詳細情報公開!ヤフーがコマース21を買収、その真相

ECのミカタ編集部

先日7月26日、ヤフー株式会社(以下、ヤフー)が、インターネット上のサイト構築・運営のためのパッケージソリューション及びECコンサルティングを提供するコマースニジュウイチ(以下、コマース21)を買収したと伝えられた(http://bit.ly/2ai8dMR)。今回は、その経緯や目的など、詳細をお伝えする。

買収に至るまでの経緯と、買収による新戦略

 買収の交渉自体は2015年夏季に始まり、契約の締結日は2016年6月7日、株式の譲渡は2016年7月13日に完了した。譲渡価額は非公表。提携や一部出資ではなく100%買収ということで、EC業界には驚きをもって受けとめられたが、より積極的なシナジー創出を目指していくこと、起動的に戦略を実行していくことなど、総合的に判断をした結果とのことだ。

 ヤフーは、メディアとして強力なユーザー基盤を持つことに加え、昨今はECに力を入れている。コマース21にとっては、ヤフーショッピングなどのモールビジネスも含め、コマース21のクライアント向けに多角的に事業開発、サービス開発を進める先として適しているとの判断から、今回の決定に至ったようだ。

 具体的な動きはこれからだが、コマース21のクライアントに向けて、ヤフーのメインビジネスである、広告、会員サービス、決済などの連携を今後実施していく予定とのこと。また、ヤフーの社員をコマース21に出向させるなどの人材交流もあるようだ。ただし、社長の変更は予定しておらず、他の取締役体制については、前株主から派遣されている取締役が、ヤフー社員に交代する。

EC店舗にとって、ヤフーの存在感が増しつつある

 ヤフーは本日7月28日(木)、2016年度第1四半期決算説明会を行った。そこでは、前回の2015年度通期及び第4四半期決算発表に続き、EC事業の躍進と、ショッピング事業の著しい成長が発表された。

 ヤフーは2013年、ヤフーショッピングへの出店手数料無料という「eコマース革命」を掲げた。そこから、EC事業の強化及びあらゆるジャンルでのEC化を進めている。その中で、ヤフーショッピングの出店店舗だけでなく、ヤフー全体のリソースを活かし、広告や決済など、出店店舗以外のEC店舗にとって役に立つサービスを積極的に展開している。

 今回の買収も、こういった流れの中にあるのではないだろうか。本日の説明会で今回の買収について訊ねたところ、ヤフーが今、力を入れているマルチビックデータの活用において、モールでは吸収しえない独自店舗ならではの情報があると考えているとのこと。今後、具体的にどのような施策が打たれるのか、EC業界にとって目の離せない状況が続く。


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