ドコモ『ecコンシェル』に中規模サイト向け新プランを追加

ECのミカタ編集部

NTTドコモは、『ecコンシェル』に新たに中規模サイト向けの「スタンダードプラン」を追加し、既存の「フリープラン」「エンタープライズプラン」共に料金プランを変更することを公表した。

AIを活用した自動Web接客ツール

NTTドコモは、提供するAIを活用した自動最適化Web接客ツールecコンシェルの料金プランに新たに「スタンダードプラン」を追加し、既存の料金プランも改訂することを発表した。新料金プランは2018年5月1日から適用される。

ecコンシェルは、ユーザーの利用環境に合わせて最適なバナーを表示し、AIが接客効果を自動最適化する高機能なWeb接客ツールだ。管理画面は、シンプルでわかりやすいUIになっており、マニュアルに頼らずとも「だれに」「どこで」「いつ」「なにを」のシナリオを設定するだけで、狙ったセグメントに最適なタイミングで訴求することができる

NTTドコモと PKSHA Technology が共同開発した人工知能(AI)技術を搭載し、複数の施策を自動でA・Bテストが行えるほか、グラフィカルなレポートで結果が可視化され、高速でPDCAをまわし、コンバージョン率の改善も可能だ。また、ユーザーの消費行動が見えるダッシュボード「ユーザーフロー」は、サイトのゴールに合わせてWeb接客による顧客のフローを可視化し様々なジャンルのサイトで活用できる。なおフル機能はエンタープライズプランで提供中だ。

分析の結果生まれた『スタンダードプラン』

これまで、ecコンシェルは永年無料のフリープランと、月額48,000円からのエンタープライズプランを提供して来た。しかし、同社によれば、ユーザーの利用状況を詳しく分析した結果、この2つのプランだけでは最適ではないという結論になったという。

ecコンシェルを導入しているサイトについて分析をしたところ、月間5万PV以下のサイトが実に約8割にのぼった。つまり、ecコンシェルのようなWeb接客ツールを利用されたいユーザーのほとんどは、中規模以下のサイトということになる。

このような分析結果から、フリープランとエンタープライズプランの間に、より使いやすい中小規模向けのプランを作るべきだと判断したのだ。新しいプランは、コストと機能のバランスを様々なデータから慎重に検討し、その結果、既存のエンタープライズプランよりも低価格で、様々なサイトでのWeb接客に適切な「スタンダードプラン」を新たにご提供する。それに伴い、無料プランおよびエンタープライズプランの一部を変更することにしたのだ。

NTTドコモの抜群の知名度とブランド力のもと、高い機能性を武器に幅広い支持を集めて来たecコンシェル。その座に安寧とすることなく、ユーザーの利便性をきちんと汲み取ってサービスに反映させるその進化は、止まることが無いようだ。2018年もさらに多くのEC事業者のビジネスを加速させていくことになるだろう。

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