「ECサイト構築でもう失敗したくない」システムインテグレータが語る、これからの大規模ECシステムの方向性とは

利根川 舞 [PR]

株式会社システムインテグレータ オムニチャネル事業部
左:開発部 スペシャリスト 丸山 祐司氏
右:営業部 リーダー 佐藤 嘉彦氏

EC事業を強化する企業が多いなかで、お客様に対して、価格ではない付加価値を提供するべく、各社がしのぎを削っている。だからこそ、ECサイトの規模が大きくなればなるほど、機能拡張に伴うコスト、パフォーマンスやセキュリティの維持コストがかかるものだ。
直近のバージョンアップによりコストを抑えながらも高いパフォーマンスと可用性の高さの両軸を実現するECパッケージサービス『SI Web Shopping』は、大規模だからこそ抱える悩みを解決してくれるという。株式会社システムインテグレータのECオムニチャネル事業部 営業部 リーダーの佐藤 嘉彦氏とECオムニチャネル事業部 開発部 スペシャリストの丸山 祐司氏に話を伺った。

コストを抑えながらフルスクラッチ並の自由度と高いパフォーマンスを実現

「我々の『SI Web Shopping』は大規模のECサイト構築にご利用いただいているパッケージソフトウェアになります。大規模なお客様になると、当然高いレベルでのパフォーマンスやセキュリティを求められますし、規模に関わらずですが、Amazon Web Services(以下、AWS)を中心に、クラウド環境でECサイトを運営したいというニーズが高まっています。」(佐藤氏)

クラウド環境での運用へのニーズが高まりつつある近年ではあるが、2017年に日本オラクル社がクラウド環境でのシステム運用に利用されるデータベースソフト「Oracle Database」がライセンス体系を変更。クラウド環境でOracle Databaseを利用するにあたり発生するコストがEC事業者にとって大きな負担となっていたという。

それを受けて今回、『SI Web Shopping』のバージョン12.4では、PostgreSQLに対応。また、AWSが提供するAmazon Aurora PostgreSQLに対応した。Amazon Auroraはクラウド向けに構築され、MySQL や PostgreSQL と互換性のあるリレーショナルデータベースだ。

   オムニチャネル事業部 営業部 リーダー 佐藤 嘉彦氏

「AWSさんの言葉をお借りすると“Amazon Auroraは標準的なPostgreSQLと比べて3倍のスループットを発揮“するという特徴があり、パフォーマンスが優れていることに加え、スケーラビリティ、耐用性、およびセキュリティを備えています。また、フルマネージドなサービスになっているので、オラクル社のラック構成と同様の可用性をご提供できると言えます。日本国内のECサイト構築パッケージとしてAmazon Auroraに対応するのは初だと思います。

『SI Web Shopping』は、ECパッケージとして用意されている標準の機能では満足されない大規模EC事業者様に採用されるよう、高いカスタマイズ生産性を備えます。さらにはプログラムソースの公開も行っているため、ブラックボックスのリスクもなく、既に存在するプログラムソースを活用して開発を進めることが出来るため、フルスクラッチと比べてコストを抑えながらも、セキュリティが担保されたプログラムをベースに開発できるという点を評価いただいています。今回、データベースのライセンスコストの観点で、更にクラウド環境との親和性も高まり、これまで以上に『SI Web Shopping』でECビジネスの拡大を目指していただきやすくなりました」と佐藤氏は語る。

AWS構成イメージ

ECパッケージながらもカスタマイズ性の高さを誇る『SI Web Shopping』。「我々のお客様は既存の機能を使うことを望んではいない。」と語られる程、カスタマイズに対する柔軟性は飛び抜けている。

「実店舗の売上が落ちる中で、EC事業を含むデジタル戦略は唯一の力の入れどころだと思うんです。そうした中で、EC事業者様が考えるものを実現する時にECパッケージやシステムが制約になってはダメだと思います。弊社の場合、お客様が実装したい機能を既存機能が邪魔する可能性がある機能であれば、標準機能として存在すべきでないという考え方をします。」

数々の実績が生み出した、プロジェクトに失敗しない仕組み

数々の実績が生み出した、プロジェクトに失敗しない仕組み

コストを抑えながらも、EC事業者の求める形が具現化されている『SI Web Shopping』ではあるが、強みはカスタマイズ性の高さにとどまらない。

「ご存知のように多くのECパッケージベンダーがカスタマイズ性の高さを謳っていますよね。『カスタマイズが出来る』と『カスタマイズに適している』には大きな差があると常々思っていますが、それ以外の論点としてカスタマイズを行う「人」も大きなポイントです。我々が評価頂くのは難易度の高い案件を他社と比較し短期間で、且つ高品質で仕上げるところにあると思います。実際、EC事業者様はそういうところに期待していただいてご契約していただくことがほとんどなんですよね。」

カスタマイズの多い案件では、提案段階の見積もりと再見積もりの費用にギャップが生まれることがあったり、プロジェクトの進行が上手くいかずに失敗につながることも少なくないという。では、ECパッケージベンダーであるにもかかわらず、カスタマイズの多い大規模案件を数々と成功させるシステムインテグレータではどのような取り組みを行っているのだろうか。佐藤氏は次のように語る。

「他のECパッケージベンダーの大半がEC事業者を相手にビジネスを行っている一方で、我々は大手SIerを相手にビジネスを行ってきました。ご提案やご説明を行うにしても、相手の方が技術者なので、あまり良い言い回しではありませんが誤魔化しが効きませんから、その場しのぎで後々揉めるような進め方は出来ません。そうした文化が対EC事業者様のビジネスをする上でも出てしまうのかもしれませんね。ですから、提案時は他社と比べて我々だけ費用が飛び抜けて高い、と言われてしまうことも少なくありません。私のポジションは営業なので、営業としてはなんとか安く提案できないかと考えることもあります。ただ、提案時の見積金額を重視して我々以外のベンダーを選択されたEC事業者様のその後をインタビューすると、『なんだかんだシステムインテグレータさんの見積と同じくらいの工数になった』と皆様おっしゃるので、お客様に対して誠実であるためにもこの方針が変わることはありません。」

同社ではOEMという形で大手SIer数社に『SI Web Shopping』を提供しており、普段からシステムに触れているエンジニア目線で見ても、高い評価を受けていることがわかる。

   開発部 スペシャリスト 丸山 祐司氏

また、提案方法にもプロジェクトを失敗させないための工夫があるのだと丸山氏は言う。

「我々は大手のSIerさんと大規模なプロジェクトを中心にやってきましたし、失敗しないような人材教育や仕組み作りをしています。開発担当者としては、このプロジェクトを成功させるというゴールを見据えた上で、どういった体制やスケジュールで進行すると顧客満足度を高めたままプロジェクトを成功できるかというものをあらかじめ描き、見積もりをお出ししています。時間も掛かりますが、結果として失敗が無いのはこういう仕組みにあるのだと思います。いい加減なご提案も出来ないですし、いい加減な見積もりも出来ない仕組みがあります。」

エンジニアや営業担当者といった人面と製品面の二軸で評価されているのが、システムインテグレータなのである。

オープンソース化がECビジネスの成長を加速させる

機動的に機能拡張まで対応できる自社内組織の構築は、今各社がこぞって取り組むオムニチャネル展開などにおいても有効だ。冒頭でも紹介したがSI Web Shoppingはプログラムソースとデータベースを公開しているため、EC事業者自身でシステムを改修することができるのだ。

「オムニチャネル展開をされているEC事業者様ですと、実店舗とECの両方を使っている顧客の方がLTVが高いという傾向が出ているため、両方使ってもらうことがKPIになっているという話も聞きます。オムニチャネル展開のためには収集した顧客情報を活用しての最適なアクションが必須となりますが、肝心なのはそのデータを活用して、施策を打つまでのスピードです。プログラムの改修にも時間がかかりますから、即時に対応しなければならないタイミングで、ベンダーが介在することでスピードが緩まってしまってはいけません。」

   SI Web Shoppingはパッケージ購入後の段階から、
   全てのソースコード、データベース構造を開示している。

「もちろん、EC事業者様ご自身でシステムまわりのすべてを抱えるのは難しいと思います。大手企業様でもシステム担当者は数人でベンダーに丸投げということは少なくありませんから。ですから、我々とタッグを組んで自社の体制を整えつつ、運用していければと思います。」と丸山氏が語るように、日々変化し続けるEC業界の中で、スピード感を持って施策を打てる環境造りが自然と行われている。

そして佐藤氏は次のように続ける。「我々としては、これまでの大規模ECサイトの構築で培ったノウハウこそがEC事業者様に提供出来る最大の価値なので、今後も大規模なECサイトの構築を積極的にご支援していきたいと思っています。 『SI Web Shopping』はフルスクラッチのように開発することができますし、今回のAmazon Aurora対応によるコストメリットやパフォーマンスを併せてご提供できるようになりました。これまでフルスクラッチでしかサイト構築をご検討されていなかった事業者様にも、『SI Web Shopping』をベースとした合理的なシステム開発をご検討に入れていただき、よりビジネスを大きくしていただきたいと思います。」

すでに一定の売上を上げる大規模ECサイトだからこそ、さらなる成長のために、パフォーマンスの向上や新たな施策などを進めていかなければならない。そんな時、コストを抑えながらも、柔軟にカスタマイズできる『SI Web Shopping』を利用して、さらなるビジネス成長のきっかけを掴んでみてはいかがだろうか。

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記者プロフィール

利根川 舞

ECのミカタ 副編集長

ロックが好きで週末はライブハウスやフェス会場に出現します。
一番好きなバンドはACIDMAN、一番好きなフェスは京都大作戦。

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EC業界を発展させることをミッションに、様々な情報を発信していきます。

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