中国人注目の商品ランキング、「お菓子」の順位が上昇【トレンドExpress調べ】

ECのミカタ編集部

株式会社トレンドExpressは、春節期間の中国人によるSNS上のクチコミをもとに、中国のお正月「春節」(2017年1月28日)の時期における訪日中国人による消費動向に関する今年の特徴を発表した。

日本で買った商品のトップ5は昨年と同じ結果に

日本で買った商品のトップ5は昨年と同じ結果に

 調査結果によると、2016年に日本で買った商品のカテゴリーごとクチコミ件数トップ5は、1位「化粧品」、2位「生活用品」、3位「医薬品」、4位「健康食品、サプリメント」、5位「ベビー用品」となった。順位が入れ替わったものの、トップ5のカテゴリーは昨年と同じ結果となった。

 一方で「お菓子」は、昨年の10位から大きく順位を上げ6位にランクインしている。日本のお菓子は越境ECでも一部取り扱われているが、出回っている商品が偽物である場合もあるため、「日本で買う」という要素が訪日中国人への訴求力となっている可能性がある。また、越境ECで取り扱いのない商品に対して「日本でしか買えない」点に価値を認めて購入していることも考えられる。

 お菓子同様に昨年比ランクアップした商品は、「美容家電」、「デジタル製品」、「家電」となった。また、今年は13位に「医療器具」が初めてランクインした。主に「血圧計」、「体温計」、「鼻洗浄」が購入されている。

ECで購入できる商品はランキング圏外に

 一方、昨年ランクインした「魔法瓶」「靴下、下着」「温水洗浄便座」が今年はランキング圏外となった。魔法瓶や靴下(タイツ)はECで日本製品が手に入るようになったことの影響が考えられる。「アニメグッズ」と「酒」は、昨年と比べても順位に大きな変動はなく、またクチコミ件数も増減がほとんどなかった。
 
 調査結果を踏まえると、中国人消費者は、ECで日本の商品を購入する前に、自分の目で確認しておきたい商品を日本国内で購入している傾向にある。特に「家電」や「デジタル製品」はECで購入できる場合があるものの、自分の目で確認した上で購入したい人もいるだろう。その点では「お菓子」も同様で、自分の目で確認することで安心し、帰国後もECで購入するかもしれない。ECサイトに再訪問してもらったときに、商品の情報や写真をより詳しく掲載したり、チャット機能等を使ってユーザーの疑問に即時に答えたりと、ユーザーの不安をカバーするような工夫ができていれば、中国人消費者に継続してECサイトでも商品を購入してもらえるのではないだろうか。

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