第7回:西松屋とDeNAショッピングが恊働で目ざすもの

八津川 博史

第4回:いちモールである「DeNAショッピング」がインフルエンサーマーケティングを行う理由
https://ecnomikata.com/column/9285/

第5回:スマートフォンからの利用が圧倒的に多い「DeNAショッピング」ならではのUI/UX設計とは
https://ecnomikata.com/column/9544/

第6回:店舗に聞く、「DeNAショッピング」の魅力と他モールとの違い
https://ecnomikata.com/column/10048/

久しぶりの更新になってしまいましたが、今回は「DeNAショッピング」と、キッズ・ベビー・マタニティ専門店、西松屋チェーンさまとの取組について紹介したいと思います。

「DeNAショッピング」において、「西松屋 公式オンラインストア」を開始したのは、約2年前の2014年8月末。当時「DeNAショッピング」では、日用品・食料品や、キッズ・ベビー用品等、小さいお子さんを持つお母さんをターゲットにした商品の拡充に注力していました。一方で西松屋さまは、通販による販路の拡大、その一つの方法として自社通販サイトを持つことを検討されていたタイミングでした。

お互いの強みを活かした恊働

当時「DeNAショッピング」の「キッズ・ベビー」カテゴリーでは商品数が決して多くはなく、キッズ・ベビー用品と衣料の専門店として国内最多クラスとなる全国約900の店舗を構え、多くの顧客を抱えている西松屋さまと、お互いの強みを活かした「西松屋 公式オンラインストア」協働運営という取り組みができることは、私たちにとって大変ありがたいことでした。

両社の役割分担としては、商品の出品やお取引の対応、西松屋の店頭・オフィシャルサイト上での情報発信による集客を西松屋さまが、ECの知見を活かしたサイト制作・運営やWebマーケティングをDeNAが担っています。

この取り組みは、「西松屋 公式オンラインショップ」が「DeNAショッピング」をお客様が利用してくださるきっかけとなり、まだ「DeNAショッピング」が「西松屋 公式オンラインストア」を利用するきっかけとなり、お互いにとってよい効果が生まれていることを感じています。

その結果、サービス開始当初と比べ、現在の流通額は約10倍に成長。これも、20代〜30代のお母さんを顧客の中心層として持つ西松屋さまの商品と、スマートフォンからの利用が圧倒的に多い「DeNAショッピング」との親和性が非常に高いことの現れだと考えています。

今後目指すこと

「西松屋 公式オンラインショッピング」をより多くのお客様にご利用頂けるよう、そして長く続けて頂けるよう、西松屋を利用されているお客様の中での認知度をさらに高め、商品数の拡大や配送の改善を行い、通販の利点を活かして店頭での購入とうまく使い分けて頂けるような状態を目指して行きたいと考えています。

また、「西松屋 公式オンラインショッピング」をご利用のお客様が、買い物帰りにより「DeNAショッピング」にお立ち寄り頂けるよう、ただ商品を並べるのではなく、子育てやお仕事に忙しいお母さん方のお買い物をより便利にできるよう、利便性の向上とサービス磨きに取り組んでいきたいと考えています。


著者

八津川 博史 (Hiroshi Yatsukawa)

株式会社モバオク 代表取締役社長
株式会社ディー・エヌ・エー EC事業本部 ショッピングモール事業部長

1973年 大阪府生まれ。京都大学 総合人間学部卒。
中堅企業向けのコンサルティングを行う会社へ新卒入社後、
2000年に株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)入社。
営業本部長、社長室長、事業戦略部長を経て2005年に
ソリューション事業部長に就任。大手企業のEC事業強化に携わったのち、
2007年にDeNA子会社である株式会社エアーリンク(現:DeNAトラベル)へ
取締役 オンライン事業部長として出向。
2014年、DeNAとKDDI株式会社の共同出資会社である株式会社モバオクの
代表取締役社長に就任。
2015年10月からはDeNAのEC事業本部ショッピングモール事業部長を兼任。