国交省「宅配再配達に関するアンケート」の調査開始

ECのミカタ編集部

EC市場拡大とともに増加する受取人不在による再配達の増加
アンケートは8月21日まで実施
結果は「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会」に活用

国交省は受け取り方法の多様化を促進

国土交通省(以下「国交省」)は4日から「宅配の再配達に関するアンケート調査」を実施した。EC市場の拡大に伴って宅配便の取り扱い件数が増加し、受取人の不在等による再配達が増加している。

再配達が増加することによって、配達の際に排出される二酸化炭素排出量も増加してしまう。そこで、物流分野での二酸化炭素排出量は抑制しなければならない。また、近年ではドライバー不足も問題となっているため、受け取り方法の多様化の促進や再配達の削減を通じた物流の効率化の推進が必要なのだ。

アンケートは宅配便が再配達となった消費者へ配布、郵送またはWebページで回答を受け付ける。また期間中は別途にWebページでも回答を受け付ける。アンケート内容として、現状把握や要因分析のために配達時間や宅配便を受け取ることができなかった理由や、どのような方法であれば1回で荷物を受け取れるかなど、今後につながる質問も用意されている。

回答期間は8月4日から8月21日まで。結果は「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会」における今後の検討に活用される予定だ。

「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会」では物流の効率化を推進とともに再配達対策がさらに推進されるように、宅配事業者、通販会社等で構成される委員会を設置し、再配達の現状把握や要因分析を行うとともにこれらに基づき諸問題および対応の方向性に関する検討を行う。

EC市場の拡大によって様々なものを気軽にネットショップで購入できるようになった。これは大変喜ばしいことであるが、その反面急速な成長に追い付くことができずに大きな問題となってしまったのが今回の再配達である。さらに拡大するEC市場には様々な問題が浮き彫りになるだろうが、後手に回ることのない対応が求められる。


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