LINE Payでウォンに両替!韓国で両替所不要に?

LINE Payと新韓銀行が業務提携を締結

LINE Pay株式会社(以下 LINE Pay)はコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で展開するモバイル決済サービス「LINE Pay」において韓国の新韓銀行との業務提携を10月13日に締結した。今回の締結は2016年上半期頃に予定している外貨両替・出金対応サービスの提供に向けた取り組みだ。

「LINE Pay」はLINEを通じてユーザー間での送金や提携サービス・店舗での決済を簡単・便利に行うことができるモバイルサービス。パスワードを設定するだけで登録が完了する。入金はクレジットカードの登録もしくはチャージによって行うことができる。「LINE Pay」上の友だちに送金や送金依頼をしたり、割り勘ができるのが特徴だ。

「LINE Pay」は2014年12月のソフトローンチ以降、モバイル時代の新たな決済インフラを目指し、各種キャンペーンや外部企業との連携、大型ECサイト・アプリの加盟店追加など、様々な取り組みを通じて事業の拡大を推進している。

LINE Payは今後の展開として、クロスボーダーで利用可能なマネープラットフォーム目指しており、その取り組みの第1弾として外貨両替・出金サービスの提供開始を予定している。今回、新韓銀行と業務提携を締結し、2016年上半期頃を目処に、日本ユーザー向けの「LINE Pay」にチャージされている金額のウォンへの両替および韓国国内での出金対応を開始する。これにより、ユーザーは事前の銀行口座振替やコンビニ支払い、他のユーザーからの送金などを通じ、「LINE Pay」の口座にチャージされている金額を、韓国国内に7000台以上設置されている新韓銀行ATMから現金として出金することができるようになる。

LINE Payと新韓銀行は今後も様々なサービス連携を継続的に検討・導入を図っていく予定だ。また、新韓銀行としても世界的な事業展開戦略の一環として、全世界でMAU(月間利用者数)2億1100万を記録するユーザー基盤を持つLINEと提携することで知名度の向上と顧客との接点の拡大を図る戦略だ。特に日本人はATMの利用が日常的であり、なおかつLINEの利用頻度が非常に高いため、日本人向けのサービスとして外貨両替・出金対応サービスに参画するのは世界展開に向け大きな一歩となる。

今回の業務提携により、韓国国内でのウォンへの両替がしやすくなる。日本から日帰りできるほど近くにある韓国。韓国で買い物や食事を楽しむ日本人旅行客は非常に多い。「LINE Pay」を利用することで、海外旅行の際に気にかかる両替が手軽に行えるのは強みだ。このサービスを目当てに「LINE Pay」のユーザーも増加するだろう。