ヤフーの携帯版ヤフオク!終了、今後の店舗への影響とは。

ECのミカタ編集部

携帯版ヤフオク!終了、ヤフーのコメント

 ヤフー株式会社(以下、ヤフー)が携帯電話版ヤフオク!を2016年12月14日をもって終了することを発表した。主な要因は携帯電話を取り巻く環境の変化によって携帯電話の利用者が減少したことである。対象の携帯電話はiモード、EZweb、Yahoo!ケータイだ。

 今後の主なスケジュールは以下の通りである。
2016年7月5日(火)14時頃
・新規出品、手動再出品ができなくなる。
・入札、値下げ交渉ができなくなる。
・繰り上げによる落札ができなくなる。

2016年7月26日(火)11時頃
・商品画像の追加掲載ができなくなる。

2016年9月30日(金)
携帯電話で取引ナビの利用と商品詳細の閲覧ができなくなる。

2016年12月14日(水)
携帯版ヤフオク!の全てのサービスと機能が利用できなくなる。

 ヤフーが最も注意を促す点は、サービス終了するとオークション終了後120日に満たない期間でも、携帯電話では取引できなくなる可能性があることである。

 また携帯電話による、「モバイル版Yahoo!かんたん決済」でのお支払い、ヤフオク!ストアから落札した場合のオーダーフォームの利用、連絡掲示板の閲覧および投稿、評価や評価の変更、評価への返答、「利用明細(各種システム利用料やオプション利用料などのご利用明細)」の閲覧といった取引ナビの利用や商品詳細の閲覧以外の機能は、2016年9月30日(金)までとなるため、その日までに操作を完了しておく必要がある。

 パソコン、スマートフォン、タブレット、アプリでは引き続き問題なくサービスを利用でき、携帯版ヤフオク!で利用しているYahoo! JAPAN IDでログインするとデータが引き継がれるが、対象携帯電話を利用している方は注意が必要である。

考えるべき店舗の対策

 ヤフオク!はオークションサービスでありながら、EC店舗も多く出品している。その証拠としてヤフーが開催するヤフオク!大賞は店舗も受賞している。今回携帯電話版ヤフオク!が終了することにより、少なからず影響を受ける店舗もあるだろう。あなたの店舗のユーザーは携帯電話利用者がどのくらい存在するかご存知だろうか。携帯電話ユーザーがあなたの店舗に来ることができなくなってしまったら、売上はどう変わっていくだろうか。

 携帯電話からスマートフォンに利用者が移り変わることにより、ヤフーの携帯電話版ヤフオク!終了のように携帯電話で使うことができるサービスがどんどん終了していく可能性が高い。今後どう対策していくのか、今一度考える機会になるのではないだろうか。


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