シッピーノと清長が連携。手間のかかるハイクラスな配送も全自動化へ

ECのミカタ編集部

 EC自動出荷Webサービス「シッピーノ」を提供するシッピーノ株式会社(以下「シッピーノ」)が、EC・通販企業向け物流サービスを提供する株式会社清長(以下「清長」)と連携したと発表。一連のテストを経て、運用自動出荷するアプリ開発に成功し、出荷指示業務を完全に自動化することが可能になった。

 シッピーノは、ECサイトで発生する注文を自動的に取り込み、物流システムに自動で出荷指示を行うASP型のシステム。今回の連携は、シッピーノが今年2月に提供開始した、クラウド型倉庫管理システム「ロジザードZERO」に自動連携するネクストエンジンアプリのシステムを利用したものだ。このシステムでは、ネクストエンジンを利用しているEC店舗とロジザードZEROを利用している物流倉庫間の、出荷指示をはじめとする情報のやり取りを、人の手を介さず自動化することができる。

 そこに目をつけたのが清長だ。清長は大中規模のEC企業に様々なカスタマイズ対応を提供する高品質な物流アウトソーシングサービス。低価格が売りの物流配送とは一線を画し、ギフトラッピングや封入・アソートなど、配送に関わる様々な作業を請け負ってくれるサービスだ。

 荷主の受注管理システムから、清長の倉庫管理システムへの出荷指示データの引き継ぎの手間は、荷主・清長の双方にとって課題だったという。そこで清長は、出荷指示にかかる負担を軽減できる有効な手段として、データの引き継ぎの自動化を実現する為、「シッピーノ」と倉庫管理システムの連携を行い、実際の物流フローに取り込むべく、テスト運用を重ね、積極的に取り組んできたという。

「シッピーノと清長の良いとこ取り」のサービス。ハイクラス配送も全自動化へ

 このたび、一連のテストを経て、運用自動出荷するアプリ開発に成功し、出荷指示業務を完全に自動化することが可能となり、無事にリリースとなった。これにより出荷指示データの送信、出荷情報のECサイトへの反映、入庫情報の反映など、物流業務において手間のかかるデータの連携作業が自動化され、大幅な業務効率化を実現できるようになる。

 また、EC店舗の休業などにより、店舗スタッフが不在であっても、自動で出荷情報を倉庫に送り出荷を行うことができる点も評価された。さらに、情報伝達のアイドルタイムが大幅に短縮されることから、ユーザーへの配送お問合せ番号のフィードバックや、物流倉庫での早いタイミングでの作業量の予測など、従来のサービスの品質向上にも役立ちユーザーからは「配送が早い」などの良いレビューが増えたとの声もあったという。まさにシッピーノと清長の良いとこ取りを実現した連携だ。

 昨今取りざたされている配送料金問題は今後まだ値上がりを見せるだろう。しかし、この配送にかけている人件費や工数を見直すことによって、全体としてのコストを抑えることができれば、自動化によって手間も抑えられ、コストも削減され、商品やコンテンツ開発にリソースを割け、ユーザーには早く荷物を届けることができる。ハイクラスの配送を探しているEC事業者にはなくてはならないサービスになることだろう。

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