【朝刊】“再配達”を防ぐための物流業界の施策とは?(5月18日版)

ECのミカタ編集部

水曜日は週の真ん中ですが、みなさんは「今週もあと半分だ!」と「今週、まだ半分しか過ぎていない!」どちらを思いますか?私は、「今週もあと半分だ!」と考え、気合いを入れ直します。今週も残り半分頑張って、楽しい休日を迎えましょう!

自宅以外で荷物を受け取ったことがある人は32.9%?

 今日の朝刊では、「荷物の再配達」についてお話します。ECで商品を注文すると、宅急便で商品が届きます。そのときに、自宅に居ないとポストに「不在届」が入っています。しかし、現在では自宅以外のコンビニや配送会社の営業所で商品を受け取ることができるようになりました。これならば、自分が空いている時間に荷物を取りに行くことが可能になります。

 この再配達について、株式会社ジャストシステム(以下、ジャストシステム)がマーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」にて調査を行いました。調査によると、ECサイトで購入した商品をコンビニや配送会社の営業所等で「店頭受取」した経験がある人は、32.9%でした。その理由として、「配達員の対応時間内に、自宅で受け取るのが困難」と答えた人が多いです。やはり、日中は仕事などで家に居ないことの方が多いと思います。また、荷物が届く時間を指定していたとしても、確実にその時間に家に居るとは限りません。急に用が入って、家を出なければいけない事態にもなることが考えられます。

 再配達を起こさせないために、物流業界では「宅配ロッカー」という施策を考えました。この宅配ロッカーを利用すれば、不在届の存在は消え、自由な時間に商品を受け取ることができます。その宅配ロッカーについて、直近1年以内にECサイトで買い物をした人のうち、受取専用ロッカーを「利用したことがある人」は7.5%、「知っている人」は48.8%でした。また、「他社にロッカーを開けられてしまわないようにしてほしい」(42.5%)、「衛生面にも配慮してほしい」(31.5%)という要望があることが分かりました。大切な荷物であるため、セキュリティー面や衛星面を気にしてしまうことは仕方が無いことです。

 さらに、「今後、宅配ロッカーがどこに設置されたら使ってみたいか」という質問に対し、「コンビニ」(41.5%)が最も多く、次に「駅」(24.4%)、「スーパー」(21.7%)と回答しました。24時間営業のような、いつ行っても開いているような場所に宅配ロッカーを設置すると、利用者は安心をして利用することができ、かつ、再配達の問題も解決されるのではないでしょうか。

 以前までは、宅配ロッカーの存在が無かったため、荷物を受け取ることに苦労していた人も多いと思います。しかし、ECが流行っている今、物流業界で様々な施策を実践し、忙しい人でも空いている時間に荷物を受け取ることができるようになりました。今後も様々な施策が誕生すると思うので、随時、注目していきたいです。

昨日の人気記事

・日本郵政決算発表、EC市場の伸びを実感
https://ecnomikata.com/ecnews/build/9024/
・勘違いしてない?外注選びの秘訣 逸見氏と川添氏対談(後編)
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8985/
・リクルートHD2016年3月期決算発表
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/9023/


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事