中国人の爆買いに迫る!「豌豆公主」売れ筋ランキング(インアゴーラ調べ)

ECのミカタ編集部

「安全性」が日本製品一番の魅力!

 Inagora株式会社(以下「インアゴーラ」)は、ライフスタイル提案型ショッピングアプリ「豌豆公主(ワンドウ、wandougongzhu)」の売れ筋製品ベスト5を発表した。

「豌豆公主」は2015年7月30日に中国でリリースされた後、約1ヶ月間でダウンロード数20万を突破した越境ECアプリだ。中国大手のECサイトであるT-mallや、JD日本館などと異なり、日本と中国両国のファッション・美容誌のライターやオピニオンリーダーを多数集めた編集部を設立し、彼女たちのライフスタイル情報と併せて、日本の良質な製品を中国国内のユーザーに提供している。

「豌豆公主」の売れ筋製品ベスト5は以下の通り。

1位:洗顔フォーム、化粧水、乳液など
2位:生理用品、アイマスク、シャンプーなど
3位:シリアル食品、ポテトチップスなど
4位:オムツ、哺乳瓶など
5位:ダイエット食品など

中国青年網が、「訪日中国人は40万人にのぼり、その消費金額は1000億円を達成した」と発表しているように、中国の建国記念日に当たる「国慶節ゴールデンウィーク」を祝う大型連休にあわせて、今月は多くの中国人観光客が押し寄せた。

円安とビザ緩和政策の影響で、多くの中国人が簡単に日本へ旅行できるようになってから、中国人の”爆買い”は多くのメディアに取り上げられているが、ここ最近の爆買いの対象商品は、便座や炊飯器などの家電製品から、中国のネットメディアで「日本に行ったら買わねばならない」と紹介された「12の医薬品(十二神薬)」へ変化し、風邪薬・痛み止め・アイマスク・化粧品などの医薬品が売上を伸ばしている。

インアゴーラは国慶節に来日した中国人に対して、次の中国大型連休(年末、春節など)に向けて「中国人は現在どのような日本製品に注目しているのか。」、「なぜ日本製品に魅力を感じているのか。」についてインタビューを行ったところ、3つのポイントが浮かび上がった。

1つ目に「日本製品の一番の魅力は『手軽な価格であること、Made In Japanの安全性』」だ。肌に触れるものや食品など安全性が優先される商品がランクインしていることから、一番の魅力と言われるのも理解できる。

2つ目は、「注目製品は、高級美容家電・化粧品」であることだ。やはり、肌に触れるものには信頼できる日本製を、と考える人が多いのではないだろうか。

3つ目は、「日本製品の情報源は口コミから収集」というポイントだ。安全性の高い日本の商品と言えども、中国から見れば外国の商品だ。どのような商品を選べば良いのかは実際に利用したことのある人の口コミを見て判断するのではないだろうか。

近年、インターネット技術の発展に伴い、アプリの機能は大きく進化し、中国人にとってスマートフォンは生活に欠かせない必需品となっている。特にWeiboやWechatなどのモバイルアプリを中心に、日本の情報を配信するメディアが増えている。

そこで、「豌豆公主」ではWeiboやWechatを利用して、「豌豆公主」の編集部コンテンツを積極的に配信している。中国での人気製品から、未だ一般的に認知されていない製品まで、多くの
Made In Japanの良質な製品を日本の最新ライフスタイルの情報と併せて提案していくことで、巨大な中国市場でのシェアを獲得していくことを目指しているという。

「豌豆公主」のランキングだけでなく、実際に来日した中国人へのインタビューからも、日本の製品への「安全性」が信頼されてることが推察できる。また、最近の爆買いの対象が電化製品から医薬品へと移り変わったことも興味深い。医薬品は生活必要なものであり、大量に購入する必要がある。ネットメディアの影響だけでなく、円安であることも爆買いの追い風となっているように考えられる。


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