広告が表示されたらどうする?消費者のリアルに迫る(マイボイスコム調べ)

ECのミカタ編集部

 マイボイスコム株式会社(東京都千代田区、以下マイボイスコム)は、『スマートフォン広告』に関するインターネット調査を2017年7月1日~5日に実施し、11,042件の回答を集めた。その調査結果を通して、今後のスマートフォン広告について考察した。

表示されたスマートフォン広告

 スマートフォンでブラウザやアプリを使っている際に、広告が表示されることは度々ある。サイトやアプリによって、表示のされ方は様々で、例えば画面の下部に常に表示されるものや、ポップアップで表示されものなど。
 直近1年間に表示されたことのある広告の形式を調査したところ、「画面の下部に常に表示される広告」「ポップアップで自動的に表示される広告」が利用者の各4割、「画面の上部に常に表示される広告」「画面全体に表示される広告」「画面の上から下に降りてくる広告」が各3割となっている。どちらにせよ、小さい画面の中ではいずれも視界に入ることになる。

 時に、誤ってクリックしたしまった経験はないだろうか?

スマートフォン広告が表示された際に行ったこと

スマートフォン広告が表示された際に行ったこと

 直近1年間にスマートフォン広告が表示された際の行動は、「広告を閉じた」「広告の画像・動画やリンクを、間違えてクリックした」が表示された人の3~4割、「広告の画像・動画やリンクをクリックした(意図的に)」が1割強となっている。若年層では「広告の画像・動画やリンクを、間違えてクリックした」が高く、20・30代では4~5割。

スマートフォン広告の内容閲読状況

スマートフォン広告の内容閲読状況

 直近1年間にスマートフォン広告が表示された人のうち、内容を読む人は3割弱。「だいたい読む」は1.9%、「興味があるものは読む」は26.4%となっている。

内容を読んだスマートフォン広告のタイプ、種類

 直近1年間にスマートフォン広告が表示された人が、内容を読んだスマートフォン広告のタイプは、「画面の下部に常に表示される広告」が10.0%、「画面全体に表示される広告」「画面の上部に常に表示される広告」が各約8%。

 種類では、「興味がある商品・サービス・企業等」が31.4%、以下「過去に、利用・購入したり、閲覧・検索したものに関連する広告」「キャンペーンやお得な情報がある」「印象に残る」「間違えてクリックした広告」が8~9%となっている。

スマートフォン広告非表示対策

 スマートフォン利用者のうち、広告が表示されないような対策をしている人は2割弱。「広告をブロック・非表示するアプリを利用」「Webブラウザの設定で、広告を非表示にしている」が各6%となっている。「広告をブロック・非表示するアプリを利用」は、男性20・30代で各1割強と他の層より高くなっている。

広告のこれからを握るマーケティング精度

 以上の調査結果をふまえると、スマートフォン広告自体の広告効果に疑問を持たざるを得ない。内容を「ほとんど読まない」人が約7割、「興味があるものは読む」人は約2.6割ということは、利用者に興味がない広告を届けたところで、その9.6割が読まないということになる。そのうえ、興味がなかった場合、「広告が邪魔だ」という印象のみ残り、逆効果となるようだ。

 非常に普及しているスマートフォン広告だが、それをきちんと意味あるものにするためには、何より「利用者の興味に合う広告を出す」ということである。そのためのマーケティング精度をいかに上げていくかが、スマートフォン広告の今後を占うことになるのだ。

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