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EC運営ノウハウ

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングはもちろん「気になるEC市場動向」がわかる1冊

株式会社Nintは、「データの価値と人の可能性が輝く世界」を企業のビジョンとして掲げ、「Nintを使うとモールがまるわかりになる」と評される企業だ。日本を代表する3大モールである「楽天市場」、「Amazon」、「Yahoo!ショッピング」を研究対象とし、売上、数量、単価、さらにはこれらのモール、ジャンル、メーカー、ショップ、商品といった粒度のデータの提供している。売上や数量の推計値である「Nint推計データ」は、EC事業者が戦略を練るうえで重要な判断基軸となり得る。

そのNintが、“アフターコロナ時代”に入った現状を分析したのが本書だ。EC市場はどのように変化しているのか。AIが台頭する世の中で、消費トレンドはどのように変化していくのか。2022~2023年の振り返りに始まり、消耗品、耐久財、季節催事といった、EC事業者にとって「気になる市場動向」をデータを、具体例を挙げながら分析している。

印象的なのが、その具体例だ。「ビール・発泡酒」といった売上の高い飲料系は定番商品だが、現在注目度の高い「ペット用品」も取り上げている。また現状分析もさることながら、「今後の市場展望」が興味深い。外的要因(業界外の状況や市場環境によって影響を受ける要因)と内的要因(業界自体の動向や業界内の変化によって影響を受ける要因)に分けて示すことで、事業者が何にどう対応すればいいか、示唆している。

個人的に特に読んでおきたいと思ったのが「Chapter3:EC市場の季節催事」だ。「ハレの日」対策をどうするのか。春催事の「卒入学:新生活(家電・家具・生活雑貨)」から冬催事の「バレンタインデー(チョコレート・製菓材料)」まで、催事ごとに異なる注目ポイントなどをまとめ、最終的には「今後の市場展望」を示している。もちろんすぐにでも販売戦略に役立てられそうなこともあるが、なにより2024年の市場を理解を深めるためにもとても有効だ。

書名 日本EC市場の今と未来がわかる―アフターコロナ分析と未来予測2024―

金額 550円(税込)

著者 株式会社Nint

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