台湾越境EC 【予約販売プラン】がスタート!

桂本 昌輝

少し時間が空いてしまいましたが、久しぶりとなる今回は、
台湾向けの越境ECにおいてリスク0で進出を開始したい
企業様向けの【予約販売プラン】について見ていきたいと思います。

台湾向け越境ECに関わり、色々なお客様とお話をさせていただく中で、
「結局どれくらい売れるのか」「いくらであれば売れるのか」
この部分が分からないが故に台湾進出に乗り出せないというお声を
毎日のように聞いていました。

そこで弊社エスプールでは、台湾大手企業の従業員向け福利厚生サイトを活用し、
台湾進出の第一歩を【予約販売】という限りなく0に近いリスクで踏み出すプランをご用意。
販売サイトの特徴や予約販売によるメリットなど1つ1つ見ていきたいと思います。

はじめに

はじめに

【予約販売】のメリット、それは何と言ってもリスクの低減です。

販売予測が立たない中で在庫リスクを取って台湾国内に大量に商品を入れ、
現地での広告運用等で一気に売り上げ拡大を目指すという方法は、
余程資金力に余裕のある企業でないと選択することが難しい傾向にあります。

そこで多くの企業が台湾現地での注文ベースで日本国内からEMS等で
個人消費者へ直送するいわゆる越境個配パターンを採用します。
これは在庫リスクを取らずに越境ECを開始できる定石のパターンですが、
一方で多くの企業が別のリスクを取っていることに気付いていません。
それが【販売リスク】です。

越境EC開始時の販売リスクとは

越境EC開始時の販売リスクとは

日本から台湾の消費者へ越境個配で配送する場合、
配送1件1件に梱包費用及び送料がかかりますので、
一度に大量に台湾に商品を入れる場合に比べて物流費が高くなります。

すると日本以上に値段にシビアな台湾消費者に、
物流費で値段が上がった商品を購入してもらえる可能性がぐっと下がります。
現在は日本での販売価格を参考にする消費者も多いので、
そうした状況は商品の値段に対する感度をより高くしているとも考えられます。

これが在庫リスクを取らないが故に日本の多くの企業が抱える販売リスクです。
商品が高くなり売れないと判断した企業はそこで台湾進出を諦めます。
こうして「一度は進出したものの上手く行かなかった」という企業が多くなるのです。

販売リスクを低減する【予約販売】①

販売リスクを低減する【予約販売】①

具体的に弊社の予約販売プランを紹介する前に、予約販売の売り場となる
従業員向けの福利厚生サイトについて見ていきます。

一般的な台湾大手企業の特徴として従業員が社販価格で様々な商品を購入できる
福利厚生サイトを企業における福利厚生の一環として提供する傾向があります。
そのサイトでは家電や高級食品など様々な商品が市販価格より安い金額で販売され、
定期的に割引イベントなどが開催されています。

このサイトの大きな特徴の1つが、各従業員の可処分所得の高さです。
台湾における新卒初任給は10万円ほどと相対的に低い傾向にありますが、
弊社が独占的にサプライ契約を結んでいる台湾の大手企業は、
日系企業と同等の給与水準を維持しているため、
購買力の高い層へダイレクトにアプローチすることが可能になります。

こうして「購買力の高い層」へダイレクトに「予約販売」をすることで、
販売リスクと在庫リスクの両方を低減した状態で台湾進出の第一歩を踏み出すことが可能になるのです。

販売リスクを低減する【予約販売】②

販売リスクを低減する【予約販売】②

では具体的にプランの内容を見ていきますが、予約販売プランの詳細説明にあたり、
商流と物流の2つの視点から、それぞれの流れを順を追って見ていきたいと思います。

物流:
各企業の倉庫(外注・自社問わず)にて各注文毎に梱包するところまでは
各企業ごとに行う必要があります。
梱包後、東京にある弊社倉庫まで通常の国内配送にて商品を送ってもらいます。
弊社倉庫へ到着後は弊社にてインボイスを作成し、台湾消費者へ直送します。

商流:
基本的に各企業には弊社に対する納価を提示してもらう形になります。
弊社倉庫までの物流費は各企業毎の負担となりますので、
納価の提示の際にはその点も考慮した金額設定を行ってもらう必要があります。
納価の提示後、弊社にて手数料や台湾までの物流費等を加味した売価を設定します。
販売後、売上金額から弊社手数料等を引いた金額を各企業に戻す形になります。

以上が弊社が提供する予約販売プランとなります。
台湾において最も重要な価格設定を弊社にて行うことで、
在庫リスクや販売リスク等と合わせて台湾における販売ノウハウも弊社にお任せいただけます。

更に予約販売後、継続して商品を販売するかどうかは各企業ごとに決めていただきます。
「目標に到達しなかった」、「売り場としての魅力を感じなかった」、
その場合は無理に継続していただく必要はありません。

予約販売後の流れ

進出初月で予約販売を行った結果ある程度の売上が立ち、
継続的な販売を行っていくと決めた企業の場合はどうでしょうか。

予約販売時に使用した商品ページをそのまま使用して継続販売に移ることができます。
継続販売の場合は注文毎に商品を発送する必要がありますが、
その場合も弊社倉庫を継続的に使用していただくことが可能になります。

このように、

まずは予約販売で売れ行きを見る
→売れた:継続販売で更なる拡大を目指す
→売れない:販売を停止し、別の販売方法を考える
※その場合の別の販路も弊社にて提案可能です。

という方法を取ることが可能になります。

継続販売のその後

ここまで予約販売のスキームについて、売り場の詳細も含めて見てきました。
商流や物流などおおまかには理解いただけましたでしょうか?
不明点があればぜひ エスプール:桂本 までお尋ねください。

ここでは最後に継続販売のその後、台湾進出後のプランについてもお話しておきます。
台湾進出後についても販売リスクや在庫リスクを低減することは可能です。
そのキーワードは同じく「予約販売」です。

弊社では先述の福利厚生サイト以外に、台湾国内において予約販売可能なサイトへ
商品を掲載することが可能になっています。
予約販売による在庫リスクの低減はもちろん、掲載するサイトも台湾国内で
60,000社の契約先を持つ社販サイトのため販売リスクの低減も可能なプランとなっています。

詳細に関しては別の機会に譲りたいと思いますが、
進出の第一歩から更なる拡大まで一気通貫で提案できる点も弊社の大きな特徴の1つです。

まとめ

長くなってしまいましたが、以上が予約販売プランの全容です。
多くの企業が大きすぎるをリスクを負えない、
先が見えないなどの理由で台湾進出ひいては海外進出を見送ってきました。

しかしコロナ禍によってインバウンド需要が落ち込み、
その恩恵を受けてきた多くの企業が逆に海外に打って出なければいけない状況です。

しかし弊社の予約販売プランであれば、インバウンド需要の落ち込みというピンチを、
海外進出の第一歩というチャンスに変えることができます。
「検討はしてきたが話が進まなかった」、「最後の一歩を踏み出せなかった」、
それらは全てリスクが大きいのに結果が見えづらいということが理由ではなかったでしょうか?

そういったお悩みは全て弊社の予約販売プランで解消することができます。
予約販売プランが貴社の海外進出の第一歩となれば幸いです。


著者

桂本 昌輝 (Katsuramoto Masaki)

こんにちは!
株式会社エスプールの桂本昌輝と申します。

弊社エスプールは連結子会社である台湾Shipeee社と連携して、
越境進出支援ワンパッケージサービスを提供しています!
サイト制作やCS対応・物流はもちろん、台湾大手企業との独自販路を生かした
マーケティングサービスもご利用いただけます。

連載コラムとして台湾にいるからこそわかる”台湾のいま”を
「勝手に市場調査 in台湾」と題して紹介して参ります。

台湾の価格観や商習慣、消費行動など台湾にいなければわからない情報が多いゆえに、
特に進出初期の事業者様は効果的な戦略を打ち出せないケースが多くみられます。

こちらのコラムを参考にしていただくことで、
台湾の市場としての魅力や進出後の販売戦略の構築、売り上げ拡大のヒントなど
事業者様の助けになるような情報を発信してまいります!

https://shipeee.com/