スマホ決済の浸透度はどのくらい? BIGLOBEが「キャッシュレスに関する意識調査」を実施 

ECのミカタ編集部

BIGLOBEは、「キャッシュレスに関する意識調査」を実施し、その調査結果について公表した。同調査は、インターネットを利用する人のうち、スマホを所有する全国の20代~60代の男女1,000人を対象にアンケート形式で行われた。

なおそれぞれの年代カテゴリは200人ずつ、性別カテゴリは100人ずつ抽出されている。以下その概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査名]
キャッシュレスに関する意識調査

[調査対象]
インターネットを利用する方のうち、スマホを所有する全国の20代~60代の男女1,000人

[調査方法]
インターネット調査

[調査期間]
2019年3月6日~7日

※同調査レポートの百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計しても100%とならない場合がある。また複数回答可の設問があるため、合計100%を超える場合がある。

7割がなんらかのキャッスレスを利用

7割がなんらかのキャッスレスを利用

20代から60代の男女1,000人に「キャッシュレス決済を利用していますか」と質問したところ、「利用している」(58.5%)と「利用しているものもあるが、利用をやめたものもある」(12.0%)が計70.5%。利用している人が多数となった。

一方で利用していない人は、「利用したことがない」(27.4%)、「利用していたがやめた」(2.1%)という結果に。年代別に見ると、年代が上がるにつれて利用率が高い傾向が明らかとなった。

利用する理由は「支払いがスムーズ」

利用する理由は「支払いがスムーズ」

またキャッシュレス決済を利用している人を対象に「利用する理由」について質問すると「支払いがスムーズ」が75.3%で1位に。続いて「割引やポイントがあるから」(58.0%)、「お金の管理がしやすい」(22.3%)という結果となった。

クジットカード利用が約8割

クジットカード利用が約8割

キャッシュレス決済を利用している人に「現在利用しているキャッシュレス決済の種類」について質問すると「クレジットカード」が78.2%で最多。「プリペイド型電子マネー」(60.9%)、「ポストペイ型電子マネー」(17.7%)、「QRコード・バーコード」(17.6%)と続いた。

逆にキャッシュレスを利用しない理由は?

逆にキャッシュレスを利用しない理由は?

キャッシュレス決済を利用していない人を対象に「利用していない理由」を質問したところ、「お金を使いすぎてしまいそうだから」が33.2%で最多。続いて「仕組みをよく知らないから」(32.2%)、「必要性を感じないから」(31.9%)と、僅差の結果となった。

またキャッシュレス決済経験者で利用をやめたことがある人を対象に「やめた理由」を質問すると、「お得感を感じられなかったから」が29.1%で最多に。「完全なキャッシュレスにはできなかったから」27.7%、「利用できる店舗に行かなくなった」が24.1%と続いた。

根強く残る「現金主義」

根強く残る「現金主義」

「現金1万円とキャッシュレスの1万円、どちらがよりお金としての重みを感じるか」を質問すると、「現金」と回答した人が過半数の56.7%に。「キャッシュレス」と回答した人は僅か9.1%で、6倍以上の人がキャッシュレスより現金にお金の重みを感じる結果となった。

なお「キャッシュレス決済で1回あたりに支払うことに抵抗のない上限の金額」については、クレジットカードは平均11.9万円、スマホ決済は平均2.3万円となり、同じキャッシュレスでも、スマホ決済での高額決済に対する心理的障壁が明らかとなった。

まだまだキャッシュレスは浸透途上か

調査結果にあるように、なんらかのキャッシュレス決済を利用したことがある人は7割を超えている。一方で、現金に重みを感じる人が半数以上であったのに対して、キャッシュレスがそうだと感じる人はわずか9.1%となった。

なんらかのキャッシュレスを利用したことがある人の中身を見ても、いまだ大多数が旧来からのクレジットカードの利用であり、QRコードなどを用いたスマホ決済はまだ浸透の途上にあるということができそうだ。

ECやオムニチャネル施策とも親和性が高い新たなキャッシュレス決済だが、華やかなキャンペーンをキャッシュレスサービス提供各社が実施している反面、現金主義が根強く残る日本市場にあって、本格的に現金とならぶ決済手段となるにはもう少し時間がかかるのかもしれない。

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