ECサイトのリピート率96%、要因をGMO-PGが推察

石郷“145”マナブ

GMO-PGが20代~60代の男女805名を対象に「ECサイト利用実態調査」を実施
一度利用したECサイトを複数回リピートして利用するかどうかは、96%が「リピートする」と回答
「信頼性」を何で判断するかについては、80%が「セキュリティ」と回答

GMOペイメントゲートウェイ調べ、20代~60代の男女805名を対象に「ECサイト利用実態調査」

非対面クレジットカード等の決済事業を展開するGMOペイメントゲートウェイ株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:相浦 一成 以下、GMO-PG)は、2015年5月8日〜11日の期間、事業者が直接運営するECサイト(以下、直営ECサイト)を利用する20代~60代の男女805名を対象に「ECサイト利用実態調査」を実施し、その調査結果を7月2日に発表した。

GMO-PGの「ECサイト利用実態調査」によると、ECサイトで購入する商品は、1位「食品」(54%)、2位「書籍」(50%)、3位「家電」(43%)、4位「日用品」(40%)、5位「趣味・嗜好品」(39%)の順。年代別にみると、どの年代も共通して「食品」の購入が多いものの、その他は年代により異なっていることが判った。また、ECサイト1回利用あたりの購入金額は、「1,000円~3,000円未満」が約3割と最多。一方、年代別で最も回答数の多い選択肢を調べたところ、「1,000円~3,000円未満」が最多だったのは20代(32%)、30代(36%)、50代(34%)。「3,000円~5,000円未満」が最多なのは40代(36%)、60代(40%)となった。「1,000円未満」という回答は20代が唯一10%を超えていることから、年齢層が高いほど、直営ECサイトで1回あたりに使う金額が多くなる傾向にあると考えられるとのこと。

ECサイトを選ぶ際に重視することについては、「商品のラインナップ」(56%)、「サイトの使い勝手の良さ」(54%)、「価格の安さ」(52%)「セキュリティ対策」(51%)が、それぞれ半数を超えた。このことから、ユーザーに選ばれるECサイトの運営には、商品の充実やサイトのユーザビリティ向上に加えて、「セキュリティ対策」が重要であると窺える。

一度利用したECサイトを複数回リピートして利用するかどうかは、96%が「リピートする」と回答している。リピートする理由は、1位「信頼できるサイトだったから」(54%)、2位「使いやすいから」(49%)、3位「商品が豊富だから」(42%)の順。「信頼性」を何で判断するかについては、80%が「セキュリティ」と回答し、他にも「運営会社」(64%)、「サービス名の認知」(37%)、「運営ポリシー」(17%)が挙げられている。

GMO-PGは、こうした結果から、直営ECサイトの顧客やリピーター獲得には、商品ラインナップの拡充やサイトの利便性向上のみならず、セキュリティ対策を強化し、ユーザーの不安を除くことが必要だと考えるとまとめている。

サイトを選ぶ基準が、「価格」を超えて「ラインナップ」や「使い勝手」があるのは、多少の価格の差より、ショッピングする楽しさが勝っているのか。また、96%が「リピートする」と答えた理由の最多が「セキュリティ」であることに着目すると、EC店舗は「セキュリティ」をセールスポイントとして押し出していかなければならないことが判る。まず、イメージづくりが大切な「セキュリティ」だが、一度勝ち得れば、大きな売りになる。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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