急務と言われるセキュリティ対策へテコラスが新規参入

利根川 舞

個人情報保護法の改正などにより、世間の中でもセキュリティに対して注目が高まっており、EC事業者内でも対応が求められている。EC事業者に対してサービスを提供しているEC支援企業の中でもセキュリティの強化やEC事業者に対する注意喚起が進められている。

 TEMPOSTARやCARTSTARなどコマース支援事業を行うNHN テコラス株式会社ではITインフラ・マネージド事業の中でクラウドやオンプレミス環境を利用する顧客に向けて、体系的かつ統合的なセキュリティサービスを提供し、顧客のビジネスを支援する目的から、新たにマネージドセキュリティ市場に参入することを発表した。

「TECHORUS SECURITY」サービスメニュー

 NHN テコラスはこれまでITインフラ支援事業を通じて、顧客のニーズに応じたセキュリティ製品の販売やサービスの提供を行ってきた。しかし近年、サイバー攻撃による被害が大きな社会問題となり、官公庁や大企業に加え、自治体や中堅企業においても情報セキュリティ対策が重要な課題となる中で、より体系的かつ統合的なセキュリティサービスを求める声が多く寄せられるようになってきているという。

 NHN テコラスでは、マネージドセキュリティ市場への参入にあたって新たに「TECHORUS SECURITY」ブランドを立ち上げ、グローバルMSSP市場のリーダーであるSecureWorks社をはじめ、NHN テコラスのセキュリティ事業に賛同したベンダー各社と提携。サービス開始時点で新たに14社29製品がラインナップに加わり、顧客のニーズに最適なソリューションを提供する。

「TECHORUS SECURITY」サービス提供イメージ

 もともとITインフラ・マネージド事業を行ってきたが、今回のマネージドセキュリティ市場への参入もごく自然な流れとも言える。とはいえ、新たな市場へと参入することは企業にとっても大きな取り組みであり、それほどセキュリティ対策が急務であることを示している。

 もちろん、セキュリティ対策が必要なのは大手企業だけの話ではない。お客様の個人情報を保持するECサイト1店舗1店舗が意識し、セキュリティの強化を行っていくことで、EC通販業界全体としての意識が向上する。他人事ではなく、自社に関わる問題であることとして、まずは意識してみてはいかがだろうか。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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