専門家に訊いてみた、EC・通販業転職の本当のところ

ECのミカタ編集部

EC・通販業界では業界内の転職が多いということをご存じだろうか。ポジティブな側面で言えば、それだけ魅力ある業界というということだが、企業と求職者の条件が合いにくいという、少なからずネガティブな側面もある。企業は求める人材に、求職者は活躍できる場に、確実に出会うには何が必要なのだろうか。「ECのミカタ転職」のキャリアアドバイザーに訊いてみた。

売り手市場のEC業界、その裏には問題も

 EC・通販業界は今、売り手市場だという。EC市場は毎年成長を続けており、それだけ働き手を求める需要がある。EC・通販業界に限らず、昔は転職というとあまり良いイメージがなかったが、今は状況が変わってきている。労働条件の向上を求めて転職する人は珍しくなく、EC・通販業界では特にその傾向が強いようだ。また、市場が成長する中で、新規企業が増える分、実は経営が苦しい企業、倒産してしまう企業も増加している<http://bit.ly/299ky5g>。特に若い世代の場合、自己都合だけでなく会社都合での転職も多いそうだ。

EC業界に特化することの必要性

 EC・通販業界における転職の難しさというのは、大手転職サイトでは情報は豊富だが、担当者がEC・通販業界の職種について詳しくないことが多く、実際に選考に臨んでみないと詳しい情報が得られないことが多いということだ。通販業務と一言で言っても、指示を出すだけなのか、コンテンツを作るところまでやるのか、場合によっては梱包や出荷までもやるのか、同じ職種でも企業によって求められる業務に幅がある。

 また、求職者の要望も様々だ。年収向上を求める人は多いが、必ずしもそれだけではない。業務量や業務時間がコントロールできることを求める人もいるし、条件よりも商材が何かを重視する人もいる。特にウェブデザイナーにこの傾向があり、実際に、内定が出ている別会社よりかなり条件は劣っているが、ずっとファンだった商品を扱う会社に就職を決めた例もあるそうだ。

 こういった点は、書類上ではよく分からない。前提としてEC・通販業界の知識があり、企業と求職者に丁寧にヒアリングをしないと出てこない部分なのだ。こういった点を押さえないと、企業と求職者のミスマッチが生じてしまうのだ。とにかく情報量がほしいというのであれば、大手サイトを利用すると便利だが、限られた時間で効率的に人材を見つけたい、転職をしたいということであれば、特化型のサイトが向いているだろう。

EC・通販業界の転職、企業と求職者の各注意点

 前述のような状況を踏まえた上で、EC・通販業界の転職において、企業と求職者が注意すべき点は何だろうか。

 企業側は、売り手市場ということもあり、優秀な人が欲しいのであれば、それに見合う条件を提示しなければなかなか難しい。実際に、今は、求人情報を集めるよりも求職者を集めることの方が難しくなっているようだ。また、会社として、商品としての魅力があると、条件よりもそちらに惹かれる人材がマッチすることもある。

 求職者側は、EC・通販業界に特化した転職というのは、ポテンシャル採用と言うよりも、何らかのスキルを求められることがほとんどだ。また、20代後半〜30代前半の求人情報が多いが、それより上の年齢であっても、スキル次第ではピンポイントで合う企業が見つかることもあるそうだ。また、企業が提示する条件は、交渉できないことが多いので、最初から合う条件の企業に絞っておいた方が効率的なようだ。

 最後に、ECのミカタ転職では、ここでお伝えしたようなEC業界の転職市場の状況を踏まえた上で、企業・求職者双方のサポートを行っている。ECのミカタ転職は、いわゆる「人材紹介」であり、常に求職者のデータを持ち、データに合わせたふさわしい就職先を引き合わせている。活躍する人材を求めている企業、活躍できる場所を求めている求職者は、ぜひ活用していただきたい。

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