「楽天24」駅のロッカーで商品が受け取れる「楽天BOX」を利用可能に

常温でも変質などの心配がない小さめの商品が対象


楽天グループの一員で「楽天24」を運営するケンコーコム株式会社は、10月30日、楽天が運用する専用宅配ロッカー「楽天BOX」の利用を開始した。これにより「楽天BOX」設置駅を利用するユーザーは、「楽天24」で購入した商品の一部を駅ロッカーなどで受け取ることが可能になった。

「楽天24」では日用品・食品など約6万アイテムを販売しており、そのうち「楽天BOX」対応商品は、現在約1,000商品となっている。対応商品は、ヒゲ剃り、マスカラ、スキンローション、つけまつ毛など。要するに「ロッカーに収蔵できる比較的小さなサイズで、常温で置いておいても変質などの心配がないもの」のことだろう。

「楽天BOX」は、2014年5月に開始されて以来、ユーザーが楽天市場で商品を注文する際、配送・受取方法のひとつとなっている。
現在、大阪市営地下鉄なんば駅、西鉄天神大牟田線西鉄福岡(天神)駅、西鉄天神大牟田線薬院駅の構内や関西大学千里山キャンパスなどに設置されている。

設置箇所の増設が今後の課題


「楽天BOX」を利用すれば、設置された「楽天BOX」に直接商品が届く。
そのため好きな時間に商品をピックアップすることができる。通勤や通学で通る駅にあると、とても便利だ。
それに自宅で受け取るのと違って、気兼ねも要らない。一人暮らしだと自分が在宅していないと受け取れず、再配達を頼むことも多い。同居家族に購入商品を見られたくない場合もあるし、女性の中には配達業者が自宅に入ることに不安を感じる人もいる。
その点「楽天BOX」なら駅ロッカーなどで商品をピックアップできるため、気楽にネットショッピングを楽しむことができる。

利用方法は「楽天24」で商品を購入する際、配送方法を希望場所の「楽天BOX」として選択するだけ。PCサイトだけではなく、スマートフォンサイトにも対応しているので、出先で買い物しても対応できる。

ただし、現在の段階では利用可能な駅があまりにも限定されている。
楽天グループ各社が「楽天BOX」を物流の手段と考えてもっと本格的に位置づけていくのなら、設置拠点をさらに増やしていく必要があるだろう。