Yahoo!と楽天、新たなスマホアプリ提供に見る大手の企業姿勢

ECのミカタ編集部

Yahoo! JAPANがモノとWebをつなぐiOS/Android用アプリ「myThings」提供開始
楽天が「楽天Edy」Android版アプリに「Rポイントカード」が利用できる機能を追加
未来と今、両社独自のサービス拡充への取り組み姿勢を見せるアプリ開発となった

Yahoo!JAPAN、IoT時代に向けたスマートフォンアプリ「myThings」提供開始

ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は、来るIoT時代に向け、事業者向けプラットフォームサービス「myThingsプラットフォーム」の提供を開始。併せて、本プラットフォームを活用して開発したユーザー向けスマートフォンアプリ「myThings」(iOS/Android用)を7月27日に公開した。

「myThingsプラットフォーム」は、“Connect Everything(全てをつなげる)”をコンセプトとした、さまざまなIoT(Internet of Things)製品やWEBサービスのAPIを集めた事業者向けプラットフォームサービス。事業者は、「myThingsプラットフォーム」上に公開されているAPIを使い、新製品・サービスの開発や、既存製品・サービスの新しい価値の創出が可能となる。また、自社製品・サービスのAPIを「myThingsプラットフォーム」上に公開し、他事業者がそのAPIを活用することで、製品・サービスに本来想定していなかった付加価値を生み出すこともできる。

ユーザー向けスマートフォンアプリ「myThings」(http://mythings.yahoo.co.jp/)は、モノとサービス、サービスとサービス、モノとモノなど、自分が使用しているIoT製品やWEBサービスを組み合わせて新しい便利な使い方を生み出せるiOS/Android用アプリ。例えば、好みの動画が公開されたらその動画のリンクを自動的に保存して見逃しを防止したり、Web上の室内温度計が一定の温度を超えたらメールで知らせ、自分や家族の室内熱中症の予防につなげたりすることができる。なお、同アプリは、個人開発者が自作したIoTデバイスと連携させることも可能。さらに、株式会社IDCフロンティアと協力して提供する「IDCF」チャンネルを利用すれば、自作IoTデバイスと同アプリをつなげ、新しい組み合わせを作成できるとのこと。

Yahoo! JAPANは、今後、「myThings」の利用シーンをさらに増やし、生活の中でより役立つ組み合わせの提供を目指していくとしている。

楽天、「Rポイントカード」が利用できる機能を「楽天Edy」アプリに追加

楽天株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史 以下、楽天)は、楽天Edy株式会社(本社:東京都世田谷区 代表取締役社長:穂坂 雅之)が提供する電子マネー「楽天Edy」のAndroid版アプリに楽天グループの共通ポイントサービス「Rポイントカード」が利用できる機能を追加したことを7月27日に発表した。

「Rポイントカード」は、加盟店舗での買い物やサービス利用時に、専用カードに記載されたバーコード、またはスマートフォン専用アプリに表示されるバーコードを提示し、リーダーで読み取るだけで、ユーザーが「楽天スーパーポイント」を貯めたり使ったりすることができる楽天グループ共通のポイントサービス。

スマートフォンアプリ「楽天Edy」に「Rポイントカード」機能が追加されたことで、ユーザーは、「楽天Edy」での支払いの際に「Rポイントカード」バーコード画面を提示することで「楽天スーパーポイント」を貯めることができるようになる。iOS版は8月中旬以降、搭載予定。また、「Rポイントカード」サービスのバーコード表示機能は、順次、「楽天市場」、「楽天カード」、「楽天PointClub」などの楽天グループのアプリにも搭載していくとのこと。

Yahoo! JAPANは、スマートフォン利用の新たな価値創造にチャレンジ。楽天は、スマートフォン利用の今を充実させることに着手。それぞれ、両社独自のサービス拡充への取り組み姿勢を見せるアプリ開発となった。そこには、EC業界を牽引する両社へのユーザーの思いが反映されているように感じられる。


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