Amazonが起こすEC革命!相談して購入、押切もえも絶賛

福島 れい

左:アマゾン ジャパン株式会社 消費財事業本部 酒類事業本部 事業部長 宮本 貴臣 さん
中央左:AneCan専属モデル 押切もえ さん
中央右:ソムリエ 石田 博 さん
右:アマゾン ジャパン株式会社 消費財事業本部 本部長 バイスプレジデント 前田 宏 さん

”品揃え”の次は”提案”Amazonソムリエ、スタート

昨夜、Amazonが提供する新サービス「Amazon ソムリエ サービス」のローンチ発表会が行われ、アマゾン ジャパン株式会社 消費財事業本部の前田さん、宮本さん、ソムリエの石田 博さん、AneCanの専属モデル 押切もえさんが登壇した。押切もえさんは日本ソムリエ協会認定の「ワインエキスパート」の資格を有する大のワイン好きだという。

ソムリエの石田 博氏は「ワインを買うのはある意味リスク。開けてみないとわからないのですから。」とワインの専門家であってもその時、その時のシーンごとに最適なワインを選ぶのは難しいと語る。そんなワイン選びだからこそ、「お客様に喜んでもらえるワインこそがいいワインだ」というコンセプトのもとAmazon ソムリエはサービスをスタートした。

「Amazon ソムリエ」とは、Amazon.co.jpオンラインストアで、ワインの専門家から電話で個別にアドバイスを受けられるサービス。なんと利用料は無料だ。


発表会では、実際に押切さんがAmazon ソムリエを利用する形でサービス説明があった。まず商品紹介ページでAmazonソムリエの案内をクリック。すると電話番号の入力画面に切り替わるので、入力し待っていると、Amazon ソムリエから着信がある。

ソムリエ「どんなワインをお探しですか?」

押切さん「お友達とホームパーティーをするときに飲むワインは何がいいかなと思って。」

ソムリエ「パーティーにいらっしゃるお友達は何名の予定ですか。」

押切さん「6名くらいです。」

ソムリエ「お料理はどんなものをお考えですか?」

押切さん「生ハムサラダやアヒージョなんかのスペイン料理にします。」

ソムリエ「それではこのようなワインはいかがでしょうか?はじめはシードル、最後まで楽しんでいただきたいので度数は低めです。次にスペインの白ワイン、お魚に合いやすい香りのものを選びました。また、オーストラリアの赤ワイン、こちらはお肉に合わせやすいですよ。最後にもう一つ赤ワインをこちらはアメリカのものです。これらの詳細情報は押切さんのメールアドレス宛にお送りしますね。」

押切さん「メールでいただけると助かりますね。私は、飲んだらすぐ忘れてしまうので。(笑)」

といった具合だ。どんな人とどんな風に飲むのか、それに合わせてソムリエがあなたにピッタリのワインを選んでくれ、また、大切な人への贈り物に高価なワインを選びたいというときにもソムリエが相談に乗ってくれる。電話で相談し、メールで詳細情報が届く。非常に手軽で人気が集まりそうだ。現在は平日の12時~17時のみの対応で、今後ニーズに合わせて対応時間を延ばしていくという。

Amazonはすでに翌日や数時間後に商品が届く流通網が整っている。電話でAmazon ソムリエに相談し、タイムラグがほとんどない状態でそのワインが楽しめるとなれば、実店舗やレストランさながらの満足感が得られるのではないだろうか。


発表会終了後、会場ではワインと料理がふるまわれ、ソムリエが料理に合わせたワインを提供してくれた。普段はあまりこだわらずにワインを飲んでいたが、ソムリエが提案する通り、味の濃い料理には香りの高いワインを、甘いデザートには甘いワインをと、ワインと料理のバランスを考えたものをいただくと、ワイン、料理双方をより楽しめるのを実感した。しかし、この組み合わせを自分で選べるかと言われるとそれはなかなか難しい。ワインは種類も多く、特徴も様々だ。知識のあるソムリエにアシストしてもらうほうがよいと断言できる。

Amazonは”品揃え”に最も力を入れている企業だ。先日サービスが開始されたAmazonベンダーエクスプレスなども品揃えを強化する手段の一つと言えるだろう。しかし今回のAmazon ソムリエに関しては少し趣向が違うサービスのように思う。豊富な商品の中からいかに満足のいく商品を選んでもらうのか、ここにフォーカスしたサービスと言えるだろう。"ワイン”が選択が難しい商品だからというだけでなく、今後は実店舗のように、迷ったときにも商品を選びやすいECサイトとしての地位を築いていくのかもしれない。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

福島 れい の執筆記事