取引件数世界3位!年々拡張を続ける決済サービス、アリペイのデータ

ECのミカタ編集部

アントフィナンシャルサービスグループが提供するオンラインおよびモバイル決済サービスのアリペイは、 2018年10月8日、中国国慶節期間における香港、澳門、台湾を除く中国人観光客のアリペイ消費統計データを発表。

2018 年の国慶節期間における海外全体での取引件数は、昨対比 2.2 倍を記録した。

アリババグループの関連会社 アント フィナンシャル サービスグループが提供するアリペイは、世界最大規模のモバイル及びオンライン決済プラットフォーム。

中国におけるアリペイのアクティブユーザー数は7億人以上とも言われており、海外でも中国人向けのオフライン決済サービスを 40の国と地域で提供している。

世界中で広がり続けるアリペイ

世界中で広がり続けるアリペイ

国・地域別ランキングではアジア地域がリードし、最も取引件数が多い地域は香港で、2位はタイ。 日本での取引件数は、昨年の4位から3位へと上昇した。

取引件数はヨーロッパ圏の国でも急増していて、スイスでは昨年比 27倍を記録。アリペイの導入店舗数が過去 1年で大幅に増加したことが、背景としてあるようだ。

平均消費額も順調に伸びつつづけており、海外でアリペイを使用した中国人観光客一人あたりの平均消費額は、昨年の1,534元から 30%増加。

最も消費額が大きい国はデンマークの 8,764元。2位はフランス、3位にはイタリアがランクインし、消費額ランキングの上位をヨーロッパおよび中東の国や地域が占める形となった。

地域別の一人あたりの平均消費額は、ヨーロッパ 3,630元、北米 1,888元、オーストラリア及びニュ ージーランド 1,819元、東南アジア 1,527元、東アジア1,850元となっている。

海外でアリペイを利用した 60年代生まれの人数も、昨対比 2倍を記録している。

約310万人が参加!国慶節キャンペーン「幸運錦鯉」

約310万人が参加!国慶節キャンペーン「幸運錦鯉」

国慶節期間中、310 万人を超えるアリペイユーザーがWeiboを通じて、「幸運錦鯉」キャンペーンに参加した。

1等賞には北京在住の26歳女性が当選し、世界15の国と地域の200社以上のアリペイパートナーが提供する、全ての賞品を獲得。

このキャンペーンには日本企業も積極的に参加し、大丸百貨店が提供する飛行機のチケット、ホテルマイステイズの無料宿泊券をはじめ、資生堂やサマンサタバサ、ミキハウス、Forestdrug がキャンペーンに賞品を提供している。

キャンペーンの関連ページは、国慶節の期間中に2.3億回以上の閲覧数を獲得。

国慶節期間中アリペイユーザーは、アリペイアプリ内で提供される300万枚以上のクーポンを受け取り、旅行中のショッピングやレストランなどで使用した。

日本でも普及中!アリペイデータあれこれ

日本でも普及中!アリペイデータあれこれ

中国人を中心に世界中に拡張中のアリペイ。日本ではどのくらい使われているのだろうか。

アリペイの日本における取引件数は実に昨対比1.8倍を記録。昨年の世界4位から1ランク上昇し、世界3位となった。一人あたりの平均消費額も昨対比 1.5倍の2,980元となり、世界12位。徐々に広がりを見せていることが見て取れる。

消費データを地域別に見てみると、銀座での取引総額は昨対比16.5倍で、銀座でのアリペイ利用者数は、昨対比約6倍にも。 道頓堀での取引総額は昨対比 4.5 倍を記録し、商店街のカテゴリーで見ると、ソウルの明洞、香港の旺角に次ぐ、世界3位。

りんくうプレミアム・アウトレットと御殿場プレミアム・アウトレットは、アウトレットのカテゴリーにおける取引額 ランキングの1位と2位を占めている。

日本で最も取引件数が多かった空港は関西空港である。空港のカテゴリーにおいても、関西空港が香港、シンガポールに続き世界3位にランクイン。

オリンピックのころにはキャッシュレス決済が当たり前に?

多彩なクーポンや使いやすさで、アリペイが使える環境は整い、少しずつ認知されてきたようだ。

この調子で認知が広まれば、オリンピックのころにはキャッシュレス決済が当たり前になり、世界各地のアリペイユーザーが日本で買い物を楽しめるようになっているだろう。

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