LINE、上場承認!予定日は7月15日

ECのミカタ編集部

LINEが本日、上場承認!

 LINE株式会社(以下、LINE)は本日、6月10日に東京証券取引所にて上場を承認された。アメリカのニューヨーク市場でもLINEが申請している上場について承認するだろう、と予想されている。これにより7月15日に東証とニューヨーク市場で上場することとなる。なお、東証一部説が有力である。LINEとは世界230以上の国と地域でサービスを展開している。利用者は全世界で2億1840万人にも上り、今や多くの人にとってなくてはならない、無料メッセージアプリである。

 元々、2011年3月11日の東日本大震災により、家族や友だちの安否確認ができず、不安な日々を過ごした経験から、LINEが開発された。当時はスタンプや通話機能はなく、シンプルなものだったという。そこから利用者のニーズに応えて進化し、現在、社員数1,114名の会社へとなった。

 上場の狙いとしては海外事業の拡大である。現在アメリカやヨーロッパなどの地域でLINEの利用が減少してきている。そのため、上場で資金を集めることにより、減少地域や新たな地域で事業を拡大していくのだろう。日本では多くの人に利用されているLINEだが、今回上場により全世界共通の無料メッセージアプリになっていくのか、今後注目していきたい。

LINE上場でECにもたらす影響とは

 また、EC事業者でLINEが提供するサービスを利用している人も多いのではないだろうか。その中でも特に人気を集めるのが「LINEビジネスコネクト」である。これはLINEがアカウントの各種機能を企業向けにAPIで提供しており、利用する企業がカスタマイズをして活用するサービスである。カスタマイズできることにより、エンドユーザー個人に合った、オリジナルのメッセージを送信することができるのだ。

 またLINEの特性として、リアルタイムで素早いコミュニケーションを取ることが可能であるため、ユーザーとより密に接客するところが人気を集める要因だろう。

 今回、上場で海外事業の拡大をすることにより、LINEの認知が海外でも広まっていくと思う。そうするとEC事業者が海外に向けて商品を販売する際、LINEビジネスコネクトによる海外消費者とのコミュニケーションを取る手段になりうる。言語のハードルなどがあるにせよ、越境ECの接客における有効なツールになっていくのだろうか。


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