デジタル広告技術のAdRollがリブランディングし『AdRoll Group』が誕生

ECのミカタ編集部

AdRoll(米国カリフォルニア州サンフランシスコ)は、米国時間の2018年2月27日に『AdRoll』ブランドを一新したことを発表した。

日本でもローンチ予定

パフォーマンス広告テクノロジー企業のAdRoll(米国カリフォルニア州サンフランシスコ)は、米国時間の2018年2月27日に『AdRoll』ブランドを一新したことを発表した。

発表では、 新たにB2Bマーケティング向けのツールを開発し、「RollWorks」という新たなブランドとして立ち上げることが表明された。これに伴い組織構造が、B2C向けグロースプラットフォーム『AdRol』、B2B向けのグロースプラットフォーム『RollWorks』、そして全体を統括する『AdRoll Group』へ変更となる。

当面『RollWorks』は、米国のみでのサービスとなるが、日本でも準備が出来次第ローンチを予定しているとのことだ。

B2B企業向けデジタル広告分野に着目

同社によれば、EMarketerが実施した調査(出典:EMarketer「B2B Ad Spending to Grow 13% in 2018」)で、今年B2B企業のデジタル広告出資は、46億ドルと予想されている。日本でも300万以上の中小企業が存在する(出典:経済産業省「2016年版 中小企業白書概要」)と言われ、中小規模企業の今後の伸びが大いに期待できる。

一方で、これまで、特にデジタル広告では、企業から消費者向けのものが多く、企業が企業向けに出稿する、いわゆるB2B企業向けのデジタル広告市場はそれほど成熟していない。『RollWorks』は、そこに着目し、複雑で決断まで長期間有するB2B企業の商品の売り上げ増加、そして企業の発展に寄り添うため誕生した。

『RollWorks』は、IPアドレスをベースにB2B潜在顧客を見つけるのではなく、HubSpot, Marketo, SalesforceなどのCRMツールと連携し、ABMの思想を元に、パーソナライズされたメッセージ・広告を企業の中の適切な人材に届ける事を可能にするのだ(現在『RollWorks』は米国のみのサービス)。

売上げに直結するソリューションを提供

売上げに直結するソリューションを提供

同社は、「今回のリブランディングにおいてもAdRollの軸となっている『規模・業種を問わず、世界中の企業や人のマーケティング活動簡略化し、売り上げに直結するソリューションを提供』したいという信念は変わることはない」としている。

また、今後はカスタマーエクスペリエンスのさらなる向上やビジネスのグロースプラットフォーム(成長基盤)として活用できるソリューションを提供してく方針だ。

さらに、AdRollのフルファネルソリューションをより活用しやすいものとし、顧客の発掘、育成、そしてロイヤルティ化までの動きがより可視化される、新たなユーザーインターフェースをグローバルでローンチすべく計画している。

新グロースプラットフォームへ

今や、AdRollは企業のマーケティング支援の会社から、B2C専門のビジネスのグロースプラットフォームへと成長した。

同社によれば、米国サンフランシスコで2007年に創業した AdRoll(現AdRoll Group)は、10年以上同じ経営チームが、「規模・業種を問わず、世界中の企業や人のマーケティング活動簡略化し、売り上げに直結するソリューションを提供」したいという思いで活動してきたという。

2017年には創業10年、日本上陸から3年を迎え、グローバルでもオフィスは7拠点に増え、37,000社以上の顧客を抱えるに至った。そして、今回の発表にあるように、 B2C向けグロースプラットフォーム『AdRoll』、B2B向けのグロースプラットフォーム『RollWorks』の二つを統括するグループ会社として生まれ変わったのだ。

AdRoll Groupは、サンフランシスコを始め、米国にニューヨーク、シカゴ、ソルトレイクシティの3拠点、アイルランドダブリン、英国ロンドン、オーストラリアシドニー、そして日本の東京の世界7つの年を拠点に活動していくことになる。

B2Bで確かな実績のあるグローバルマーケティング企業が、その資産を生かし、B2C分野でもさらなる展開を示した今回の発表。日本でのサービスローンチと合わせて、そのグロースがどうビジネスを加速させるのか、その行方を注視したい。

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