【朝刊】中国EC進出の鍵はアリババ(5月20日版)

ECのミカタ編集部

 おはようございます!毎日ぽかぽかしてて気持ちいいですね。今度の日曜日には、なんと27度まで気温が上昇するそうですよ。そろそろ日焼け止めや水着の出番ですが、みなさんはEC店舗を利用されるのでしょうか。さあ、平日最後の今日、張り切っていきましょう!

アリババの強力サポート「Japan MD Center」始まる

 先日、アリババグループとアリババ株式会社(以下、アリババ)が日本企業向け中国・アジア EC支援サービス「Japan MD Center」のオフィシャルキックオフミーティングを開催しました。

「Japan MD Center」とは、日本のメーカーに対して「中国消費者のニーズを可視化」「マーケティング活動を支援」「1~3年の販売見込みを査定」「Tmall販売店舗の設定支援」の4つの支援を行っていくサービスになるのだそう。ここでは、アリババが保有する中国の消費者やそのニーズに関する”ビックデータ”が活かされています。
 
 中国で日本の商品が人気ということは、みなさんご存知ですよね。中国国民は、日本の質の良い商品を求めて、はるばる海を渡り日本まで”爆買い”をしにきます。しかし、中国国民による”爆買い”が他国にもたらす影響は良いことばかりではなく、そのマナーが問われることも多々あります。そうしたトラブルを解消する意味でも、今回アリババが日本のメーカーの中国進出をサポートする意味は大きいのではないかと思います。

 そして、「Japan MD Center」を実際に活用する企業の中で、株式会社資生堂(以下、資生堂)の名前があがりました。資生堂は、1981年よりブランド展開や合弁会社の設立など、積極的に中国への進出を進めていましたが、その後、中国事業が失速したことを受け、2013年3月期の通期見通しを下方修正したことは記憶に新しいです。

 資生堂の中国事業失速には様々な原因があります。そのなかでも”日本製の資生堂商品は人気であるにも関わらず、中国国内で販売されたの資生堂商品は人気がでなかったため売り上げが伸びなかった”ことは大変興味深いです。

 つまり、中国国民が求めたのはあくまでも”日本の資生堂商品”であって、”中国で販売されている資生堂商品”はどうしても”中国の資生堂商品”なのです。それほど”日本製”の価値が高いということが理解できます。

 そういったことからもわかるように、中国国民が日本製品を求める声はやはり大きいのです。だからこそ、日本のメーカーにはアリババと協力してもらい、後に続くEC事業者の為にも先陣を切って中国進出への道を作っていってほしいですね。

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