3Dで魅せる!フィギュアの壽屋、商品展示の新常識!

福島 れい [PR]

左:株式会社ファソテック ソリューション技術部 小野 友則氏
右:株式会社壽屋 企画営業1部 グローバルコンテンツチーム 飯嶋 瑞生氏

指でくるくると回転するデジタルコンテンツ、その魅力は車やアパレル、スポーツなどあらゆる場面で楽しめるということは前回の記事(http://goo.gl/9YA4Bq)で体験いただけたと思う。今回はフィギュアやプラモデルを扱うメーカーとして高い人気を誇る株式会社壽屋がデジタルコンテンツの導入を決めたその訳に迫る。お話を頂いたのは株式会社壽屋の飯嶋 瑞生氏と株式会社ファソテックの小野 友則氏だ。

壽屋、フィギュアの見本に3Dコンテンツ採用!

壽屋、フィギュアの見本に3Dコンテンツ採用!自分で動かせるデジタルコンテンツ例:モデル(こちらをクリック→http://goo.gl/fKg4Yv
指を横に動かすとモデルが回転し、着用感を味わえる。

デジタルコンテンツは、平面でありながら3Dのような感覚を味わえる新感覚のコンテンツだ。自分の指で対象がヌルヌル・サクサクと自由に動く。とにかく楽しくてハマってしまうのがデジタルコンテンツの最大の特徴だと言えよう。

前回と同じものにはなるが、再掲載するのでぜひ体験していただきたい。(http://goo.gl/fKg4Yv)タッチパネルなら指で、タッチパネル非対応の場合はマウスでお楽しみいただける。 横に動かすとモデルさんが回転し、スカートや髪の揺れを味わえる。

壽屋ではこのデジタルコンテンツをフィギュア”ARTFX+バットマン:アーカム・ナイト「ビルドアップ・ジオラマベース」”で導入している。このフィギュアは都市の建築物をモチーフにしたパーツを自由に組み合わせてジオラマを作成できるのが特徴だ。各種パーツとジョイントパーツの組み合わせ、そして作り手の発想力で、廃墟や薄暗い回廊など様々な環境を作ることができる。

壽屋&ファソテックの作品はこちらからご覧いただける。(“360°Viewer”をクリック!)→http://www.kotobukiya.co.jp/howto_build_batman/

様々な遊び方ができるこのフィギュアだが、それ故にプロモーションに課題があったと飯嶋氏は話す。「ある展示会で、このジオラマパーツを並べて自由に遊んでいただく体験型プロモーション企画を行いました。ところが、この方法ではコトブキヤが提案する遊び方をお客様にうまく伝えられなかったのです。」と。

記者も取材の際に組み立ててみたのだが、どのパーツとどのパーツをつなげればよいのかわからず、困惑してしまった。そんな記者を見て、「デジタルコンテンツは組み立て方の見本として使っていただきました。」と小野氏。バラバラのパーツをゼロから組み上げるのはなかなか難しいが、見本があれば手をつけやすくなる。デジタルコンテンツは、対象を360度回転させることができるため、表から見るとどうなるのか、裏から見るとどうなるのかなど、お客様が見たいところを自由に見ることができる。まさに作品見本としてぴったりなのだ。

立体フィギュアの説明書が難しい!は、3Dが解消

立体フィギュアの説明書が難しい!は、3Dが解消

見本がなくとも、パッケージには写真や説明書がついているではないかと思われる方もいらっしゃるだろう。飯嶋氏は「説明書に盛り込める情報は決して多くないのです。」と。さらに「すべてのお客様が説明書をお読みになるかといえば、そうでもないのです。」と続ける。そう話す飯嶋氏の目の前に、説明書をちらっと見ただけで組み立て始めたものの、どうすればいいかわからなくなり首を傾げる記者がいるわけだ。

記者がろくに説明書を読まなかったのは、実物が目の前にあり、早く触りたい!という思いが強いことと、設計図や空間図形が得意ではないのでそもそも説明書見てもよくわからないというのが理由だ。しかしそれは記者だけではないようだ。飯嶋氏は「説明書を読まれない方は多いようですし、イラストから空間を把握するのはとても難しいことです。これは写真であっても同様です。」と。そこでデジタルコンテンツの出番となったわけだ。デジタルコンテンツを見本にしながら、実物のままを3Dで認識し、見たままを組み上げるだけで作品を楽しめる。デジタルコンテンツがあることで、記者のように設計図や説明書が好きではない方でも、このフィギュアを楽しめるようになったのだ。

作り手と買い手のこだわり、新コンテンツが結ぶ

小野氏は「フィギュアの購入はじっくり吟味する方が多いと伺っていますので、予約販売のプロモーションやECショップでの購入の際にデジタルコンテンツがお役に立てるではないかと思っています。」と。つまり、デジタルコンテンツに実物を見るのと同様の価値を持たせることができるのではないかと言うことだ。「他にもインターネット上で注目商品をチェックして、店頭を訪れるきっかけにしてもらったり、店頭でも実物とデジタルコンテンツの併用で、じっくりフィギュアを見た上で購入を検討してもらったりということができるのではないかなと思っています。」と熱く語る。フィギュアの場合は店頭でもディスプレイの向きが変わらず、商品を手にとることも出来ないため、結局は全体を見ることができないまま購入するという場合も多いのだ。
飯嶋氏も「お客様が新作に求めるクオリティーは徐々に上がっています。前作よりもよいものを求めています。だからこそ作り手も力が入るし、お客さまも慎重に吟味して購入するのです。」と、作り手と買い手、双方のこだわりを語る。

つまりはこういうことだ。作り手がこだわりを持って作ったフィギュアを、こだわりを持ったお客様が吟味して買う。この双方が持つこだわりを繋ぐ役割をデジタルコンテンツが果たせるのではないか。デジタルコンテンツには双方が持つこだわりを伝えきれるだけの精度と魅力があるのではないか、と。

商品表現の新時代、3Dコンテンツが魅せる!

商品表現の新時代、3Dコンテンツが魅せる!

現在主流となっている平面の画像を用いた表現、店舗でのディスプレイ越しの表現などには限界があった。その限界があるが故に、お客様はネットショッピングであれば実店舗で実物を見てから購入したり、フィギュアであれば口コミやレビューを調べて満足のいくものかどうか判断してきたのだ。小野氏の言う通り、”3Dライク”な表現が可能なデジタルコンテンツは、この限界を超えるツールと言えるだろう。指でくるくる、ヌルヌル、サクサク。この軽快な感触が対象のリアルを表現し、お客様を惹きつける。

今回の取材でお伝えしたのはフィギュアだが、デジタルコンテンツは使い方次第で様々な表現が実現する。対象の繊細な作りを、動きを、素材感をもっと伝えたい!と考えている方にはぜひ1度検討していただきたいサービスだ。デジタルコンテンツそのものがユーザーを惹きつけ、遊んでしまう。そんなものだからこそ、必ずや、対象の魅力アップに貢献してくれるはずだ。



【株式会社 壽屋】

主な事業は、プラモデルやフィギュア、雑貨等の企画・製造・販売。美少女フィギュアをはじめ、人気アニメキャラクターや女性向け作品、海外映画作品まで、多岐にわたるラインナップで多くの商品化実績あり。プラモデル分野では、オリジナルコンテンツ「フレームアームズ」「フレームアームズ・ガール」の開発・商品化を行い、海外イベントでの受賞歴もあり。また、日本国内2箇所(秋葉原・大阪日本橋)およびオンラインにて、直営店舗を運営。自社商品および他社キャラクターグッズの仕入・販売のほか、イベントの企画・運営も行う。

TM & © DC Comics.
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記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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