テコラス、NHNグループ力を背景に越境EC支援に参入!

石郷“145”マナブ

2014年度の中国国内における日本からの商品購入額は、6,064億円で、2018年には1.3兆円に達する見込みで、成長著しい
テコラスが展開する越境ECサービスは「Tmall Global」への出品代行を、初期費用、月額費用ともに無料の上、当社が出品商品を全て買取、販売
敷居を低く、けれど、成長の度合いに合わせて、大きく打って出れる環境

越境ECに活きる、テコラスの技術とネットワークとノウハウと。

 テコラス株式会社(以下、テコラス)は、越境EC支援事業として、アリババグループが展開する中国最大のショッピングモール「Tmall(天猫)」のグローバル版「Tmall Global(店猫国際)」への出品、運営代行を行う越境ECサービスの提供を10月1日より開始することを発表した。

 昨今、成長が著しいEC市場の中でも群を抜き、急伸している国が中国だ。2014年度の中国国内における日本からの商品購入額は、6,064億円で、2018年には1.3兆円に達する見込み。また、日本の国内のEC市場の伸び率が約1.4倍であることに対して、中国は2.3倍になるとも推測されている。

 さらに中国 ECのBtoC市場で、60%近い圧倒的なシェアを占める「Tmall」では1日の売上高として、約1兆円670億円と記録を更新し(2014年11月11日キャンペーン時)、日本のECの事業者の参入が相次ぐことが予測される。しかしながら、「Tmall Global」への出店ハードルは依然として、高く、在庫リスクや現地ニーズの把握などをはじめ、継続的な運営への課題が大きい現状がある。

 テコラスが展開する越境ECサービスは、「Tmall Global」への出品代行を、初期費用、月額費用ともに無料の上、当社が出品商品を全て買取、販売するため、EC事業者在庫リスクを一切負わずに始めることができる。加えて、「Tmall」における運営実績が高く評価されている「エイコンメイト」のノウハウ・知見をもとに、新規・既存店舗の運営サポートを行う。また、特長の一つである無料診断では、テコラスグループの豊富な経験から、中国のECモールにおけるニーズを調査し、すでに流通している同種商品の動向も見ながら、その商品自体の供給力や権利関連も加味した総合的な判断をする。これにより、出品や出店など今後の事業展開を検討することができる。

 ここで言う無料診断も、例えば、他社と同じ商品を売っていないか、販売価格はいくらだと成立するのか、それは関わる会社の全てにきちんと利益をもたらすのか、そのためには何個売らなければいけないのか、などトータルな診断であり、結果的に、単純にあるなしを決めるレベルの話ではない。だから、店舗にとっても、いくらで売られ自分たちにどれだけの利益をもたらすのかを判断しお互いにとって納得いく関係性を築けるに違いないだろう。

 それでお互いがいけるとなれば、それは出品代行となる。この出品もテコラスにとっては、診断を終えているので、商品の見せ方も含め、売れる精度が高くなっているので、初期費用、月額費用も無料であるし、在庫リスクもかかえる、としているのだ。極端な話、出品する側においては、単品でも良いわけであり、先行投資なく、展開できるのは、大きいだ。

 テコラスとしては、これで自信をつけた出品した企業なりは、例えば、出店代行を利用すればいい。出品代行に比べて、出店代行は、店として出す以上、どうしても出す商品なり、店自体にブランド価値が求められるので、出品代行を経て、出店代行にいくことができれば大いにステップアップとなるに違いない。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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