昨年の「サイバーウィーク」における「eBay」の販売動向を掘り下げてみる

ECのミカタ編集部

 イーベイ・ジャパン株式会社(所在地:東京都渋谷区)は、2016年の「サイバーウィーク」を含む、2016年11月20日(日)~12月3日(土)の期間に日本のセラーから出品されたアイテムの販売の動向を発表した。

 サンクスギビング・デー(感謝祭)の翌日となる11月第4週目の金曜日(ブラック・フライデー)と翌週の月曜日(サイバー・マンデー)含むサイバーウィークは、サンクスギビング・デー(感謝祭)後の一掃セールとクリスマスに向けた商戦のスタートが重なることで、欧米諸国では、近年最大の商戦期となっている。

 そうした中、「eBay」が昨年のサイバーウィークを含む期間(2016年11月20日~12月3日)に日本のセラーから出品されたアイテムの販売の動向を発表。「ブラック・フライデー」と「サイバー・マンデー」の売れ行き商品の違いなど、二日間の違いを見てみたい。

ブラック・フライデー(11月25日)での売れ筋商品

 ブラック・フライデーお買い得品(Featured Deals)の中でも、「xBox Liveゴールドメンバーシップ 12か月」(通常59.99ドルのところ48.5ドル)が6秒に1点、「エクソン・モービルのギフトカード 100ドル分」(91ドル)が8秒に1点、「ノーティカの男性用香水3.4オンス」(通常49.99ドルのところ7.99ドル)が28秒に1点、「クルーシャル 内蔵用SSD MX300 750GB SATA 2.5 Inch」(169.99ドル)が29秒に1点のペースで販売され人気を呼んでいた。

サイバー・マンデー(11月28日)の特徴

 サイバー・マンデーの1日だけで、女性向けの衣類は約半数がモバイル・プラットフォーム上で購入されたという。モバイル(スマートフォン)からの購入に絞ってそのペースを見ると、女性用の靴が5秒に1点、男性用の靴も5秒に1点、携帯電話は6秒に1点、フィギュア類は10秒に1点のペースで購入されていた。

ブラック・フライデーとサイバー・マンデーの売れ筋商品の対比

 腕時計、ポケモン関連商品、ノートPC、Fitbit、ドローンなど、ブラック・フライデーとサイバー・マンデーの両日に共通して多数購入されたものが存在した。その一方で、香水やスポーツ・トレーディング・カード、レゴ関連商品、バービー関連商品などは、サイバー・マンデーにおいてのみ上位に登場しているという違いがみられた。

サイバーウィークという文化にどう向き合うか

 やはりモバイル(スマートフォン)からの購入が伸びており、ブラック・フライデーにおけるモバイルからの購入金額の比率(対PC)は前年に比べ15%伸張したという。また、サイバー・マンデーにおいて購入がピークとなった時間帯は、PCでは正午だったが、モバイル(ならびに全体)では午後7時がピークと違いがみられた。

 サイバーウィークという文化はECが今後の小売業界の主流になるという証明に近いのだと思う。スマートフォンの普及がそれを確実に後押ししている。消費者はこれまで以上に、価格や利便性を重視している。そこに向けてしっかりとデータを精査し、準備していくことで、この大きな波に乗ることができるのだ。

ECノウハウ


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事