独占!夢アド山田朱莉語る。今ドキ通販利用術。ECフェス

石郷“145”マナブ

朱莉のホンネ#1 ネット通販はスマホでしか買ったことない!

 先日、9月9日、降りしきる雨の中、「ECフェス」(主催:独立行政法人中小企業基盤整備機構)が東京・虎ノ門ヒルズで開催され、ECのミカタ編集部 石郷が登壇させていただいた。僕としては「ECフェス」で、他の講演者にはできないことで話題作りをしたいと思い、壇上に心から信頼する一人のファッションモデルをお呼びし、存分に語っていただいた。テーマは「乙女のホンネ」。そう。「一歩先行く女の子のECに対する実感」をトークしたのだ。今どきの女の子の気持ち、掴めてますか?

一歩先行く女の子の代表としてお呼びしたのは、山田朱莉(やまだ・あかり)さん。チャキチャキの大阪っ娘。1996年5月25日生まれの19歳だ。彼女は、人気グループ「夢みるアドレセンス」のメンバーであり、ファッションモデルでもある。新たな試みで挑戦ではあったのだが、講演後、参考になる発言も多く面白かった、という感想が聞かれ、ひとえに彼女の気さくで飾らないトークのおかげである。僕として、感謝しかない。そこで、今回は、そのトークの一部を披露することにしよう。

石郷「こんにちは。日頃、ものをネットショップで売られているプロの皆さんでも、実は、消費者の実態をわかっているようでいて、わかっていない部分があったりする。だから、今日は、他の女の子より一歩先ゆく、ファッションモデルの女性にきていただきました。山田朱莉さんです。山田朱莉さんは、ニッセンなどでファッションモデルをやられています。「夢みるアドレセンス(夢アド)」という人気グループでも活動されている、特に注目度の高い女の子です。今日はよろしくお願いします」。

朱莉ちゃん「よろしくお願いします〜〜!」

石郷「まず最初に、朱莉ちゃんは、普段、インターネット通販をやられていたりしますか?」

朱莉ちゃん「めっちゃ、やっています。電車とか、寝る前とか。本当に、どこでもやっています。今、着ているこの服だってもインターネット通販で買いました。まず、服のブランドを見て、服の通販を見て、たとえば、友達も通販やるから、そこでみんなの分を買ってしまって、みんなでお金払って、届いて、それをみんなに渡す、というような事をしていたりもします」

石郷「実際にどのくらい払うんですか?」

朱莉ちゃん「めっちゃ買う時はめっちゃかいますよ。」

石郷「どのくらい?」

朱莉ちゃん「えーっと、本当に多い時は5万円くらい買っちゃう時もあるかも。普通に何千円というような時もあるし、いろいろで、だいたいこのくらいと決めているわけではないです。みんなで買ったりとかする時もあるから、そういう金額の時もある。うちは買い物好きだから結構買っちゃうけど、友達なんかは、一個だけって決めている人もいて、そういう人はネットサーフィンしまくって、それで、一個買っていきますね。」

石郷「え〜〜そんなに買うんですか?それは、どうやってお金支払っていたりするの?」

朱莉ちゃん「コンビニで支払ったりしていますね。あとは、着払いか、後払いかという感じです。その時々で、結構、色々変えていたりしますね。ちなみに、クレジットカードは持っていないんですよ〜」

石郷「そうやって、通販で買うものって、長く愛用したりするものですか?」

朱莉ちゃん「全然全然!普通に長く使います。」

石郷「たとえば、どういうのを買うんですか?」

朱莉ちゃん「普通に家具とかも買ったりしますね。」

石郷「え〜〜?大きなお買い物だね!化粧品とかは買わないんですか?」

朱莉ちゃん「化粧品とかは、使ってみないとだめなので一番最初から通販で買うってことはなくて、リピートする時にだけ買いますね。買いに行くのが面倒だから、ネットで買うという感じですね。」

石郷「さっきの家具の話や洋服の話、化粧品も含め、そういう通販って、PCとかで買うの?」

朱莉ちゃん「それはない。絶対、絶対スマホですね!スマホでしか買った事がないです!」

石郷「え?マジで?スマホの画面って、PCより小さいでしょ?」

朱莉ちゃん「スマホで慣れちゃってるから、気にならない。スマホの何がいいかっていうと、うちの場合は、それをスマホで友達に見せるんです。「どう思う?」って聞いたりして、決められますよね。」

石郷「友達もけっこう買うの?」

朱莉ちゃん「そうですね、結構、みんなネット通販で買ってますよ。買うものは、友達も服が多いですね。あとは、さっき言いましたけど、家具とか持ってくるのが大変なものとかは買ってるみたい」

《AKARI Check 1》スマホ対策で購入意欲を高める工夫が大事! 
 ネット通販でスマホしか使わないというのは、案外、衝撃を受けたオーディエンスもいたようで、スマホを意識した戦略がいかに大切かがわかる。また、そのスマホを使い通販を利用する理由の一つとして、友達と一緒に、決められるから、というのも実に、彼女達らしい発想だ。店でウインドウショッピングをするような感覚で、友達と一緒に、スマホの画面を見つめながら、インターネット通販をしているのだ。この感覚が新しい。

朱莉のホンネ#2 スマホを見せ合い、購入もシェアする女子達

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石郷「店は、どこで知るの?雑誌で見て、ネットショップの事を知るとかしているの?」

朱莉ちゃん「うーん、なんだろ?でも、自分で調べて、知るって感じですね。たとえば、好きなモデルさんがオススメしているのを調べて、飛んで飛んで、最終的に通販サイトに行き着くって感じですね。だから、どこで買うかは意識していない。本当に検索が全て。友達がアマゾンで買ってたりもするけど、それも検索で出てくるからであって、アマゾンで買おうと思っているわけではない」

石郷「LINEの公式アカウントでお買い物情報が来たりするのは、見る?」

朱莉ちゃん「ああ、それは見ます!今は安いですよ、とかのLINEが来ていると見ていますね〜。公式アカウントも、めっちゃ色々入れてます!」

石郷「それで、最終的に、買おうという気持ちになる決め手って何かな?」

朱莉ちゃん「写真ですね。写真は一枚とかじゃ全然少なくて、形がわかるものとか、雰囲気とかも色々写真で伝えてくれないとなって思います。あとは、さっきの話とかぶるんですけど、うちは本当に優柔不断なので、友達に画像を見せて、これとこれのどっちがいい?って決めてもらったりするんですよね。」

石郷「写真といえば、最近はフリマアプリとかも可愛かったりしますよね!」

朱莉ちゃん「そうそう!やっています、やっています。アプリに入れたりしているのは、見てるだけでも楽しいから。フリマって一度、使われたものだけど、うちなんかは全然、抵抗ないので、まだ買ったことはないけど、買ってみようかなとは思います」

石郷「写真が大事ってことは、動画とか、そういうのとかも見たりします??」

朱莉ちゃん「えー動画??商品の動画ですか〜!でも、見るかもしれない〜!すごく大事だと思います。ネット通販だったら、写真の理由と同じなんだけど、サイズとか、そういうのも見るけど、文字よりはそういうもののほうが、決め手になる。だから、写真とか動画とか見れるものは全部見ますね。」

来場者から、質問も。
来場者「洋服などを購入されているようですが、食べ物は買ったりしないのですか?」

朱莉ちゃん「まだ買ったことはないです。うちのまわりでも、それほど買っているって話は聞かないかな〜。でも、うちがTwitterとかで話していたお菓子とかを、通販とかで見つけたって言われていただいたりすることはあります。うちくらい(の年齢)だと、食べ物を買わないだけなのかもしれませんね〜」

石郷「もう、時間がきちゃいました!最後になりますが、今身近で、流行っていることとかはあったりする?」

朱莉ちゃん「うちなんかは、家へ帰ったら、Twitter、LINEをまずやりますね。あとは、6秒動画のVineかな〜〜!Vineは動画組み合わせて、面白い。短い時間だし、サクッと見れて楽しいんです。こういうのとネット通販が繋がっても面白いな〜って思ったりします」

《AKARI Check 2:欲しいものを募って、買いたいものを“シェア”する》
 そして、場所を選ばず、何人かの分をまとめて購入するあたりも、インターネット通販が、購入者にとって、コミュニケーション手段といえるくらいに、ライトな存在になってきているように思う。

《AKARI Check 3:写真などはできるだけ多い方がいい》
 形だけでなく、商品から伝わる雰囲気なども大事にしたいから、とにかく写真が多い方が購入する可能性が高くなる。友達と見せあうときにも、写真は奏功する。その流れでいえば、今後、動画もあったら、きっと見るということのようだ。女性はやはり直感的であり、その意味で、動画や写真がもたらす功績は大きい。

 スマホメインだからこそ!のネット通販の今ドキ女子の利用術。「女の子が、商品を買うのには、そんなに何枚も写真が必要なんだ?」等は正直、驚いたと話している来場者もいた。重要だと思えるポイントが、実際の消費者と共有できたことは、非常に大きな意味を持つだろう。いわゆる、来場者の方々の考えていた通販の常識をさらりと超えて、自分なりにネット通販を楽しむ、今ドキ女子達の生の声は、少なからず驚きと関心を持って受け止められたというわけだ。それでは、また、イベントなどでお会いできたら、お会いしましょう。そして、朱莉ちゃん、ありがとうございました!!

◆「夢みるアドレセンス」とは…
荻野可鈴、山田朱莉、志田友美、小林玲、京佳の5人からなる女性アイドルグループ。通称“夢アド”。
アドレセンスとは「思春期」のこと。人気ティーンファッション誌モデルを中心として2012年にグループ結成。5人のアドレセンスによる等身大の自分が表現されたステージが、同世代だけでなく幅広い層の支持・共感を集めている。(http://yumeado.com/


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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