日本初!3Dロボット倉庫システム「ALPHABOT」導入で業務工程の一部を6割削減

ECのミカタ編集部

株式会社アルペン(本社:愛知県名古屋市/代表:水野敦之)は、村田機械株式会社(本社:京都府京都市/代表:村田大介)の3Dロボット倉庫システム「ALPHABOT(アルファボット)」を物流の主要拠点であるアルペン小牧ディストリビューションセンター(以下「小牧DC」)内に導入することを決定し、7月22日付で工事契約を締結した。
稼働は2021年7月を予定している。

新物流戦略第一弾は業務効率化

アルペングループでは強固で効率的な物流体制を作り、多様化する顧客のニーズに継続して応えていくため、これまでの物流体制を一新した新物流戦略を進めていく。

その第一弾として、日本初となる3Dロボット倉庫システム「ALPHABOT」を愛知県小牧市の小牧DCへ導入することを決定。
今後、様々な物流拠点への導入も検討しており、納品時の仕分け作業を軽減し、店舗における業務効率化も進めていく。

アルペングループの新物流戦略では、それぞれの販売チャンネルに対して様々なカテゴリの商品を迅速かつ効率的に供給するため、物流システムを再構築するとともに、アパレル、シューズ、キャンプ用品やゴルフキャディバッグなどの大物、フィットネス用品やサポーターなどの小物といったカテゴリ別に物流網を整流化し、下記の3項目を実現する。

1)店舗までの供給リードタイムの大幅短縮化の実現
2)売場/ブランド別梱包納品による店舗品出しまでの作業簡素化
3)出荷物量コントロールによる庫内作業人数および配送の最適化

「ALPHABOT」導入による効果は6割の業務削減を目標

「ALPHABOT」導入による効果は6割の業務削減を目標

3Dロボット倉庫システム「ALPHABOT」の導入によって以下、3つの効果が期待でき、物流業務の保管補充、ピッキング、仕分け、梱包の工程において約6割の業務削減を目指す。

1)従来の平置き倉庫から空間使用効率の高い立体保管に変更し、取扱商品を拡充
2)作業者の探す・歩く手間を削減し、生産性の向上と作業の非熟練化を実現
3)ピッキングから仕分梱包までをワンプロセスで行い、ヒューマンエラーの削減、仕分け・出荷効率の向上

新物流戦略で、400店舗のブランディングと顧客体験を強化

アルペングループはこれまで30年以上に渡り、「スポーツをもっと身近に」というコーポレートスローガンのもと、スポーツ小売業界において多様化するお客様のニーズに合わせて、全国に店舗を展開してきた。

現在は、小規模店舗「アルペン」、大規模店舗「スポーツデポ」、ゴルフ用品専門店「ゴルフ5」、アウトドア専門店系列の「アルペン アウトドアーズ/マウンテンズ」の4チャンネルを運営。
各チャンネルではスポーツ用品だけではなく、アパレルやシューズ、関連アクセサリ類など様々なカテゴリの商品をテーマに沿ってトータルに提案し、多様なニーズに応えている。

一方で商品を管理する物流業界においては、新型コロナウイルスの影響により、非接触志向からEC利用率が増えたことで物流需要が増加し、現場での人手不足が深刻化しつつある。

さらに、物流センター内においては従業員による密の回避が必要となっており、新生活様式に合わせ、DXを推進した新たな物流体制を導入していくことが求められている。

今回の3Dロボット倉庫システム「ALPHABOT」導入は、そうした現状の改善にむけた第一弾の施策だ。

アルペングループは、今後も新物流戦略を進めていくことで、全国約400店舗で魅力ある店舗づくりおよび顧客体験をさらに強化していく。
また、村田機械とともに、ALPHABOTをシステムとして継続的に進化させるために実運用での検証を重ね、新しい物流システムとして確立・進化させていく所存だ。


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