ソフトバンク・ペイメント・サービスとかっこ社の 「インフラとしての不正対策」を見据えた取り組み

ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社

2018年6月1日より改正割賦販売法が施行され、EC事業者さまにもクレジットカード決済における不正対策が義務化されました。しかし、社内リソースやコスト面から、事業者さま独自での対策が難しいケースもあります。

そこでソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社(以下「SBPS」)とかっこ株式会社(以下「かっこ」)は提携し、EC事業者さまに安心・安全な環境でECサイトを運営していただけるよう、SBPSの決済サービスを導入している加盟店さま向けに無償で不正検知サービスを提供しています。(※)

今回は、SBPS 営業本部 営業3部 部長 長田 直樹氏と、かっこ ソリューション事業本部 セールスディビジョン セールス&マーケティンググループ グループマネージャー 北田 智一氏が対談形式で両社の提携の経緯や不正対策に対する想いや取り組みなどをお伝えします。

※ご提供対象外の場合もあります。くわしくはお問い合わせください。


不正対策の転機となった、官民を挙げての「実行計画」

かっこ北田
「弊社は設立8年目に入りましたが、SBPSさんとはずいぶん前からお取引いただいていますよね。」

SBPS長田
「御社との取引では、ターニングポイントになった出来事があったと思っていて、それが2016年2月に出された『クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画』でした。それまで、実際に不正対策を行っているのはチャージバックなどの被害に直面している事業者さまが大半だったと思いますが、すべての事業者さまが対策するものという方向に官民を挙げて舵を切ったわけですから。そこで弊社は、決済代行会社として加盟店さまに提供する付加価値の部分で『不正対策』が重要と考えました。しかし、決済代行会社として一定の知見はあっても自社で不正対策すべてを対応するのは難しく、ましてや、加盟店さまが個別に不正対策を考えるのはさらに難しい現状がありました。不正対策を専門に手がける企業と提携した方が、加盟店さまにとってハッピーな展開ができると考えました。」

かっこ北田
「ちょうどそのタイミングで、弊社からもアプローチさせていただいたのですよね。不正検知サービスとして従来から提供していた『O-PLUX(オープラックス)』に加え、同じエンジンを使いつつ費用を抑えた『Fraud Finder(フロードファインダー)』を2016年11月からラインナップに加えたところでした。ただ実行計画が出たとは言え、これまで被害のないEC事業者さまが自ら調べて不正対策を始めるというところには行き着かないのがそのときの現実で、不正対策の裾野を広げていくためにはEC事業者さまと密接な関係がある決済代行会社との連携が欠かせないと考えました。」

ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社
営業本部 営業3部 部長 長田直樹氏

決済事業者として、インフラとしての不正対策を見据えていた

かっこ北田
「そうした背景で決済代行会社の各社と商談をする中で、長田さんと話していて一番印象的だったのが不正対策の重要性をしっかり考えてくれていることでした。知見が深い上に、当時から先を見据えた決済の理想像を持たれていたのかなと感じましたが、いかがですか?」

SBPS長田
「EC事業では、システム・カート・決済など欠かせないステップがありますが、不正対策もそのひとつだと思っています。加盟店さまへチャージバックなどの通知義務がある弊社のような決済代行会社が不正対策を進めていくのは自然な流れだという考えはありました。クレジットカード情報を悪用する不正被害が増えてきて、実行計画も発表されたわけですから、これを期にインフラとして不正対策を整えたいという思いが強まっていきました。」

かっこ北田
「ですが、弊社と話を進める段階でも、他社と提携、あるいはSBPSさん独自で、情報漏えい対策なども含めたセキュリティ関連サービスはかなり充実していましたよね。その中で、弊社との提携を進めていただいたポイントはあったのでしょうか?」

SBPS長田
「不正検知については、当時からかっこさんは実績もあり安心できるとは思っていましたが、加盟店さまにもいろいろとヒアリングしました。そこで、ミドル・スモールビジネス規模でも対応できる費用感や、日本語サポートがあることの重要性を強く感じました。加盟店さまの利便性を考えると、サポートセンターが英語だったり、問合せごとに国内の担当者から海外の開発元へ確認したりというのは現実的でないなと。また提携後に感じた部分ですが、かっこさんのサービスは自社プロダクトということで開発部門・オペレーション部門にもすぐに声が届き、改善につなげてくれているという実感もあります。」

不正対策はオールインワンで完了する時代に

かっこ北田
「ありがとうございます。そして話を進める中で非常に驚いたのが、SBPSさんが全加盟店さまに無償で不正検知を提供し、さらに保証サービスまで附帯されたことでした。」

SBPS長田
「そこがまさに、先程述べた『インフラとしての不正対策』という部分なのです。インフラ、例えば道路であれば、交通違反がないかチェックしたり、路面を整備したり、さらに道路を走る自動車に事故が起きた際の保険という仕組みまで整っています。決済サービスにおいても不正検知から万が一被害にあった場合の保証まで揃えて初めてインフラとなり、安心して使っていただけるだろうと考えています。また、『全加盟店さまを対象』に『無償』のサービスとしたのも同様で、不正対策が必要になってからいろいろと情報を集めて費用を考慮して導入…というのではなく、加盟店さま側ですぐに使える状態になっていることに意味があると捉えています。もちろん理念だけでなく、加盟店さまにとってはオールインワンで改正割販法に対応した決済体制が整えられるメリットがあります。弊社にとっても、決済手段のラインナップだけでは差が付きづらい決済代行業界において、インフラが整っていることは弊社を選んでいただけるポイントになっています。」

かっこ北田
「仕組みを整えるという視点は弊社も同じで、SBPSさんの保証サービスの無償範囲を超える大規模の事業者さまに向け、不正検知に加えて年間最大600万円までチャージバック被害を補償する『O-PLUX あんしんパック』というサービスを先日リリースしました。不正注文とその後の対策については我々にお任せいただき、EC事業者さまには安心して売上アップやオペレーション向上に取り組んで頂ければと思います。」

SBPS長田
「不正対策でいうと、加盟店さまによっては『ウチには関係ない』という意見や、逆に意識しすぎて販路を狭めてしまうような両極端の対応が見られると感じています。EC事業を営む上では不正注文というリスクがあるとともに、適切な対処法もあるということを正しく認識していただきたいですね。また、改正割販法が施行されたとはいえ、まだ最低限の対応のみで本腰を入れるのはこれからという加盟店さまも少なくないと思いますので、具体的な施策まで落とし込んだ説明をするなど、加盟店さまに役立つ活動を行っていきたいです。そのためにも、情報発信していく機会をこれからも御社と一緒に作っていきましょう。そして将来的には、『不正者が自分のところに来ないからラッキー』『保証してもらえるから被害があっても気にしない』という考えではなく、EC事業に関わるすべての人たちで不正を削減していける環境づくりを推し進めていきたいですね。」


今後も、SBPSとかっこは、EC事業者さまが安心してビジネスを展開できるよう、より安全で付加価値の高いサービスのご提供を行ってまいります。

(2018年5月時点の内容となります。)

資料ダウンロードはこちら
https://ecnomikata.com/document-request/detail.php?id=1063&gid=3&cid=8&inflow=category


著者

ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社 (SoftBank Payment Service)

弊社は、決済代行サービス(オンライン決済、店舗決済)、アクワイアリング(カード加盟店業務)、イシュイング(カード発行業務)を事業領域として、8万店を超える事業者さまに安心・安全な決済サービスを提供しています。あらゆるビジネスシーンでご活用いただける決済サービスを総合的にご提供し、事業者さまのビジネスチャンス創出をご支援いたします。クレジットカードやコンビニ・キャリア決済などの豊富な決済手段に加え、集客支援、不正使用対策など、ワンストップでご提供します。万全のセキュリティ対策と充実のサービスでビジネス拡大に貢献します。

https://www.sbpayment.jp/