結婚とECの関係は〜結婚式二次会、服装迷ったら通販?

石郷“145”マナブ

ジューンブライド、実は結婚式の回数は多くない?

 最近、北川景子さんとDAIGOさんの結婚に見て、結婚の大事さを思う。よく考えれば、もうすぐジューンブライド。実際、ECにはこのこの時期、どんな影響があるんだろう。記事を書いてみた。

 ただ、このジューンブライド、調べてみると、欧米では最適な時期らしいが、日本では結婚の時期としては避けられているらしい。筆者は未婚ゆえに初っ端から出鼻をくじかれ、その現実感の無さが出てしまい、お恥ずかしい限りだ。安易に「ジューンブライド」が結婚が多いと思い込んでいたところに軽く衝撃を受けている。気を取り直して、実際、楽天リサーチのモニター(約230万人)の中から全国の20代から60代の男女1,000人を対象に行ったデータ「結婚式に関する調査(2016年4月1日から2日)」によれば、こうだ。

つまり、6,7,8月は春と秋に比べると、少ない。

 そもそも、結婚の予定がない人にとっては、実感がないので、結婚する側に立って、結婚式の懐事情に関して調べてみた。参照させていただいたのは「ゼクシイ〜結婚トレンド調査2015(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)」の調査データ。

 それによれば、挙式、披露宴・披露パーティの総額は352.7万円。そして披露宴・披露パーティの招待客人数は72.5人。招待客1人あたりの費用は5.9万円だとか。(出典:「ゼクシイ〜結婚トレンド調査2015(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)」の調査データ)。

大切な瞬間をECで“購入”する、さすがのAmazon着眼点

大切な瞬間をECで“購入”する、さすがのAmazon着眼点

 当然ながら、安く抑えようという発想も出てくるわけで、この辺、Amazonなどは無駄を削ぎ落とし、システマチックに、パッケージにしてそれを売っていたりはするのは、さすがだ。高額で大事な瞬間もお得感のある形でECで購入できる。(http://amzn.to/1WMMrBE

 挙式、ヘアメイク、衣装セットがベーシックで30万円、そこにアルバム付きのハッピープラン50万円、DVDもつけたプレミアプランが65万円となっている。

 これはお買い得と考えるか、やっぱり一生の買い物だから、と違う方法を考えるかは、判断を任せるが、こういう選択肢があるという現実も受け止めておきたい。

 でも、本当に、結婚式で、ネット通販が活用されるのは、二次会の衣装の場面なのである。「結婚式二次会 衣装」などと検索をかけてみた経験ないだろうか?
■次ページでは、いよいよ二次会衣装の実態とトレンドについて触れてみたい■

ECが活用されるのは、むしろ二次会の衣装決めの時!

ECが活用されるのは、むしろ二次会の衣装決めの時!

 ともかくわかる通り、結婚式を挙げる側はそれなりにお金をかけている。となると、その出席者もそれなりの服装でいなければならないのは言うまでもない。男性はありきたりのスーツでいいが、女子はそうはいかない。だから、ネット通販でチェックするのだ。「お呼ばれや二次会で、主役の次に注目を浴びたい女子は、それにふさわしい服やアクセサリーは何か?」と。

店で探してみよう。案外下記のようにパーティドレス専門のストアが存在しており、上記写真のGIRLなどがある。
GIRL http://www.rakuten.ne.jp/gold/girl-k/
RUIRUE BOUTIQUE http://www.rakuten.ne.jp/gold/auc-ruirue/

 だが、デザインや素材で衣装を探したいという人も多いのは事実。そこで、ヤフーはデザイン、素材から、ベアトップ、ティアードベア、サテン、リボン、タイトといった具合に、下記のようにまとめていたりする。( http://bit.ly/21CEOi5 )

 そう思うと、行く方も大変である。二次会の衣装にもこだわる。他人の衣装と重なるのや嫌だとか、かつ毎回同じだね、と言われないようにしよう、ということもある。だから、ネット通販のノウハウを使い、レンタルをする人も少なくない。

■THE DRESS SHOP〜二次会/1.5次会のドレスや結婚式のウェディングドレス・花嫁用衣装が揃う。専属のドレスコーディネーターがあなたを輝かせるドレスコーディネートも提案するとか。
■Cariru〜レンタルショップカリルはグレースコンチネンタル、イランイランなどの素敵なフォーマルドレスを多数取扱。結婚式以外にも、入学式・卒業式・七五三用スーツ、謝恩会・成人式パーティードレス、ブライズメイドドレス、顔合わせワンピース、婚活パーティードレスなどもある。

結婚式の司会者経験者に聞く。結婚式ドレス、最近の傾向

 あの結婚式で見かけるエレガントな姿は、節約といつも素敵に自分に磨きをかける気持ちとセットになっている。では、流行などはあるのかと思い、実際に結婚式で司会をこなす知人のS氏に聞いたところによると、こうだという。

◾春夏秋冬での違い
➡秋冬はふわふわとした素材のボレロを身につけている方が多いです。洋服は1年を通して着られそうなものでアクセサリーやボレロで季節感を出されている方が多いように思います。

◾色
➡ネイビーや黒、ベージュなどのベーシックな色はやはり人気なのではないでしょうか。新婦さんのドレスと色が被ってしまう事がないようにと考えたり、何度も着用する事を想定するとシンプルな落ち着いたカラーを選んだ方が使い回し易いですよね。

◾アクセサリー
➡ピアス(イヤリング)、ネックレスやヘッドアクセサリーで皆さん華やかに可愛らしくしてます。

◾世代
➡若い方の方が洋服のデザインに遊びがありオシャレ感がありますね(笑)。髪型も凝っていて美容室でセットされている方が大半です。年代があがるとぐっと控えめな雰囲気でベーシックで品がある感じの装いになります。

 最後に、「幸せいっぱいの披露宴という時間に思いっきり華やかに自由に個性を出して普段とは違う自分を楽しむのも良いですよね!」とのコメントも寄せてくれた。

 聞けば聞くほど、また、考えれば、考えるほどに奥が深い。一見すると、結婚はお金がかかり、ネット通販とは無縁であるように思えたが、参加する側のニーズにネット通販はこたえていた。結婚という“素敵な瞬間”のお手伝いに、ネット通販もまたしっかり一役買っているのだ。ジューンブライドを前に、今一度、品揃え検討したいところだ。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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