canow、YELLtumのファントークンによるEC決済機能を開発 地域を軸にしたEC&D2Cを強化

ECのミカタ編集部

canow株式会社(東京都千代田区、代表取締役:桂城 漢大)は、株式会社Brandit(東京都渋谷区、代表取締役 CEO 鍛治 良紀、以下 Brandit )と、ECサイト「REICHTUM (ライヒトゥーム)」へのシステム提供などに関する情報を公表した。

ファントークンの利用機会と経済圏の拡大をめざす

トークンを活用したデジタルマーケティング事業を展開するcanow株式会社(以下「canow」)は、ファッション業界のDXを推進する事業を展開している株式会社Branditと、9月よりcanowからローンチ予定のECサイト「REICHTUM (ライヒトゥーム)」へのシステム提供、および同サービスと連携している「YELLtum」が発行するファントークンによるEC決済機能の導入、また利用データによる地域・自治体・チームの独自商品の開発やECサイトの運営を目的とした業務提携を行い、協業を開始したことを公表した。

各サイトおよびサービスの概要

各サイトおよびサービスの概要

写真上から
◆TRUNC 88
◆WM
◆BRANDIT system
◆REICHTUM

◆TRUNC 88

約27万人のフォロワーを保有するインスタグラマー"佐野 真依子”が自身初のクリエイティブディレクターを務めるライフスタイルブランド。

◆WM

約10万人のフォロワーを抱えファッションや、自身のライフスタイルを発信するインスタグラマー“いさ奈”がディレクターを務めるアパレルブランド。

◆BRANDIT system

D2Cソリューション事業:カート機能だけでなく、別々のツールで管理していた【受注】【原価】【各チャネル別手数料】【販売開始日】【配送データ】【出荷売上】【顧客データ】などの項目を一元管理できるアパレル向けのECプラットフォーム。商品情報、購入情報、顧客情報を1つのシステム内でデータ保有し、多面的に分析することで「顧客を知り」、顧客一人ひとりの購買思考や傾向をキャッチした「顧客提案の実現」、その先にある直接的なアプローチ・コミュニケーションがもたらす「顧客と深くつながる」ことを叶えられるシステムだ。

◆REICHTUM ( ライヒトゥーム )(21年9月ローンチ予定)

「応援をカタチに CREATIVE with NATIVE」をコンセプトとし、地域企業の「LOCAL to GLOBAL」をミッションとして、地域の産業・人とエシカル・サスティナブルに拘るコラボレーションで新しい価値の創造を企図。創り手・チームや選手・地域・サポーター・消費者、全てを繋いで地域活性化の役割を果たすブランドを目指す。

今回の業務提携ではBranditが持つEコマースプラットフォーム「BRANDIT system」にて「YELLtum」のファントークンによる決済機能の導入を予定しており、ファントークンの利用機会促進と流通の拡大を目指し、より一層の利便性向上を行う。また、導入チーム・自治体での決済・譲渡・寄付などの活動データを元にした独自のD2CによるEコマースサイトの立ち上げ・運営支援を行い、チームや自治体の収益基盤の創出だけではなく、地域・チームの特性を生かしたユニークな商品開発を行う予定。

顧客との関係構築にこだわったECプラットフォーム

公表に際し各キーパーソンからは次のようなコメントが出されている。

株式会社Brandit代表取締役CEO 鍛治良紀氏

「この度提供、連携させていただくBRANDIT systemは一般的なECカートシステムではなく、商品情報、購入情報、顧客情報を1つのシステム内でデータ保有し、多面的に分析することで『顧客を知る』、『顧客に応じた提案』、『顧客と深くつながる』を実現できるECクラウドシステムです。この顧客との関係性を築くという思想がcanowのスポーツチームや自治体における文化や風習をデータに基づき、多角的に解析し、新たな名物となる企画・開発支援された商品を通してスポーツチームのファンや自治体の方々を応援したいという思想に通ずるものがあり、共感し、連携が実現しました。今後はcanowが提供されるファントークンでの決済をBRANDIT systemと連携させることにより、スポーツを通して地域を応援するすべてのファンとその地域に根づいた名産と言われるモノづくりに向き合う地場産業の方々との橋渡しができるECプラットフォームの提供を目指します」

canow株式会社COO 大坂亮平氏

「株式会社Branditおよび運営チームにはD2C・Eコマースに関しての深い知見・実績だけでなく、ファントークンや地域の活性化に対してのご理解や共感が高く、今回のパートナーシップ締結をとてもうれしく思います。これまで『YELLtum』はスタジアムや地域商圏オフラインでのファントークン利用を積極的に進めてきたが、今回Branditとの協業により、Eコマースの領域においても大幅にアップデートを行うことができました。地域居住者や自治体にとってオンラインとオフラインの垣根を越えたコミュニケーションの形成と、ファントークンの経済圏の拡大・活性化を共に進めて行きたいです」

またBranditは、自社生産・自社ECにおいてインフルエンサーを起用したD2Cブランド「TRUNC 88」・「WM」、また生産から物流までをワンストップで提供できるB2B向けD2Cソリューション「BRANDIT サービス」を展開し、ファッション業界のDXを推進するとしている。

またYELLtumではBRANDIT systemと連携を行いデータの活用、そしてファントークンを決済手段として組み込みを行い、オンラインとオフラインをシームレスに移動する体験を提供したいとしておりファントークンとECを起点とした幅広い展開の成果に注目と言えそうだ。

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