台湾の30代OLに流行っているもの(後編)

陳 珏如(ちんかくじょ)

前回のコラム「台湾の30代女性に流行っているもの(上)」では、
https://ecnomikata.com/column/18766/
台湾の30代女性の自分へのご褒美について、ご紹介させていただきました。
後編の今回は、台湾の30代女性の日常について、少し詳しくご紹介したいと思います。

交通手段

日本には多くの路線があり、通勤に電車を利用する方が多いかと思いますが、台湾の場合、通勤にはバイクを利用する方がほとんどです。台湾の“MRT”と呼ばれる地下鉄は台北と高雄のような大きな市にしかありません。バスを利用する方もいますが、地方ではバスの本数も多くはありませんので、車やバイクがないと不便です。

台湾人は18歳になると、バイクの免許を取得できるようになり、台湾の家庭では平均1.7台のバイクを所有しています。バイクを利用するメリットは駐車がしやすく、ガソリン代が車に比べて安く、短距離の移動に便利ということです。駐車スペースがなくても、駐車禁止が日本に比べて厳しくないため、あまり気にしない人が多いです。

女性もバイク通勤をしますが、女性にとって唯一のデメリットは、バイクに乗るとヘルメットをかぶるため、髪型をかわいくアレンジできないことです。いくらアレンジしても、ヘルメットをかぶると崩れてしまうので、バイク通勤のOLたちは最初から髪のアレンジをしません。

仕事後の生活

日本では仕事後に、同僚と会社の近所で軽く飲んでから帰るという方は多いと思います。日本は飲み屋が多いのでどこでも飲めるし、とても便利だと思います。しかし、台湾は日本と違い、日常的な飲酒習慣がなく、お祝い事や節目など特別なときにしか飲まないという方も多いので、仕事後、ほとんどの人は寄り道をせずに直帰します。(もちろんお酒が大好きという方もいますが、稀です。)また、共働きの女性は仕事が終わると、家事や育児をします。

台湾人は、結婚しても両親の家の近所に住む方が多いので、子供を両親のところに預ける人が多いです。ただ、日本と違って仕事をしている女性は平日にご飯をあまり作りません。台湾では外食が安く、手間がかからないため、晩御飯を作らずに、「小吃店(シャオチーティエン)」(屋台のようなお店)で食べたり、テイクアウトして食べる方が多いです。

ちなみに、台湾では三食全て外食ということも少なくないですが、その場合一日の食事代は平均200~300元(700~1100円)です。そして、台湾のお弁当はその安さでも、肉が大きくボリュームがありますので、十分お腹いっぱいになります。

台湾のお弁当(出典:爆廢公社)

独身の女性は自分の時間をたくさん持っているので、自分の好きな事をします。デートしたり、友達と食事したり、好きな本を読んだり、映画を見たり、運動したりしています。キャリアアップするために、勉強する方もいます。これは日本とあまり違いはありませんね。

メディア

前回にも紹介しましたが、インスタグラムは台湾で人気です。それ以外では、FaceBookとLINEの使用者が多いです。ちなみに、台湾でのFaceBook の使用率はなんと95%です。台湾人は海外へ旅行する時、必ずFaceBookで空港や海外の観光地にチェックインして、友達に見せて自慢します。日本で人気のTwitterですが、台湾ではTwitterを使う人が少ないです。

台湾人がよく見るサイトはYouTube、PTT(電子掲示板)などがあります。YouTube の人気は説明しなくてもご存知かと思いますが、PTTは台湾版の「2ちゃんねる」のようなものです。PTTで女性がよく閲覧するカテゴリは美容掲示板です。そこに化粧品の口コミが掲載されているので、化粧品を買う前に、情報収集として掲示板の口コミを参考にします。美容情報がほしい時は、人気ブロガーが書いたブログを読んだり、人気ユーチューバーが掲載した動画を観たりして、商品情報を収集します。

また、雑誌も読みますが、日本で販売しているファッション雑誌は、基本的には台湾でも買えるものが多く人気です。日本雑誌のMina、ViVi、With、Ray、VoCEなどは、日本語版でも購入できますし、台湾でも中国語版を発行しています。日本語版の値段は国内の雑誌より高いので、買う女性のほとんどが付録目的です。中国語版には付録が付いていないので、実用的な付録が付いている日本語の雑誌はいつも人気です。

以上、台湾30代女性の日常についてご紹介させていただきました。
今回のコラムを通じて、台湾のことをもっと知っていただき、台湾に興味を持っていただければ幸いです。

この記事を読んでいただいたことで台湾へ事業進出してみたいと感じた方もいらっしゃると思います。弊社では台湾現地で最大級のショッピングサイト「PChome」の出品代行サービスをご用意いたしました。

「PChomeスターターパック」はPChome出店をトータルで支援・代行できるサービスとなっています。PChomeへ出店したい、もしくはPChome出品についてもっと詳しく知りたいという方は、弊社が主催している無料のセミナーへ是非ご参加ください。お待ちしております。


著者

陳 珏如(ちんかくじょ)

台湾出身で、大学は日本語を専攻し、大学院は経営学を専攻していました。
2018年3月にエスプールロジスティクスに入社し、経営統括本部に配属され、現在は越境ECの営業サポートを担当しています。常に好奇心を持ち、新しいことを知ろうとして、勉強し続けています。

越境ECならSPOOLにお任せ!
https://logi.spool.co.jp/lp4/
Twitter:@logi_kouhou