【LINEリサーチ】ハロウィンの今後を占う5000名超を対象としたリサーチを実施

ECのミカタ編集部

LINE株式会社(以下「LINE」)では、同社が保有する354万人という国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営している。今回そのLINEリサーチを活用して、2017年のハロウィン実態調査を行った。

日本のハロウィンを徹底リサーチ

ハロウィンといえば、古代ケルト人の祭礼文化が期限とされる一大イベントだ。そもそも収穫祭としての意味合いを持っていて10月31日に行われるが、日本でもすっかり定着して、仮想イベントや街中のカボチャの飾りつけなどはクリスマス商戦を前にした秋の深まりを知らせてくれる。今回のLINE社による調査ではその定着したハロウィンに気になる傾向が出ているようだ。

ハロウィン市場はピークを過ぎた?

2017年は前年に比べハロウィン参加率は全体的に低下した。その傾向は特定の世代に留まらず、全世代でみられるという結果となった。なお、女性の参加率が高い傾向は、昨年と同様だった。

また、ハロウィン関連で使った金額も昨年を下回る結果となっている。この数値を見る限り、日本のハロウィンの盛り上がりはピークを過ぎたとも見ることができる。

女性がリードするハロウィン

次に2017年ハロウィンの参加者の動向をみてみる。具体的にハロウィンに際してどんなことをしたのかは次の通りだ。

1位「ハロウィン仕様の食べ物の購入」
2位「飾りつけ」
3位「服・グッズの購入」

という結果になった。

「飾りつけ」や「服・グッズの購入」「家族に仮装させた」などは、ママさん世代の30代・40代女性で突出して高く、「ハロウィンのフィルターを使って写真を撮ったorハロウィン風に加工した」は10代・20代女性のみで高くなっています。また、10代女性は、「ハロウィンパーティーをした」「LINEやTwitterなどのアイコンをハロウィン仕様にした」「ハロウィンメイクをした」なども高い数値が出ているほか「テーマパークに行った」は20代女性で高くなっている。

この結果をみても今年も例年通り、参加者の内訳における女性の占める割合が多く、女性を中心に盛り上がりを見せていたこと分かる。

ハロウィンは「おうちで」「家族と」楽しむイベントへ

つぎに「ハロウィンを祝った場所」についての回答結果だ。これについては、「自分の家」との答えがが全世代で最も高いのと同時に、昨年よりも高まっている世代が多く見られた。一方で、「ハロウィンで人が集まる繁華街・施設・公園」といった、自宅外は減少している。

また「ハロウィンを祝った相手についての回答では、2016年に比べ「家族(子供・配偶者・パートナー・親・兄弟姉妹)」での催しが増えている世代が目立った。

ここからは、ハロウィンを自宅で家族と祝った、楽しんだ人が多いことが分かる。

2018年のハロウィンはどうなる?

さらに注目すべきは、来年2018年の参加意向をみると、昨年よりも「まったくしたいと思わない」が増加している点だ。来年のハロウィンは、今年よりも更に縮小傾向になる可能性を示す結果と言える。

高度成長期以降、すっかり日本で定着した海外文化由来のイベントといえば言うまでもなくクリスマスがある。それに続き定着したハロウィンだが、今回の調査を見る限りは一定のピークを過ぎた感も否めない。しかし、キリスト教の復活祭であるイースターもイベントとして注目されており、こうした各イベントとのハロウィンの関係も気になるところだ。

いずれにしろ商業的に仕掛ける側としてはこうした調査をもとに傾向を把握して対策を練っていくのも一考と言えるのかも知れない。


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