『ZOZOMAT』　ZOZOが足のサイズをミリ単位で計測できるマットを無料配布へ

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOは、スマートフォンを使い精度の高い足の3Dサイズ計測が簡単にできる、「ZOZOMAT(ゾゾマット)」の予約受付を6月24日(月)より開始した。

「ZOZOTOWN」は特設ページにて予約をした人に無料で配布される。なお発送は秋冬より順次開始を予定しており、「ZOZOMAT」の送料は無料となるという。

スマホで撮影するだけでサイズがわかる

「ZOZOMAT」はマットに足をのせて足の周囲をスマートフォンのカメラで撮影することでマット全体に施されたドットマーカーを読み取り、足の3Dサイズの計測ができるマットだ。

専用アプリの音声案内に従い撮影を進めるだけで「足長・足幅・足囲」などの複数箇所のサイズをミリ単位で計測でき、アプリ内で3Dデータを360度確認できる。

◆【ZOZOMAT】

[名称]
ZOZOMAT(ゾゾマット)

[価格]
無料

[予約受付開始日時]
2019年6月24日(月)11：30

[届け時期]
2019年秋冬より順次発送予定

より多くの人にZOZOMATを

「ZOZOMAT」はZOZOグループ独自の開発による新技術を搭載しており、これまで個人で計測することが難しかった足全体のサイズを高精度かつ簡単に計測することができる。

同社ではZOZOMAT自体はドットマーカーを含む基本レイアウトが用紙に印刷された、簡易な仕様となっている。そのためチラシを印刷して配布するのと同じように、低コストで短期間での大量配布が可能だとしている。

さらにいち早く消費者のもとへ配布できるよう、例えば新聞などの紙媒体へ「ZOZOMAT」のレイアウトそのものを広告として出稿したり、自宅のプリンターで印刷できるようPDFファイルを配信するなど、様々な手段でより多くの人に「ZOZOMAT」を気軽に体験してもらえるような方法を検討中だとしている。

各ブランドとの商品開発も見据える

靴選びにおいては、着用サイズの「大きい/小さい」や、甲高・幅広・外反母趾などの人それぞれの足の形状によって快適な履き心地が異なるため、EC で購入する際の「サイズ選びの不安」や「試着の必要性」などの課題が衣服に比べ多くあった。

同社では「ZOZOMAT」のデータを活用して将来的には、EC で自分の足のサイズに合った靴を試着なしでも注文可能となるサービスの開発や、今秋開始予定の「MSP(マルチサイズプラットフォーム)事業」でのブランドとの商品開発などへの展開を見据える。

これにより現在約361億円あるZOZOTOWNでの靴カテゴリーの商品取扱高のさらなる拡大を目指すとともにユーザーにとって快適で便利な靴選びが可能となり、新しい購買体験を提供できるよう取り組んで行くとしている。

なお同社では「ZOZOMAT」のデータを活用した新しい靴の買い方・選び方・作り方に興味のある企業を、「ECにおける次世代の快適な靴選びを共創するパートナー企業」として募集している。

これまでも「ZOZOスーツ」の無料配布などでアパレルECにおけるサイズ問題に挑戦し、かつ市場の話題をさらってきたZOZO。今回は足のサイズを計測できる「ZOZOMAT」の公表となった。

同社も述べているように「ZOZOTOWN」内での靴の取扱高拡大と同時に、「ZOZOMAT」のデータを使った各ブランドとの商品開発も視野に入れており、同社の新たなキーアイテムとなるか、「ZOZOスーツ」同様に一般消費者の心をつかんでバズることできるのかどうかといった点にも大いに注目と言えそうだ。