シッピーノがAmazonでの販売を大幅自動化する「Amazon MWS連携システム開発」の提供を開始

ECのミカタ編集部

シッピーノ株式会社(神奈川県茅ヶ崎市:代表取締役 田渕 健悟)は4月2日(火)より、Amazonに出品している事業者が利用する独自の基幹システムと AmazonマーケットプレイスWebサービス(以下「Amazon MWS」)を連携するシステム開発サービスの提供を開始した。

高レベルの販売自動化が可能に

シッピーノ社は、Amazonに出品している事業者が利用する独自の基幹システムと、Amazon MWSを連携するシステム開発サービスの提供を開始した。

これにより、自社基幹システムによるAmazonでの受注情報の取り込みのほか、自社倉庫の在庫情報を Amazon に自動反映するといった、Amazonでの販売や在庫管理に関するデータのやり取りを自動化することが可能になる。

Amazon MWSは、Amazonが提供する統合WebサービスAPIだ。Amazonの販売事業者がプログラムを使用して「出品・注文・支払い・レポート・その他」についてデータを交換できるよう支援する。

Amazon MWSを通してAmazonと基幹システムとの間でデータを統合することで、高レベルの販売自動化が可能となり、出品者の販売効率の改善や業務コストの削減、顧客サービスの向上に寄与する。

連携イメージ

連携イメージ

シッピーノでは、Amazon MWS基幹システムとの連携イメージとして次のようにまとめている。

[1]
Amazonでの受注情報を基幹システムへ自動で取り込み、基幹システムの在庫情報をAmazonに自動で反映。

[2]
FBAの在庫が切れた際に自動でFBA出荷から出品者出荷へ切り替え、当該商品の在庫数をAmazonに自動で反映。

[3]
Amazonで受注した際に、基幹システムを介して自社の倉庫へ自動で出荷指示など、各社の状況に合わせて個別にカスタマイズを行う。

EC事業者の抱える課題に対応

独自の基幹システムを導入している中規模以上の事業者では、自社の基幹システムと他社が提供している業務効率化サービス(個別カスタマイズを行わない SaaS 形態のもの)との技術的な連携が難しく、またAmazonのAPIの仕様変更に追随するためのリソースが十分でないといった課題があった。

シッピーノ社はこの課題を前に、Amazon MWSを通してフルフィルメント by Amazonの在庫情報と連携し、FBAの出荷依頼を自動化するなどのサービス「シッピーノ」を開発・運営している。

そして今回、このシッピーノの運営を通して得たAmazon MWSの知見を元に、事業者の基幹システムとAmazon MWSを連携するシステムを構築し、業務の自動化を支援するためにサービス提供に踏み切ったのだ。

同社も述べているようにAmazonは販売チャネルとして極めて魅力的でありながら、その仕様に合わせて自社のシステムを連携することは難しかった。特に既存のASPやSaaSで提供されるものは、カスタマイズなどの面で柔軟性が乏しく、販売の自動化やデータ連携にも限界があった。

そこでシステム開発を通してAmazon MWSと各事業体のシステム連携を実現するサービスとして提供することとなったのだ。同様の課題を抱える悩めるEC事業者にとっては、それを解決するための有力な選択肢となることだろう。

 


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