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「なぜ、中国の小売革命の本を読む必要があるのか」 監訳者が本書を「必要で」「面白く」「役に立つ」という理由に納得

オンラインとオフラインを融合し、革新的な顧客体験をもたらす「ニューリテール革命」が、小売ビジネスの世界を大きく変えたことは、各所で取り扱われてきた。ただ、何が起き、どう進化し、どう発展してきたのかは、なかなか全容がつかみにくい。

本書は中国発の新たなモデルである「ニューリテール」を、大きく3つのパートに分けて読み解き、説明し、そして「リテールの未来とビジネスリーダーへの教訓」を示してくれる1冊。

IMDの教授陣が書いたとのことで、もしかしたら難解なのでは? と思いきや、まるで「物語」を読むようにニューリテールの歴史、発展、分析、今後が理解できるようになっている。

パート1(第1章~第4章)では、中国でニューリテールが出現し、発展するきっかけとなった4つの基盤を紹介。アリババが登場し爆発的成長を遂げた20年、高速配送の広がり、キャッシュレス社会への移行などが実に分かりやすく描かれていく。

パート2(第5章~第9章)では、生活総合に始まりオンラインとオフラインを融合する生鮮食品、ソーシャル、ライブコマース、そして「体験」へと進化してきたニューリテールの5つの段階(ステージ)を説明。そして、パート3(第10章~第11章)は結論部分であり、“6つの教訓”を示している。

各章は、バラバラに読んでも理解できる書き方がされているので、いきなり“結論”から読んでも十分学びになる。小売の未来を考えるときに、読む価値が高い1冊だと思う。

書名 ニューリテール進化論――中国デジタル小売革命の軌跡に学ぶ新たな価値のつくり方

金額 2640円(税込)

著者 ウィンター・ニー、マーク・J・グリーヴェン、ユンフェイ・フェン、ジェームズ・ワン[著]/高津尚志[監訳]/前田真砂子[訳]

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