ランサーズ表彰式に潜入!未来を担うフリーランサーの横顔

利根川 舞

「Lancer of the Year 2016-新しい働き方大賞-」表彰式開催!

 3月23日に日本最大級のクラウドソーシングサービスを運営するランサーズ株式会社(以下「ランサーズ」)が「Lancer of the Year 2016(ランサー オブ ザ イヤー2016)-新しい働き方大賞-」の表彰式を行った。

ランサーズといえば、「時間と場所にとらわれない新しい働き方を創る」ことをビジョンに掲げる日本最大級のクラウドソーシングサービスであり、ECサイトを運営している方々の中には、利用したことがある人もいるのではないだろうか。

そのランサーズが行っている「Lancer of the Year 2016-新しい働き方大賞-」の、今年のテーマは『ランサーズで フリーランスは もっと つながる』だ。ランサーズの代表取締役、秋好陽介氏によれば、47都道府県を回る企画を行った際、「地方には横のつながりがない。横のつながりをつくりたい」という思いから今回のテーマが生まれたという。

この、「Lancer of the Year 2016-新しい働き方大賞-」を通して、筆者は思った。ランサーズで活躍しているフリーランスの方々と、ECサイトを運営している方々の置かれている状況はかなり似ていると。それはある人の話がきっかけでもある。

「誰にでもチャンスはある」

「誰にでもチャンスはある」

 内閣総理大臣夫人である安倍昭恵氏による基調講演が行われた後、「Lancer of the Year 2016-新しい働き方大賞-」を受賞した19名の表彰と、その受賞者の中からさらに6つの部門賞受賞者が発表された。

部門は、パラレルワーク部門、ワークライフバランス部門、海外部門、チームワーク部門、ルーキー部門、地域部門で、表彰者は特設サイト上で2月15日より、ランサーズに登録するランサー投票により選出。

また、「Lancer of the Year 2016-新しい働き方大賞-」受賞者の中から、MVPが表彰式内での投票によって決定し、パラレルワーク部門を受賞したフォトグラファーの池田昌広氏が受賞した。

受賞者のコメントの中でも印象的だったのは、地元など自分の好む場所で活躍しながら、地域活性化につながる活躍をしているランサーに送られる、地域部門賞を受賞したHTMLレコーダーの今村優氏のコメントだ。

「インターネットがつながっていて、働く環境さえ整っていれば誰にでもこう言ったチャンスがあるんだな、ということを実感しています。田舎でも働ける場所というのは、日本のみならず、どこにでもあると思うので、そういった方たちの一つのモデルになれて、よかったなと思います。」

インターネットがあるからこそ、クラウドソーシングというものが生まれたわけであるが、ECに関してもそれは同じだ。インターネットがあって、商品があれば、全国どこにいても商品を販売できる。もちろんインフラが整っていることは必須ではあるが、日本であればよほどの場所でなければインフラは整っている。

YouTuberとInstagrammerの抱える問題

YouTuberとInstagrammerの抱える問題

 続いて、フリーランスに関する実態調査の発表が行われ、続いて、YouTuberの吉田ちか(バイリンガール)氏、ジェットダイスケ氏、Instagrammer小野慎二郎氏、田中達也氏によるパネルディスカッションだ。前半は吉田ちか氏、小野慎二郎氏、そしてモデレーターにランサーズの取締役、曽根秀晶氏を迎えて、フリーランスになったきっかけからオンラインで働くメリットなどを語った。

後半は、ジェットダイスケ氏、田中達也氏、ランサーズ代表取締役社長兼CEOの秋好陽介氏をモデレーターとし、フリーランスの仕事術について語った。

YouTuberといえば、子どもの将来就きたい職業ランキングで上位に入るなど、注目を集める存在だ。また、Instagramもユーザー数が増加しているだけでなく、セルフサーブ型広告の提供が開始されたことから、多くの企業から注目されている。しかし、職業としての歴史は浅く、苦労は絶えないようだ。

インターネットを経由しているからこそ、相手の顔を見ることができない。また、気軽に誰でも利用できるサービスでの仕事であるがゆえに、安易に仕事の依頼があるなど、なかなか難しい問題だ。

また、大きな問題として「個で仕事をしているからこそ、孤独になりがち」だという。友達や知り合いに会ったり、SNSでもいいから外の世界とつながることが必要だという。

この問題は、やはりECでも起こりがちな問題だ。お客さんは画面の向こう側、なかなか同じ業界の人と交流する機会も少ない。そんな方は、全国でEC事業者の集まりや勉強会が行われていることをご存知だろうか。あなたの地域でも、集まりはあるかもしれない。

『ランサーズで フリーランスは もっと つながる』

 先に述べたように、EC事業者とフリーランサーの置かれて居る状況はやはりどこか似ている気がするのだ。インターネットを通しての仕事であることはもちろんの事、全国どこにいても仕事ができるという点は大きい。そして、孤独になりがちという点も、見逃すことはできない。

その孤独になりがちな”個”をつなげる取り組みを行っているランサーズ。自分の得意を出品し、収入を得ることができる「ランサーズストア」や、「新しい働きLAB」のオープンなど、新たな取り組みも行っている。

最後に、「Lancer of the Year 2016-新しい働き方大賞-」では、受賞者だけでなく、ランサーズに登録しているフリーランサーの方々も参加していたことが印象的であった。受賞者のみの、限られたコミュニティではなく、幅広く参加することで、まさにランサーズの目指す『ランサーズで フリーランスは もっと つながる』が実現するのだ。

置かれている状況はEC事業者もランサーズのクリエイターも同じで、そこに掛ける想いもきっと同じに違いない。顔が見えない相手だからといって、蔑ろにするのではなく、モニターの向こう側にいるお客様の笑顔の為に、精一杯の努力をしている。きっと、ネットショップとランサーズのクリエイターとが手を取り合って、進めていくことで、EC業界に明るい未来を呼び込むことにつながるに違いない。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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