EC業界News1週間まとめ〜サクッと振り返り♪

石郷“145”マナブ

9/20〜9/25までのNewsをギュギュっとまとめました!

こんにちは~。ECのミカタ編集部 石郷“145” マナブです。
先週一週間もいろんなニュースがありました。
そんな中、忙しくて毎日のチェックができなかったという人もいるはず。
そこで!編集部がセレクトするまとめニュース記事を作成。これを押さえておけば、先週一週間はもう大丈夫!一週間特に注目された記事は…!

■Amazonプライムビデオ、本日から。更に会員増加か!
日本のお茶の間に、注目のAMC Studioの最新ドラマシリーズ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」(米国でロングラン放映された大ヒット作品「ウォーキング・デッド」(The Walking Dead)のスピンオフ作品)を毎週木曜日に見放題先行配信!
http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=6252

■7&iグループどのECで購入でもセブンイレブンで受取可
7&iグループだからこそできる。お気に入りのブランド品から日用品までを網羅。リアルもネットも全部一緒に生活に溶け込んでいく。そんなサービスが始まります。
http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=6249


■WeChat内の決済が観光等国内で可能に!ANAも検討
世界最大の会員数を誇るチャットアプリ「WeChat」内での決済が日本国内でできることにより、
外国人観光客の日本での購入がもっとしやすく。
http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=6240


■テコラス、NHNグループ力を背景に越境EC支援に参入!
盛り上がる中国越境ECに出店!テコラスのネットワーク・技術・ノウハウを全て活かしたサービスが始まります。
http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=6255


 何と言っても、Amazonのプライムビデオだろうと思います。ちょうど、先日、1週間まとめに書きました通り、プライム会員であることで受けるメリットが格段に増えていて、この半年くらいでかなりの人がプライム会員になったのではないかと推測されます。今でも、なんとなく検索で商品を調べるうち、Amazonにたどり着いて、売っていたから、それを購入するという使い道が圧倒的です。だから、消費者とAmazonとの繋がりは買う時だけに結びつく、限定的なものであったわけです。

 しかし、Amazonとしては、買う買わないに関わらず、プライム会員の総数を増やして、確実にあらかじめ年会費として、収益源を回収。集めた収益を今度はどうやって、会員に還元していくか、という路線に少しシフトしているように思います。当然、会員としてそんなに購入しないお客様もいるので、トータルで見ると、ヘビーユーザーについて会員にできる還元の度合いも大きくなるわけですね。それをフックに豊富な商品群を持つ、そのスケールメリットで他のモールやショッピングサイトに打ち勝とうとしているのだと思うのです。

 今日もまた、あちらこちらで、このビデオが見放題になることが開始され、話題となっており、またさらに会員数が増えるものと思います。よく商品でいうと、単品通販というのがあって、長く同じ商品を購入していただくための工夫をしていたりしますが、プライム会員もその目新しいメニューなどで、1年目はいいとして、どれだけ、2年目も使い続けたいと思わせるか、ここが肝心になってくるような気がします。

 そして、最近になって、リアルとネットの両方を持つ店舗が、たとえネットで購入しても、実店舗で受け取れるという風な話は結構聞かれるようになってきました。ただ、あくまでも同じ看板のショップであることが圧倒的でした。だから、西友がDeNAと協働で運営している「SEIYU ドットコム」などはまさにそうで、ネットで購入したものを、近所の西友のロッカーで暗証番号を入れて受け取るか、指定の時間にあらかじめカウンターで受け取ることができるようにしたりしています。日常、西友というスーパーマーケットに行くという習慣があればこそ、とても便利なシステムだと思います。

その中で、遂に手を打ってきたな〜と感じたのが、セブンアンドアイホールディングスの「オムニセブン」です。前提として、多くの人の身近なところにセブンイレブンがあって、例えば、職場や自宅など自分の都合に合わせて、受け取れるのは当然のこととして、購入する店舗についてもセブンアンドアイホールディングスの傘下にある百貨店からスーパー、コンビニ、赤ちゃん用品の専門店、雑貨店など、どれであっても同じ対応をするというのだから、大したものです。

 ちょっと興味深いのは、以前、ローソンと佐川急便が組むことで、一部の都心の店舗のみ、ネット通販で購入したのを受け取れるようにするだけでなく、配達や御用聞きまでやるという話があったし、ヤマト運輸と楽天市場が組んで、コンビニ受け取りを可能にするなどの話もありました。いずれもセブンイレブンを除くコンビニを巻き込んだ動きであって、コンビニが自分たちの生き残りをかけて、他との差別化要因に、物流拠点としての意味合いに重きを置いていることがよくわかります。おそらくこれからネット通販にとってどこで受け取るかは、もっと多様化し、“家で受け取らないこと”のほうが、当たり前の世の中になっていくかもしれないし、コンビニが果たす役割もこれからは随分と変わってくるのではないかと思います。

 あとは、越境EC系の話になると思います。世界最大のユーザーをもつチャットアプリの「WeChat」。その「WeChat」での決済を国内でも可能にすることで、日本での中国人観光客の利便性が一気に向上することでしょう。日本の消費を増大させるだけでなく、リピートする時に海外からの発注を引き出す要因となります。また、パルコが「カエルパルコ」というサービスを通じて、ショップスタッフのブログでピックアップした商品も、身近なパルコ店舗で取り置きができるという話がありますが、その延長線上に、海外からの発注にも対応するという発表もついこの間ありました。それだけ海外消費者の動向が、全体の売り上げを左右するものになっているのだと思います。

 そんなプラットフォームを用意する一方で、日本のお店がもっと越境ECに取り組みやすい環境も整いつつあります。まさに、金曜の2時の情報解禁と同時に記事にさせていただいたテコラスのサービスはそうです。それにおいては、たとえば、在庫リスクもなく、無料でサービスが受けられることで、日本において海外に向けて商売することのリスクを大幅に軽減してくれています。そうやって、店舗の持つポテンシャルに期待をかけつつ、成功すれば、越境ECにおける大きな勝負ができるステージ、土壌も用意してくれるのは、大きいです。

 世の中にある何気なく存在し機能する店舗やロケーションに、ネット通販が、新たな価値を与えていっている、そんな気にさせられる今日この頃です。今週一週間の動きを整理して、来週を素敵に過ごせる一週間にしていきましょう!では、今日はこの辺で。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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