第4回 成功店への仲間入りの証、月商1000万円達成!これからどうする!?

藤井 玲

皆さん、こんにちは。
本日は早いもので、4回目です。
月商100万円を達成する為にどうすれば良いかというお話からから始めて
もう1000万円の話です。
連続して読んでいただいている皆様の役に立つ情報を提供できているか不安ですが、今回は、私の得意とするアウトソーシングの話をしたいと思います。

第3回 月商500万円から先の更なる成長に備えて。
https://www.ecnomikata.com/column/9765/

第5回 1500万円~2000万円を目指す皆様へ。
https://www.ecnomikata.com/column/10276/

売上上昇に伴って作業が増加してきたところで社内作業を見直してみよう


月商1000万円を達成する為に、恐らく多店舗展開を行い、受注管理システムを入れて管理をしているというお客様が恐らく大半だと思います。

そして、売上の規模が増えてくると、売上を落としてはいけませんので、商品登録やページ更新の量が増えます。

広告を利用していれば、バナーやランディングページの制作が増えてきます。
そして、何より、出荷業務が増えてきます。

月商100万円から1000万円でスタッフはどれくらい増えましたか?
これからも売上が増えるたびに、スタッフを増やしていきますか?

そういう場合、一部の「継続的に発生する専門的な作業」をアウトソーシングするという解決策があります。

大事なポイントは、「継続的に発生する」という事と「専門的な作業」であるという事です。※前回のコラムのマニュアル作成につながります。

違う言い方をすると、これこそが自社の強み!と断言できる業務以外はアウトソーシングできます。

ECサイトは小売りですので、自社の強みは、他社に負けない商品を開発すること。
これに尽きるのではないでしょうか?

むしろ、この事に力を入れられない環境であれば、アウトソーシングを検討する時期に来ているとも言いえます。

大事なのは「下請け」ではなく「パートナー」

大事なのは「下請け」ではなく「パートナー」

さて、私の持論ですが、アウトソーシング先は、「パートナー」です。
より良いパートナーを見つける事こそが成功への道です。

旧態依然の考えでは、下請けと呼び、価格交渉に精を出します。

1回限り、何かやってもらうだけであれば、それでも良いと思います。
しかし、パートナーとして、自社のサイトの力になってもらうわけですからWin-Winの関係を築く方が良いに決まってます。

アウトソーシングした仕事が、納期より早く、丁寧に、きれいに仕事をしても、結局、安く安くしか言われなければ、パートナーはやりがいをなくします。

自分がアウトソーシングビジネスをしているからよく分かりますが、自分たちは、価値のある仕事をしていると自負しているにもかかわらず、結局、いくらになりますか?しか質問をしてこない相手がなんと多い事か。
そういう相手とは長くお付き合いが出来ません。というよりお断りしています。
結果は見えていますので。

パートナーがいるから、自分のやるべき仕事に集中できた。そしてその結果、売上があがった。素晴らしくないですか?

限られた社員に無理ばかりさせて、繁忙期にみんなで出荷ばかりしていたせいで、売上が下がった。そんな話は、悪い例として、色々なところで、紹介されています。

具体的に何をアウトソーシングすべきか?

そうならない為に、では具体的に何をアウトソーシングすべきか?

先にも出てきましたが「継続的に発生する」という事と「専門的な作業」であるという事です。

ずばり、1番初めにお勧めしたいのが「画像加工」「出荷業務」です。

特に「画像加工(切り抜き)」は、昔はクオリティが低く、価格が高いという最低なサービスだったんですが、この数年間で本当に、素晴らしいサービスになりました。
努力して頂いて本当に感謝しています。

当社では、自社のスタッフに自社で絶対にやってはいけないと教えています。
外注した方が全て良いからです。
大量の枚数にも対応してくれますし、何より早い!もちろん価格も満足です。
こういうアウトソーシングサービスは、当社のビジネスの1つに組み込まれていますのでやめるという考えはありません。必ず依頼します。

ここまで感じてもらう事ができて、初めて本当のサービスだと思います。
当社も頑張らなくては!と至らなさを痛感します。

一方で、価格が満足できない、スピードもイマイチ、担当が毎回変わってしまって、頼むたびに、いちいち説明しなければならない。という満足が出来ない状況のうちは、パートナーとは呼べません。

困った時だけ使う。仕方ないから依頼する。という事になってしまいます。
そういう状況は、結局終わりが見えていますので、早いうちに、どんどん新しいサービスを探してください。
不満な状況が長く続くと、結局また、自社でやらなければならなくなってしまいます。

出来れば、アウトソーシングした業務は再び自社に戻ってこないようにしたいものです。

もうひとつの大切なアウトソーシング「出荷業務」

続いて、出荷業務です。

これは、意外に盲点かもしれませんが、アウトソーシングしたことによって、効率化が測れるという事だけでなく、精度も上がるうえに、価格も安くなる可能性があるという例です。

まず、送料。

自社で出荷していた場合、1日の出荷量は50個程度とします。
配送業者さんとの契約で、送料が1個仮に500円とします。

しかし、物流会社は、1日に10,000個出荷するところもありますので、50個しか出荷しない業者よりも当然ながら安い料金で運送会社と契約しています。

もし仮に、350円だった場合、その料金で出荷してもらう契約が出来れば、作業費用を含めても、送料で払っていた価格と同じくらいで収まるなんてことも実際にあります。
同じ理論で、段ボールやガムテープなどの梱包材も安くなる可能性があります。

皆さんは、当然外注は高い!贅沢だ!と思っていたと思います。
しかしそうではない事もあるんです。
えっ!と思った方、是非、ご相談下さい。
ECと物流のアウトソーシングについては当社にお任せ下さい。

さて、もう1つは、保管費です。

アウトソーシングは高い。自社の持っているリソースを最大限利用して、外にお金を払うな!という考え方に反論します。

実際に目の当たりにしました。かなり昔の話ですが、都内の一等地に高級マンションを借りてオフィスにしている有名なECサイトがありました。
確かにあの頃、私もあこがれました。
かっこよいな~と。オフィスの家賃は最低でも20万円以上はしそうです。
売上が順調に伸びてきたので、もう1部屋借りるという話を聞きました。
更に20万円です。何をするのに?もちろん売れてきたので在庫の保管と出荷です。

スタッフがとても狭そうに出荷作業をしていました。
もっともっと売り上げが上がってきて、在庫が増えてきました。
そして、、、、
さすがに、3部屋目にはいかずに、物流業務を外注しました。
そりゃそうですよね。というか遅いですよね?

仮にマンションが50㎡とすると15坪。廊下や作業スペース、トイレ、お風呂があり保管できるスペースはせいぜい10坪にしておきましょう。1部屋20万円で10坪しかおけませんので、保管費は1坪=20,000円ですね。

仮に物流倉庫としてよく利用されている千葉で、1坪借りたら、1坪5,000円程度でしょう。1/4です。
しかも物流の場合、必要なときに広くしたり、狭くしたりできます。
マンションでは絶対に無理です。

他にもそういう例がたくさんあります。
当社では、画像加工した画像をルール通りに並べるところまでアウトソーシングしています。

そこまで素材が出来上がって、はじめて、当社の制作担当者が商品ページにセットしていきます。クオリティを保ちながらスピードもあげて、アップできる商品数が各段に上がりましたので、売上が上がりました。

写真撮影や採寸も同じです。ただ、撮影ここにこだわっているサイトが多いので、一番にお勧めはしません。ただ、物撮りだけアウトソーシングして、イメージカットは自社で撮影するというのは、1つの方法だと思います。

次ページ、成功店舗が実践しているアウトソーシングのポイントとは…?

自社作業と外注作業を明確にしておくこと

当社で受けている仕事で、自社のメンバーで商品登録、写真撮影は頑張る。
だけど、HTMLの更新やニュースレター、バナー制作などは、専門知識を持っているスタッフがいないから、当社にアウトソーシングしている。

これは、とても良い付き合い方だと思います。
自社に、デザイナーやコーダーを雇うのはとても大変な事だからです。
制作時間の管理も出来ないし、クオリティのチェックも専門知識がないとできません。

自分たちが出来ない事だけ、頼めるパートナーを見つけておく。
そうすれば、分からない事は相談できるし、こんなページが作りたいと思ったら何だって実現出来ます。

この「自社で出来ない事をお願いできるパートナー」

これが、パートナーと呼べるアウトソーシング先を持っているメリットです。
皆様、是非、検討してみてくださいね。

自社の力だけでなく、パートナーの力を借りることは、成長する起爆剤になるかもしれません。それは、人の経験を自分の力にすることが出来るからです。

今後、2,000万円を目指すサイト様には欠かせないアウトソーシングについて、お伝えしました。

では、今回はこの辺で。

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著者

藤井 玲 (Akira Fujii)

2002年に自社の直営店として、輸入雑貨のECサイトをまだまだ小さな会社だった楽天市場に出店。以降、Yahoo!店、Yahoo!オークションストア、ビッダーズ店と自社店舗を経験。

その後、東証一部上場企業のファッション系ECサイトの運営全般のサポート業務を行うことになり、自社運営サイトを全て閉店し、EC運営代行事業を開始。

EC運営代行事業を行っていくなかで、EC運営には、ECに特化した受注や物流、在庫管理の問題を解決する仕組みが必要だと痛感し、EC特化型在庫管理システム【スマロジ】を開発し、提供を開始した。

自身も小売業出身の為、小売業の皆様の気持ちが一番分かるITの専門家として 難しい専門用語をなるべく使わずにご説明、ご提案することをモットーとしている。