山口県とヤマトグループ協働で「ぶちうま産直市場」運用開始

ECのミカタ編集部

 やまぐちの農林水産物需要拡大協議会では、大都市圏(首都圏・関西圏) に向けた県産農林水産物の売込み強化に取り組んでおり、商品の注文から配送、代金決済までをインターネットを通じて一元的に処理する取引システム「ぶちうま産直市場」をヤマトグループと協働して構築し、飲食店向けに運用を開始した。

 昨今の運送システムの発展はめざましく、地方の鮮魚も驚くほどの新鮮さを保ったまま輸送されることが珍しくなくなってきた。山口県とヤマトグループが協働で構築した「ぶちうま産直市場」でも、その輸送システムを大いに生かした仕組みを取り入れている。

 スマートフォンやパソコンから、県産鮮魚セットを注文。早朝、萩市場で競りおとした鮮魚を、航空便の場合には当日の昼過ぎには飲食店に届くというスピード感だ。5,000円、8,000円、10,000円の3コースが用意されており、産地直送なのでリーズナブルに地方の新鮮な魚を仕入れることができる。

 商品代金については、月ごとにまとめて支払うことも可能 (通常は代引き等によりその都度支払い)で、飲食店側にとってありがたいシステムとなっている。こうしたこともヤマトグループとの連携で可能となっている。

都心と地方、日本と世界「全てはアイデア次第」

都心と地方、日本と世界「全てはアイデア次第」

 すでに時代は、距離も時間も驚くほど短縮されている。どこからでもスマートフォンやパソコンから簡単に発注することが可能だ。(「ぶちうま産直市場」の場合TEL、FAXでの注文も可能)

 産地直送便も、今や当たり前のように取引が行われるようになった。大都市にマーケットが集中している状況で、こうした取り組みで地方活性を図っていくことは至極合理的だと思う。また、それが地方に人を呼ぶための布石でもあると思うので、こうした取り組みは活発になってほしいと思う。

 ECが消費者の生活に溶け込んできたいま、地方に眠る資源を巨大マーケットで花開かせることが可能になっており、アイデア次第でまだまだ面白い取り組みができるのではないだろうか。そこにはプラットフォームやレコメンドシステム、配送や決済サービスなど、ありとあらゆるサービスの発展がそれらを可能にしている。

 ECにおいて都心と地方、日本と世界は今や境界線がなくなってきた。アナタはどこでその仕組みを享受するのか。大事なことなのでもう一度言わせていただく。「全てはアイデア次第」だということを。

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