「宅急便コンパクト」「ネコポス」発売開始

ECのミカタ編集部

クロネコメール便に替わる対面配達と投函サービスを発表
21年ぶりにサイズを拡充した「宅急便コンパクト」
全国一律料金でA4サイズ内の小荷物を投函する「ネコポス」

クロネコメール便の代替新サービスを発表

ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)は、小型荷物の配送ニーズに対応した新サービス「宅急便コンパクト」、「ネコポス」を4月1日より開始すると発表した。ヤマト運輸は、クロネコメール便を2015年3月31日で廃止するとしており、両サービスはこれに替わるサービスとなる。
「宅急便コンパクト」は、小さな荷物を専用薄型BOX(縦24.8cm×横34cm)または専用BOX(縦25cm×横20cm×厚さ5cm)から送る対面配達サービス。料金は594円からで、BOXを購入すれば個人でも利用することができる(運賃に別途料金が必要)。21年ぶりにサイズを拡充し、現行の最小サイズよりさらに小さな荷物の配送に対応する。セールスドライバーによる集荷とヤマト運輸直営店、さらに取扱店から送ることができ、順次、コンビニ店頭での取扱いも開始する予定とのこと。
「ネコポス」は、翌日配達の投函サービスで、通販事業者などの法人や個人事業者が、ヤマト運輸と契約した上で利用できる。料金は全国一律で、事業者の発送数量などによって決定(上限は378円)。サイズは角形A4サイズ(31.2cm×22.8cm)以内で、厚さ2.5cm以内、重さ1kg以内。ヤマト運輸の直営店への持ち込み、もしくは担当セールスドライバーによる集荷で発送される。また、発送先のポストに入らない場合は、持ち戻るとのこと。

ヤマト運輸とサイトの連携で配送手配の手間を解消

ヤマト運輸が調査した統計では、フリマサイト利用者の約8割がポストへの投函を望んでいるそうだ。「宅急便コンパクト」と「ネコポス」は、通販事業者をはじめ、比較的低価格で小さな日用品などを扱う法人事業主のこうした声に応えての誕生となる。また今後は、ヤマト運輸とフリマサイトなど各サイトの連携で、送り状発行や集荷手配などを完結。配送手配の煩わしさなどを解消し、配送までの一連の流れもスムーズ化していくとのこと。
両サービスは、クロネコメール便廃止による代替サービスではあるが、こうした“見直し”は必然の時期だったかも知れない。物流業界は人手不足で、まさに猫の手も借りたい状態。今後は、ニーズの進化と共に物流そのもののシステムが改良されていくことだろう。
参考までに同様サービスの料金比較を掲載しておく。1kg以下の小型荷物の配送は、「ネコポス」が上限378円。ゆうメールが350円。飛脚メール便が319円。飛脚ゆうメールが293円。詳細は各社ホームページで。


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