初潜入!楽天クリムゾンハウス。コンビニやクリニックも

石郷“145”マナブ

二子玉川は人気の住宅街。多摩川が流れ、リラックスでき、富士山も見える場所。
会議室が楽天市場のショールームであり、リアルに楽天の今を知れる空間に
単純に、引越しではない。社員の環境を変えることは仕事のあり方も変える

社員の成長の場でありおもてなしの場〜楽天クリムゾンハウス

新社屋の真新しい深紅は、楽天社員のうちなる闘志を見ているようだった。
 
 楽天株式会社(以下、楽天)は、東京・世田谷にある二子玉川の新社屋「楽天クリムゾンハウス」のお披露目記者会見をした。二子玉川は人気の住宅街。多摩川が流れ、リラックスでき、富士山も見える場所。また、佐藤可士和さんと話をして、オフィスを作ったというだけあって、オシャレで洗練された内装。北欧などで見られるようなユニークな家具を打ち合わせの場所には使っているが、これは、楽天市場の店舗から買ったという。つまり、会議室が楽天市場のショールームであり、リアルに楽天の今を知れる空間に仕上がっているのである。

 また、広報にこちらです、と連れられたその先は、立って仕事をする人たちの姿。ここは、執務エリア。机の身長が伸び縮みするようになっており、それは、イノベーションが起こりやすくという狙いを込めてのものだ。立って会議をすると、無駄にダラダラすることはないとよく言われるが、そうやって、作業効率を図り、また気分転換にもなることだろう。

 ボードルームは、取締役会や経営会議などの重要会議を行う会議室だ。ビデオ会議システムになっており、海外ともライブ中継が可能になっている。レクチャーホールもあり、大学スタイルの講義や討論なども可能な多目的ホールになっている。「クリムゾンクラブ」は、ゲストをお迎えしての交流や会食の場だという。懐石料理や鉄板焼き、寿司なども出るという。カフェテリアもあって、お昼はここで堪能するという。ついでと言ってはなんだが、ランチをいただいてしまったが、まずまずの味わい。

社員の環境が気持ちを変え、気持ちが事業を変え会社を変える

社員の環境が気持ちを変え、気持ちが事業を変え会社を変える

 驚いたのが、クリニックや、クリーニング、ヘアサロン、コンビニエンスストアも完備されていること。社員が病気になりかけた時でも迅速にケアできるので、大事には至らない。健康にも配慮してこそ、仕事に打ち込めるという。また、ちょっとした買い物も社内で事足りるのは便利だ。社内託児所も用意して、働く親も、安心して職務に取り組める。さらには、楽天フィットネスクラブ&スパもあって、なかでは、トレーニングをする人の姿も見受けられた。

 筆者が印象に残ったのは、代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏の言葉。氏いわく、単純に、引越しではない。社員の環境を変えることは仕事のあり方も変える。だから、それは今ある仕事の中身も変わることであり、ひいては経営にも関係してくる話だとしていたことだ。確かに、社員がこの環境によって仕事ぶりや発想そのものが変化することで、社内の事業にも変化が生まれてくる。この変化こそ会社にとって財産であり、この社屋への投資は、未来の楽天の事業そのものへの投資なのだと感じた。

 だから、このクリムゾンハウスへの移転は、そんな未来にかける楽天の意欲というか情熱の表れだと思う。ゆえに、僕は冒頭に書いたように、社屋のいたるところに見られる、この紅は、楽天社員のうちなる闘志に見えてくるのである。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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