楽天「Rポイントカード」サービス開始 ためたポイントが街で使えるように

楽天ポイント満を持しての実店舗使用開始

楽天は、「楽天スーパーポイント」の実店舗利用を可能にする新サービス、「Rポイントカード」の提供を10月1日より開始した。全国約1万3,300以上の加盟店舗で「Rポイントカード」を提示することにより、「楽天スーパーポイント」を貯めたり使用したりが可能となる。従来はネット上での利用が基本であった楽天のポイントがオフラインで使用できるようになる魅力は大きい。

基本的に100円につき1ポイントが貯まり、1ポイント1円での使用が可能だ。店舗によっては200円につき1ポイントであったり、100円で4ポイント付与されるなど、取り扱い商材によって割合は多少上下する。カードをレジで提出するか、専用スマートフォンアプリでバーコードを表示することで実際の利用が行える。また一部の加盟企業では、楽天カードまたは楽天Edyによる決済の併用でポイントを重複して獲得することができる。具体的な使用例では、Rポイントカードを提示し、決済方法が楽天カードの場合は100円につき1ポイント、楽天Edyの場合は200円につき1ポイントが付与される。楽天カードとRポイントを一体化させた「Edy-Rポイントカード」の提供も開始している。

現在の加盟店は以下の通り全12社。
出光興産「出光サービスステーション」
J.フロント リテイリング「大丸」「松坂屋」
サークルKサンクス「サークルK」「サンクス」
ポプラ「ポプラ」「生活彩家」「スリーエイト」「くらしハウス」
プラザクリエイト「パレットプラザ」「55ステーション」「スタジオパレット」
ダスキン「ミスタードーナツ」
プロントコーポレーション「プロント」「カフェソラーレ」など
ジンコーポレーション「ミュゼプラチナム」
モバイル・コマース・ソリューション「得タク」
日本通運「引越しは日通」
引越社「アリさんマークの引越社」
釧路ポイントカード事業協同組合「和商市場」など

「Tポイント」や「PONTA」に対抗 激しく加熱するポイント商戦最前線

ライバルともいうべき、先行する共通ポイントサービスの中で最も勢いのある「Tポイント」と「PONTA」と比較してみると、会員数と利用可能店舗数がそれぞれ、

Rポイントカード:約9,400万人(楽天会員ベース)、約1万3,300店舗
Tポイント:約5,000万人、約7万店舗
PONTA:約6,531万人、約2万3,400店舗

取り扱い店舗数ではTポイントが圧倒的な数字を誇っているが、潜在的なユーザー数も含めるとRポイントカードが優位に躍り出ている。今後対応店舗の増加に従い洗潜在的ユーザーのアクティブ会員化が進めば、ポイント市場において一気に首位に上り詰める可能性も低くはないだろう。
つい先日、家族間でのポイントのやり取りも可能となった楽天が、ユーザーの囲い込みを狙う同業ポイントとの商戦激化を煽ることは間違いないだろう。今後の展開に期待が高まる。

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