JECCICA主催 ECデザイン大賞2018開催!

ECのミカタ編集部

JECCICA 代表理事 川連一豊氏

2018年5月18日(金)に一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会(以下、JECCICA)主催「ECデザイン大賞2018」が開催された。

「ECデザイン大賞」はデザインを通して、ECをより豊かなものへと導く企業を推奨したいという想いのもと行われている。

ただ「売る」だけではなく、ユーザーの生活に密着し、豊かな生活に導きさらに、社会にインパクトを与える、このような優れたECサイトのデザインをJECCICAは求めているのだ。

早速今回決勝まで進んだ企業5社を紹介しよう。

L.L .Bean〜特別賞〜

L.L .Bean〜特別賞〜

L.L.Beanはアメリカ発祥のアパレルメーカーだ。

1911年に創設者レオン・レオンウッド・ビーンがブーツを発明しその次の年に販促してから、100年以上もの間多くの人に愛され続けてきた老舗ブランドである。

日本に進出したのは1992年。東京に3店舗をオープンした。今や日本中に展開している実力のある企業だ。

人気商品は何と言っても創始者の名前を冠したビーン・ブーツだろう。100年間変わらないこだわりと、洗練され続けてきた品質が今でも変わらず多くのファンを魅了している。

RISOLI Japan〜シルバー賞〜

RISOLI Japan〜シルバー賞〜

続いて紹介するのはイタリア発の調理器具メーカーの日本代理店、RISOLI Japanだ。

商品の色は緑を基調とし、調理器具メーカーとしては珍しく男性をターゲットとしている。もちろん女性のユーザーも多いそうなのだが展示会なそどでは妻に連れられてきた旦那が購入しようとする動きもしばしばあるようだ。

またイタリアということでオリーブオイルを売っている会社と提携しオリーブオイルも提供しているとのこと。

イタリアブランドを全面に打ち出しており、随所にデザイン性を感じる。またコーティング技術もただのテフロン加工ではなく、独自技術によってなされている。

デザインと実用性を併せ持ったブランドといえよう。

回生薬局 漢方未病ラボ〜ゴールド賞〜

回生薬局 漢方未病ラボ〜ゴールド賞〜

未病とは病気ではないが体調が優れないことを指す。そんな時に薬膳といった漢方を正しく摂取することは体の調子を整えることにつながる。病の元が小さなうちに、改善することが漢方の一番の役割と言える。

回生薬局 漢方未病ラボは薬膳を試して見たいが種類・効果効能が多すぎてどれを摂取すればいいかわからない人向けに様々な種類の漢方の詳しい解説を掲載している。それこそ「ないものはない」と言わしめるほどの種類を網羅しているため多くの人の相談にのれるのだ。

女性向け、身体の不調、心の不調という質問が多く寄せられそうなテーマから、入浴材料、抗腫瘍といったピンポイントのテーマまで幅広い守備範囲を誇っている。

サイトを見ているだけで頭が良くなる、そんなHPなのでぜひ見てもらいたい。

ベルギービールJAPAN〜プラチナ賞〜

ベルギービールJAPAN〜プラチナ賞〜

ベルギービールを専門に取り扱っている「ベルギービールJapan」。B to Bも行なっており、専門性の高い情報と、コアなファンが存在している。店主は4代目で創業は1891年と明治時代まで遡る。当時は醤油の製造を行なっていたそうだが醸造繋がりと、何より4代目がベルギービールが大好きということで、今の事業を行なっているそうだ。

サイトは写真のこだわりが強く、注いだ時の泡の見え方、一緒に写る料理の写真、グラスの種類など細部までこだわっているのが一番の特徴だろう。

プレゼントにも自分へのご褒美にもぴったりな商品ラインナップだ。

オーダーシャツ専門店 金沢・片町・金港堂〜ダイヤモンド賞〜

オーダーシャツ専門店 金沢・片町・金港堂〜ダイヤモンド賞〜

最後に紹介するのはフルオーダーシャツを製造しているメーカー金港堂。

このメーカーは何と言っても商品へのこだわりが強い。そう感じた。多くのシャツメーカーならモデルがシャツを着用している写真や、見本写真がサイトにいくつかあるだろう。しかし金港堂にはそのような写真は一切ない。

なぜならばフルオーダーであるからだ。誰かが着用している前例があってはいけないと考えているからだ。襟の長さからフルオーダーで設計する金港堂ならではのこだわりだ。

熱烈なファンもいて一人で138枚ものシャツを購入しているユーザーもいるという。

NHKの朝ドラにも衣装として使われているなど多くの人に愛されている金港堂。サイズの測定もネット経由で行える。オンリーワンシャツはまさに生活に密着している製品と言えるのではないか。

ECデザイン大賞2018を振り返って

ECデザイン大賞2018を振り返って

「売る」ことが最終着地にならないように、「人々の生活に密着し、社会にインパクトを与える良いデザイン」を求めたECデザイン大賞。一口に良いECサイトを作ろうと思っても、事業者の商品にかける想いとデザイナーのクリエイティビティ、そして消費者のニーズが合致しないと良いサイトにはならない。リニューアルを繰り返すことにより、やっと本当の意味で良いECサイトが完成するのではないか。

今回決勝まで進んだ5社は多くのJECCICA講師にサイトを見てもらい、評価してもらった。この経験を活かさない手はないのではないか。決勝まで進んだ素晴らしいECサイトを今後も継続してレベルアップさせていってほしい。そうすれば今回のデザイン大賞2018は非常に大きな意味を持つだろう。


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