楽天「旧ラクマ」と「フリル」が統合1周年 新ラクマの統合効果はいかに?

ECのミカタ編集部

楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)が運営するフリマアプリ「ラクマ」は、旧「ラクマ」と「フリル」が昨年2月に統合し、新「ラクマ」としてサービス拡大後1年が経過したのを契機に、統合前と比較して変化した「ラクマ」の利用実態を公開した。

カスタマーサポートの充実にも注力

フリマアプリ「ラクマ」とは、日本初のフリマアプリ「フリル」と、楽天のフリマアプリ「(旧)ラクマ」が2018年2月に統合して生まれたサービスだ。楽天では不用になったものを次に必要とする人へつなぐプラットフォームとして、新しい消費の価値を生み出すことを目指すとしている。

販売手数料の安さなどを強みに、2018年10月時点で1,500万ダウンロードを突破し、さらに2018年6月には新潟県新潟市に初の地方拠点を開設するなどカスタマーサポートのさらなる強化に尽力している。

統合の効果で新規登録者も増加

旧「ラクマ」と「フリル」が統合し両サービスの強みを融合したことで、より多くの利用者が集まっているようだ。2019年2月単月の新規登録者数の男性比率は、統合前の40.7%から9.7ポイント増加し50.4%となり、女性比率を上回った。

また統合後の2018年には6月にカスタマーサポート拠点を新設し、7月に売上金を「楽天キャッシュ」にチャージできる新機能を提供開始。10月には1,500万ダウンロードを突破するなどサービスの拡大を続けている。

人気ブランドの幅も広がる

「ラクマ」で取引されているアイテムのブランドを調査したところ、統合前は1位が「CHANEL」、2位が「UNIQLO」、3位が「Apple」だったが、統合後は1位が「LOUIS VUITTON」、2位が「NIKE」、3位が「CHANEL」という結果になった。

上位20ブランドでは「エンタメ/その他ブランド」が統合前は3ブランドだったが、統合後は7ブランドになりファッション以外のカテゴリーが大幅に増加した。

また上位10ブランドでは、メンズブランドが統合前は2ブランドだったが、統合後は4ブランドに増加した(メンズブランド:取引したユーザーの男女比から、男性の利用が多かったブランド)。

男女比がより均等に

統合前後のカテゴリー別取引額のシェアを比較したところ、メンズカテゴリーのシェアは統合後に5.1ポイントも増加したことがわかった。また、スマホ・家電カテゴリーのシェアも統合後に2.4ポイント増加している。

このように統合前はレディースカテゴリーのシェアが3割を超えていたが、統合後は様々なカテゴリーでシェアが拡大し、偏りがなく幅広いカテゴリーで取引が行われるようになったとしている。

平均取引単価が上昇

統合前後で取引額が特に増加したアイテムを調査したところ、「自動車・バイク部品」が5倍増、「楽器」が2.7倍増、「スポーツ・アウトドア」が3倍増という結果になった。

上記アイテムの取引額の増加と「メンズ」「エンタメ」ブランドの人気上昇など、男性ユーザーが取引するカテゴリーの拡大により、ラクマ全体の平均取引単価が上昇している。統合前後の平均取引単価を調査したところ、統合後は統合前と比べて6.6%高くなった。

取引回数と販売単価でのエリア性は?

ラクマユーザーの取引実績を基に都道府県別の一人当たりの平均取引回数を調査したところ、1位が岐阜県、2位が京都府、3位が和歌山県という結果になった。このランキングでは、大都市近郊の都道府県が10位以内に多くランクインした。

また販売単価では、1位が富山県、2位が東京都、3位が宮崎県となった。このランキングの10位以内では、大都市に加えて地方都市が多くランクインした。

統合効果がはっきりと示される

調査結果にあるように新規登録者数の男女比が統合後に逆転し男性が5割を上回った。また人気ブランドランキングは「エンタメ」ブランドが台頭し、メンズ、スマホ・家電カテゴリーのシェアが増加、幅広く取引が行われるようになっているのがわかった。

さらに男性ユーザーが取引するカテゴリーの拡大により平均単価が6.6%上昇し、都道府県別での平均取引回数は岐阜県が1位、平均販売単価は富山県が1位となった。

このように日本初のフリマアプリ「フリル」と、楽天のフリマアプリ「(旧)ラクマ」が2018年2月に統合して以来、そのスケールメリットとして大きな効果を上げていることが浮き彫りとなった。幅広い取引が行われることにより、楽天のみならず日本全体のリユースECを牽引する存在として、今後も注目が集まることになりそうだ。

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