「フューチャーショップ2」が2017年の運営状況を公開。インフォグラフィックで振り返る

ECのミカタ編集部

 「フューチャーショップ2」を運営する株式会社フューチャーショップ(所在地:大阪市北区)が、現在稼働中の2,300を超える店舗や受注件数944万のデータを基に、2017年に自社ECサイトでショッピングをしたユーザーの購入行動を調査、インフォグラフィックを作成し、公開した。

 ECサイト構築プラットフォーム「FutureShop2」は、14年間のECのサポート実績とノウハウがあり、現在2,300を超す店舗が利用している。その「FutureShop2」が ”17の数字で振り返る 2017年自社EC” と題し、2017年の運営状況を分析しインフォグラフィックを作成している。

 全体として2017年はどういう年だったのか、2016年からの数字の遷移はどうだったのか、EC業界はこれからどういう流れに向かうのか、など考察することができた。興味深いデータが並んでいるので是非目を通してもらいたい。

【17の数字で振り返る 2017年自社EC】ダイジェスト

【17の数字で振り返る 2017年自社EC】ダイジェスト

 全店舗の流通額は968億円だったという。2016年は826億円だったことから、その伸びがイメージできる。1店舗当たりの平均流通額は5743万円となりECの需要がどれだけ高いものか分かる。

 全稼働店舗の会員数はのべ1,886万人となる。2017年は1,474万人となっており、こちらも大きく数字を伸ばした。また、興味深いのが、初回購入内のAmazon Pay利用率が45.58%となっており、ほぼ半数のユーザーが利用していることが分かった。

 外部ID(LINE ID連携、Amazon Pay)と連携している会員数は187万人にのぼり、昨年同月の2.3倍で活用が広がっているという。また、売上上位100位のモバイル化率は63.4%。売上上位に来るほどモバイル化は進んでいる傾向にあり、スマートフォン対応はもはやEC事業者にとって必須の施策と言えるだろう。

 また、LINEのメッセージ配信をしている6社のデータをもとに出された数字を見ると、配信直後に1分間のPV数が平均PV数と比べて3.86倍に急上昇したという。受注件数の平均件数も3.63倍と伸びた。やはり「ユーザーと接点を持つ」ということがEC事業を伸ばしていく上で大切だということが分かる。

昨年のデータをしっかり振り返って、未来を見据える

 2017年はスマートフォン活用の定着、モバイルと親和性の高い外部ID決済の活用が目立った1年といえる。特に、Amazon Payは流通額100億円を超えるなど、自社ECの決済方法として根付いた印象がある。

 また、LINEなどで顧客とコミュニケーションを取ることの重要性も感じた。ここで懸念しておかなければならないのがサーバーダウンだ。配信直後のアクセス集中に注意を払う必要がある。機能の実現や施策実施だけではなく、インフラ増強などを実施することも忘れてはならない。

 ECはモバイルが主役に置き換わってきている。2018年もその傾向は変わらないだろう。それに伴ってユーザーとのコミュニケーションは取りやすくなる。スマートフォンユーザーへの対応の仕方が、今後の事業を左右していく。そう強く感じたデータのまとめだった。


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