ファッション・美容で最も意識の高い都道府県はどこ?【ジャドマ通販女子大調査】

ECのミカタ編集部

公益社団法人 日本通信販売協会(略称:JADMA・ジャドマ、事務局:東京都中央区、阿部嘉文会長、正会員:466社、3月15日現在)では、「ジャドマ通販研究所」から、 通信販売に関する調査レポートを定期的に発表している。今回は、全国47都道府県の20~50代女性10,000人を対象に、春の「イメージチェンジ」に関する意識・実態調査を行いその結果を公表した。その概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

[調査名]
ジャドマ通販研究所 通販女子大調査2018

[実施時期]
2018年10月16日から17日

[調査手法]
インターネット調査

[調査対象]
20~50代女性10,000人
(東京都400人、神奈川県300人、大阪府300人、愛知県300人、福岡県300人、他都道府県は均等割付)

7割の女性が「イメチェンしたい」

7割の女性が「イメチェンしたい」公益社団法人日本通信販売協会資料より(以下、同様)。

今後イメチェンしたいか聞くと、69.0%と約7割の女性が「そう思う」と回答(「そう思う」「まあそう思う」の合計)。都道府県別に結果を見ると、「そう思う」と考えている人が最も多いのは「宮崎県」(77.0%)。さらに、「栃木県」(76.5%)、「佐賀県」(76.0%)が続いた。

イメチェンしない人が多いのはあの県

イメチェンしない人が多いのはあの県

都道府県別で見ると、イメチェンする人が最も多かったイメチェン実施県は「沖縄県」(60.5%)となった。逆にイメチェンする人が最も少ない“ブレない女子”が多い県は、「神奈川県」(56.0%)<イメチェンを行わない回答率>という結果となった。

イメチェン投資に積極的な都道府県は?

イメチェン投資に積極的な都道府県は?

イメチェンアイテムに投資し意欲的に変身しようとしているのは、どの都道府県の女性なのだろうか。それぞれ新しい「服」「下着」「メイクアップ関連」「スキンケア関連」「ヘアメイク関連」「ネイル関連」「アクセサリー」といったアイテムごとに「イメージチェンジ」のために支払ってもよいと感じる金額を聞き、7項目の金額を合計で比較した。

その結果、都道府県別では「東京都」の平均金額が「44,701円」となり1位に。2位は「京都府」で平均金額が「42,283円」、3位は福岡県で平均金額が「41,192円」となった。最下位は、「宮崎県」で「29,693円」だった。

イメチェンのミカタはEC

イメチェンのミカタはEC

最後に、服やコスメの購入に【通販】を利用することで「イメージチェンジ」がしやすいと思うかについては、51.3%が「そう思う」と回答(「そう思う」「まあそう思う」の合計)。

また、その理由をきくと、「簡単にいつもと違うコスメが買えて、楽にイメチェンができるから」(23歳)、「入りにくいような雰囲気のお店の服にも挑戦できるから」(31歳)などの意見があった。

県民性とイメチェンの関係はいかに?

調査結果について、県民性研究家 矢野新一氏が次のようにコメントしている。

「宮崎は昔から美人が多いところ。気が強くて負けず嫌いで、男性に比べしっかりしていますし、何事にも積極的で行動力もあります。おおらかで明るく元気がいい人が多く、細かいことに目くじらを立てることもありません。情熱的で働き者です。一昔前、宮崎では女性の給与が安いため、夜もバイトをする人が少なくなかったこともありました。大学は大阪に行く人が多いですが、数年で帰ってくるケースが多いようです。結婚すると姉さん女房になり、夫の稼ぎによっては共働きすることもあります。どちらかというと、コツコツ貯めるタイプではありません。元気なだけにスポーツ好きですが、負けるとイメチェンをしたくなるのかもしれません。

神奈川の女性は、どことなく知的でセンスもいいです。地元意識が強く、プライドも高いです。『人生楽しく生きる』のがモットーで、マイペースの人が多く、ファッションに関してもこだわりが強いですが、流行やブランドに左右されることは少ないです。初めての人とも気軽につきあう社交性がありますし、もちろん、新しいものも好み。ドライなタイプが多く、気が強く自己主張も多いです。何事にも淡泊で、ゴーイングマイウェイの傾向があります。ファッション、髪型、メイクなど、自分の『イメージ』があるので、『イメージチェンジ』をしないのでしょう。

東京が1位なのはプライドが高いためでしょう。東京のOLさんはもともと所得が高いですし、結婚相手の夫も所得が高いと言えます。目が肥えているだけに、結果的に高いものを購入するので、当然1位でしょう。逆に最下位は宮崎。イメチェン意識は1位ですが、金額では最下位になっています。九州は亭主関白のイメージがありますが、宮崎は女性が強いところ。また、宮崎の女性は一目惚れすることが多く『恋多き女』と言われています。宮崎の女性は、ある調査で『恋愛で相手につくす1位』となりました。かつ、年下好みの姉さん女房が多い都道府県と言われるだけに、イメチェンアイテムにまで手が回らないのかもしれません」

[県民性研究家 矢野新一氏 プロフィール]
1949年東京生まれ。神奈川県立横浜平沼高校卒、専修大学経営学部(コンピュータ経営管理)卒業後、市場調査会社、ファーストフード業界を経て、(株)ランチェスターシステムズに入社。チーフコンサルタントとして活躍後、1985年に独立。(株)ランチェスター戦略研究所を、1990年には(株)NO.1戦略研究所を設立。現在に至る。マーケティング販売戦略の第一人者として東奔西走中。特に地域戦略やランチェスター戦略に関しての理論や指導はNO.1。ランチェスター戦略関連本は20冊。また、県民性研究の第一人者で「県民性博士」と呼ばれている。県民性の著作も20冊を超える。

県民性という切り口を活かす

調査結果にあるように、約7割の女性が「イメチェンしたい」との意思を持っていることがわかった。最も願望が強いのは宮崎県で一方ブレないのは神奈川県と言えそうだ。また服・メイク用品でイメチェンのために支払える金額はについて、イメチェンアイテム投資県1位は「東京都」となった。また 「簡単にコスメが買える」「服を気楽に試せる」としてECなど通販を有用だとする女性が半数以上に上った。

EC市場をけん引するアパレルやコスメ分野だが、こうしたデータから上がってくる県民性をふまえた上でマーケティングやプロモーションに活かすことも、よりユーザーの心を掴む上では有効となってくるだろう。

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