宅配便に関する最新動向を探れ!【マイボイスコム社調査】

ECのミカタ編集部

宅配便に関する最新動向を探れ!【マイボイスコム社調査】

マイボイスコム株式会社(以下「マイボイスコム」)は、『宅配便サービス』に関するインターネット調査を実施し、その結果を公表した。

12回目となる宅配便に関する調査

ECをはじめインターネット関連などのリサーチを幅広く行っているマイボイスコム社(東京都千代田区、代表取締役社長:高井和久)は、今回、12回目となる『宅配便サービス』に関するインターネット調査を実施し、その結果を公表した。

また、今回の調査での「宅配便サービス」は、事業以外での宅配便利用を対象としているとの事だ。以下その内容について見ていく。

◆調査概要
期間:2018年1月1日~5日に
有効回答数:10,964件

宅配便の受け取り頻度や発送頻度は?

まず、宅配便の利用頻度に関する項目だ。直近1年間に宅配便を受け取った頻度は、「月に2~3回」が3割強でボリュームゾーンだ。「月に1回」「2~3ヶ月に1回」も各2割みられ、「月1回以上」は7割だった。

直近1年間に宅配便を発送した人は6割強となり、過去の同社の同様の調査と比べても減少傾向となった。女性や高年代層で比率が高い傾向で、女性50代以上では8割弱ですが、男性20代では5割弱と低くなっています。発送頻度は、「半年に1回以下」がボリュームゾーンです。「月1回以上」は約15%となっています。

また、直近1年間に利用した宅配便サービスは、宅配便の発送や受け取りで利用した宅配便サービスは、「ヤマト運輸」「日本郵便」「佐川急便」が7~9割で上位3位だった。過去調査と比べて、「日本郵便」がやや増加、「佐川急便」がやや減少している。「日本郵便」は、女性の40代以上で比率が高い傾向だ。

宅配便サービスの利用目的や場面は?

次に、直近1年間に宅配便サービスを利用した人に、利用する目的・場面を聞いたところ、「ネット通販・オークション、フリマアプリ等の品物の受け取り」(72.8%)がトップだった。

以下「家族・親戚等への荷物の発送」「家族・親戚等からの荷物の受け取り」が各4割弱で、「日時を指定して荷物を発送・受け取る」「クール便で冷たいまま発送・受け取る」「友人・知人等への荷物の発送」「友人・知人等からの荷物の受け取り」が各2割となっている。「家族・親戚等への荷物の発送」は、女性50代以上で比率が高いという結果になった。

また、宅配便サービス利用時の重視するポイントについては、「配送の確実さ」が61.9%、「配送料金の安さ」「荷物の取り扱いの丁寧さ」「配送時間の正確さ」「紛失の心配が少ない」が3~4割で続く。

さらに最も利用したい宅配便サービスは、「ヤマト運輸」が56.5%を占めた。「日本郵便」が17.3%、「佐川急便」が6.3%と続く。エリア性では、北海道で、「日本郵便」の比率が高くなっている。最頻利用宅配サービスと同じサービスを利用したいと回答した人(継続利用意向)は、ヤマト運輸主利用者で7割強、日本郵便主利用者で6割弱となった。

EC利用と切っても切れない宅配便

これらの結果から、宅配事業者別では、ヤマト運輸の人気の高さが浮き彫りとなった。また、直近1年間に宅配便を発送した人は6割強で、過去の同社の同様の調査と比べても減少傾向となるなど、この調査結果からは、個々の宅配便の利用頻度自体は、落ち着いて来ている可能性がある。

それでも、直近1年間の宅配便の受け取り頻度は「月に2~3回」がボリュームゾーンとなり、「月1回以上」は7割となるなど依然として利用頻度は高い。

宅配便サービスの利用目的は、「ネット通販・オークション等の品物の受け取り」が直近1年間宅配便利用者の7割強、「家族等への荷物の発送」「家族等からの荷物の受け取り」が各4割弱となった。

さらに回答者の声からは、当日の再配達の締め切り時間を延長して欲しいという声がある一方、宅配便業界が増加する一方の物流量や再配達の問題でひっ迫しているのを理解するものも見受けられたそうだ。

EC市場が拡大する中で、実際に商品を届けるための生命線は言うまでもなく宅配事業者の手にかかっている。その業界のひっ迫した状況が常態化する中で、同業界だけでなく、引き続き官民交えた社会全体で課題を解決する事が大事なのかも知れない。

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